二七 サラリーマンは顔がいのち
討ち入りが始まったようです。
「グレネードランチャーで番屋の周囲を吹き飛ばすぞ、各自撃てーっ!」
ドドーン、ドーン。
見よイヤデス・トヨス・コイツのまぶたが震えている。
「毎日宴会続きで、ストレスが溜まったかな、顔面が痙攣しているよ。フェイスマッサージしなきゃ、サラリーマンは顔がいのちだからね。」
と、独り言です。
「対戦車ライフルで番屋を蜂の巣にするぞ、撃ち方始めーっ!」
ドッ、ドッドゥ、ド、ド、ド、ド。
見よイヤデス・トヨス・コイツの顔面に無数の弾痕が、、、
「あれ、吹き出物だ、最近毛穴が目立つな。サラリーマンは顔がいのちだからパックでもするかな。」
「各自フレアガンを装備、踏み込むぞ!」
「うぉーっ!」
見なくてもイヤデス・トヨス・コイツには炎が見えた。
「やっべぇ、眼精疲労だ、眼もマッサージしなきゃ。」
しかし、現在の江戸市中の死傷者はゼロだったのです。
「も、もぬけの殻じゃわい、計られたわぁー?」
と、その時、番屋の地面が起き上がったのです。
もはや、巨大きすぎて「細胞」とはいえない、、、
巨胞・デラックス の出現です。
「引けーっ、引け-!」




