表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/38

 三三 床ドン!

 しかし、私は言っておく。

 悪人に手向かってはならない。

 誰かがあなたの右の耳を打つなら、左の耳をも向けなさい。


 真孤独のカミ、イヤデス・トヨス・コイツは同時に10人の罵詈雑言、怒声を聞き分けつつ、早朝からの吊し上げ会議にも耐えることができる。

 そして、、、昼になれば、人はパンのみにて生くるにあらず。

 カミは社員食堂で、「具無しお茶漬け+お茶2杯」という極意により、毎食200円以下連続記録を更新中、多くの貧者に糧が行き渡る事を願っている。

 午後には目をしっかりと見開いて眠る、、、。

 あぁ、疲れた、、、。(カミ)


 ジイド師曰く、狭き門より入れ。

 インターホンの電気を節約、鍵をガチャガチャして狭き門よりカミの家の入った。 


 「だだいまぁ・・・・天上の愛よ。」

 ここはカミさんの支配する家だ。


 ピーィ、ヨ、ピヨ。

 ハトのように無垢な手乗り文鳥よ、出迎えに感謝する、だが私はお前のさずりを解するのだ。


 「ピヨ、ピーョ、テメーェは我が家でも最下層の奴隷野郎だ、早く寝ろカス! ピヨ。」

 ダーウィンを父とする恐竜の子孫よ、ほざくがいい、カミつくがよい。


 そして、、、緋眼の夫婦閻魔、真恐怖のカミさんよ。

 あなたの言葉は恐ろしくて文字に表す事すらできない、、、

 だが、ムカつく、、、。

 

 妻帯してからこれまで、私はあらゆる文書において「妻」という続柄を「毒」と記し続けていたのだ、この事は私とバベルの塔との契約なのだ。

 あぁ、悪人に手向かってはならぬ、毒婦船蟲め。


 「諸君、おやすみデアル。」

 といってカミは二階の寝室に脱出した。


 その時、イヤデス・トヨス・コイツの頭蓋に雷鳴が鳴り響いた。

 ド~~~~ン!

 然り、然り、、然りーっ!

 こ、これは私に対する祝砲である、すべての認識が是であるあかしなのだ。

 遂にカミは拳を上げたのである。

 居間にいる生きとし生くるもの達よ、天井にましますカミの裁きを受けて見よ。

 コイツは床の一点に巨悪のしるしをみた。

 聞け、カミの御声の轟きをー!

「イヤデス、、、」


 床ド~~~~ン!     


 見よ、獣は隠れ家に入り、巣に伏す、、、

 だが、、、しかし。

 その稲妻に倍する地響きで二階に駆け上がる足音が迫っていた、、、。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ