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二四 コイツはアル中の妄想型人間だ
「アナライサー、オレ宛の暗号電文 の解析を開始しろ!」
「カイセキ フノウ デス。」
「お前の年式ではわかるまい、
『アミダ殿、あい相談のみ、江戸市内の和竿師、久米どん。』
が、通信内容だ。
播州弁みたいだが、単なる文字の置き換えだったのだ、最後のどんはちょっと苦しかったがな。」
「エド ハ カコノ ジダイデス」
「ロボットにはわかるまい、人間の脳でイメージできない事なんて無いんだよ、しかもコイツはアル中の妄想型人間だ。」
血流バルブオープン、神経路確保、脳クラウド起動、メインスクリーンオン、セルフテスト,,,良好。
「アンカーを回収しろ。」
「本艦はコイツの大脳に向けて発進する。」
「胃液バルブ全開、緊急浮上。」
「了解。」
「でも、アミダ代表、和竿師を訪ねるにはちょっと大袈裟ではありませんか?」
「口実は何でもよい、戦とはそんなものだ。」




