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第3話 魔王の娘


コンコン・・・


私達が部屋に戻り、今後の予定の話し合いをしていると、部屋の扉がノックされた。

夢華が部屋の扉を開けるとそこにはさっきの赤髪の少女が立っていた。


赤髪の少女

「さっきは悪かったわね・・・店主からあなた達の事聞いたわ・・・そこでお願いがあって来たの。」


夢華

「ここで立ち話もなんだ、入ってくれ。」


そのまま夢華が、何の躊躇も無く招き入れました・・・まぁ驚かないよ・・・だって夢華だもん。

んで、間違いなく私達は厄介事に巻き込まれエライ目に合うと・・・お約束だね。


まぁ、それは置いといてとりあえず皆で自己紹介しました。

彼女の名前はラスティー=ブリアデス・・・そう魔王の娘なんだそうな・・・んで、この子がフォーロス王国の王都まで行きたいとさっき言ってたりする訳で理由はまぁ察しと・・・


夢華

「先程の話では、フォーロス王国とやらに行くと聞いたが、目的は何なんだ?」


で、やっぱり聞いちゃうよね夢華は・・・


ラスティー

「魔王・・・いえ父を倒した勇者達への復讐よ・・・」


やっぱり・・・でもさ一応確認取っといた方が良いよね。


「つまり・・・勇者を暗殺とか?」


ラズティー

「はぁ?」


夢華

「なっ・・・正気か?」


ちょ・・・お二人さん?なんで私を"何この子怖い"みたいな目で見るの?

だってさ、普通復讐とか言われたらそう思うじゃん!私は極々普通の事を言っただけだよ?

それなのになにこのアウェイ感一杯の状況・・・


ラスティー

「私に対する謝罪文を書かせるに決まってるじゃない!暗殺とか無いわぁ・・・」


夢華

「夢・・・心が病み過ぎだぞ!」


いやいやいや・・・おかしいだろ君達!

親殺されたんだよ?それを謝罪文だけとかどういう事?


「でも・・・親殺されてる・・・」


ラスティー

「ああ・・・そっちはどうでも良いのよ・・・」


いいんかい!


ラスティー

「あいつは、やりたい放題やってたし私も嫌いだった・・・問題は私がその地位と権力を奪う前に何故殺したって事なの!」


なるほど・・・って、全然良くねぇ!!そっちのが問題だろ!!

て事はですよ、この子は元々親を殺す気満々だったってこと?


「聞いて良い?」


ラスティー

「何よ?」


「お父さんを殺す気満々だった?」


ラスティー

「え?当然じゃない!今更何言ってるの?」


やだこの子目茶苦茶怖い・・・

絶対にこの子に権力持たせちゃいけないって思うんだけど・・・

あ・・・良かった・・・夢華の顔も引き攣ってる・・・どうやら私は正常みたい・・・


夢華

「親を殺すって・・・悪魔か!」


ラスティー

「だって私、魔王の娘よ?」


夢華

「・・・ま・・・まぁ謝罪文で済むならな・・・」


あ、夢華がサジ投げた・・・まぁ分かるよ・・・多分この子の更生は無理だわ・・・

そもそも、種族的な考え方の違いっぽいし・・・相手魔王だし・・・

結論、魔王なら仕方ない!


で、さっきから双子がずっと会話に参加して来ないんだけど・・・って思ったら何か地図に色々書き込んでるし・・・嫌な予感全開なんだけど・・・取り合えず聞いてみる。


「ラズとリズは何してる?」


ラズロット

「ほえ?ラスティーの依頼を受けた場合の予定を考えてたのです♪」


リズロット

「こっちのが冒険っぽくて面白そうなのだ♪」


ですよね~♪

こうなると思ってたよ!もうね面白そうだし、内容が悪戯やれそうな依頼だし・・・こいつらが飛び付かない訳がない・・・

何か、魔王を倒しちゃった勇者さん達・・・最低最悪の二人に目を付けられてしまった事に深く同情いたします・・・強く生きるんだよ・・・


・・・もうね、魔王を倒した勇者達が、双子達の玩具にされる未来しか予想できないんだ、私・・・

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