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 十二 ノーパンサラリーマン

  見よ、あまたの苦悩の果てにノアの奔流が世界を茶色ないし黄色に染め上げたのである。

 雷鳴と共に、めくるめく快感がほとばしり、禁断の衝動に身をまかせてしまった。

 だが、この紳士は自己介護力によって見事に復活を遂げたのである。

 彼がダークサイドに墜ちた代償は大きかった、それはいわゆる「肌着」であった。


 ノーパンサラリーマンの登場である。 


 「世界ははかなく、あやうい、私は危機を予見することができる、もし私のスラックスに異変が起きれば世界は破滅するのだ。防がねばならぬ。」


 イヤデス・トヨス・コイツはとにかく、店に飛び込んだ。


 「あのぅ、パンツありますか?」


 「ハイ、右の棚の奥です。」

 パンツがあるなんて、やはり奇跡的だ、続いて彼はタクシーを拾った。


 「運転手さん、しばらくコッチ見ないでね(ニコッ)。」


 でも、見よ、(側面から)車窓には見事な足さばきのシンクロナイズドスイミングが、、、。


 だが、この紳士は知らない。

 肌着のパッケージの表示。


 「紳士用下着風玩具 完全又割れタイプ(赤)コットン100% (中国製)」

 

 タクシーのおかげで何とか間に合った。

 大人は、おもちゃを身にまとい接待に突入したのであった。

 勝負下着である。


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