二六 黒船現る
「てーぇーへんだー、豊洲沖に黒船がいるぜ!」
「おやぶーん、てぇーへんだー」(ペタッ!)
「てぇー!こいつぁ うっかりだぜぇ!」
やっぱり、転んだよ、うっかり八兵衛。
「クロフネ ハ ワレワレ ノ イージスカン デス」
「異人館だか何だか知らねぇが、こちとらてぇーへんなんだ、あばよ。」
その様子を物かげから伺う男がいた。
「おい、そこのからくり。」
「ピィーッ、ピーピピ」(ナンデゴザンスカ?)
「急にR2D2の真似なんかしても無駄だ、着ぐるみ野郎!」
「ソノ ハツゲン モ アヤシイ デス」
「もしや、あなたは久米どん?」(オレ)
「いかにも、竿師の久米、そういう貴殿はアミダ殿でござるか。
殿がお世話になりました、アミダ殿。」
「惜しいキラー細胞でしたな。」
「主君の仇を求めて遂に江戸まで参りました。劣化キラー細胞の行方、ご存じないか。」
「あいつは声帯を占拠して通信事業をやっている。」
「ところでどの様に討ちとりますかな?」
「槍、刀で、、、」
「噛みついても、袈裟切りにしてもダメだな。」
「何故でござるか?」
「すぐに細胞分裂する。」
「なある、、、難儀でござるな。」
「この武器を使われよ。」
「このような手荒な物を使って、支障はござらぬのか?」
「心配ご無用、治療でござる。あらすじの通り、コイツのカラダはメタメタだから何も感じないさ。」
「かたじけない。」
「あと46セットも艦載ヘリでお届けする。」
「では、神秘の生命力と共に。」
「神秘の生命力じゃ。」




