三 鼻から入れる偵察機です。
「警報発令!クシロカイン、セルジン反応を検出しました。」
「繰り返します、セルジン反応を検出。訓練ではありません。」
事情を聞いてみましょう。
「コイツの司令部を呼び出せ。」
「司令部応答ありません、薬効によるものと推測されます。」
「会敵予想、2分後。バリウムではありません。」
やばいです、ついにこの日が来ました。
「第4種戦闘態勢発動、総員戦闘配置!」
「貯蔵アドレナリンバルブオープン、神経路閉鎖、手動で擬態システムを起動、メインスクリーンオン、健康胃壁画像を投影しろ!」
「了解、擬態システム起動しました。」
「超蠕動回避運動及び局部収縮開始!」
「乱反射粘膜砲撃テーッ。」
「不透明胃液バルブ全開。」
「リンパゲートオープン、特殊部隊は転異重爆撃機に搭乗せよ。」
「偽装用血液充填率70%」
「間に合いません、来まーす。」
「総員防眩シールド着用、対レーザー砲防御!」
「艦橋閉鎖します。」
ビッ、ビ、ビビー...悪魔がやってきました。
神秘の生命力よ我らを守り給え、神秘の生命力よ、守り給え、、、。
「アナライサー、敵機の型式分析開始しろ。」
「光学屈折率 フシノン型 国産機デス。」
「レーザー砲は装備していません。鼻から入れる偵察機です。」
やれやれ、連載始まったばかりなのに最終回になるところでした。
胃カメラへのレーザー兵器搭載で最前線は緊迫してます。
この稼業も楽じゃないっス。