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第21話 壊される心

◇◇◇夢◇◇◇


夢華

「夢!私の事は気にするな!!だから・・・」


構わず見捨てろ・・・できる訳ないじゃん・・・そんな事したらリアンお姉さんに怒られちゃうよ・・・それに、後で絶対に後悔すると思う。

あと、何とかならないか考えたよ・・・でもさ、摘みだよ・・・どうしようも無いよ・・・

夢華が操られる前に気付いてたらどうにかできたと思うよ・・・でも手遅れだよ。

そうだ!誠也が近付いた時を狙って・・・無理だ・・・ゾディークV3が無いと戦えないよ・・・

そうだよね・・・私は強くなったつもりでいたけど、結局チート装備のお陰だったんだよね・・・分ってたじゃん、そんな事・・・それを失ったら元のヘタレだって・・・

でも、忘れて調子に乗ってたんだよね・・・ホントにバカだよね私・・・でも、また逃げたりはしない!昔の私じゃ無いんだ!


「武器が無くても・・・」


私は何を血迷ったのか誠也に向かって走り出す。

自殺行為?分ってるよ!

処刑台に全力疾走してるのと変わらないよね・・・でもさ、何とかなるって思いたいじゃん!

これで、運良く夢華の拘束が解ければ儲け物!

全体重を乗せて、誠也の両足に組み付こうとした・・・が、


ゴッ・・・


「~~~!!」


現実は無情だったようです・・・

誠也にヤクザキックで顔面をおもいっきり蹴られ吹っ飛び、声にならない悲鳴を上げ転げ回りました。

死ぬほど痛いです。心が折れそうってかもう既に折れてるかもしれません・・・


グイッ


誠也は突っ伏してる私の髪を掴み、持ち上げました。

痛い!痛い!何でだよ!もう戦えない状態だろ私!なんでそこまでするんだよ!!


誠也

「あぁ・・・痛かった?こめんな夢♪」


謝るんならやめろよこの変態下衆教師!!

しかし、誠也は私の右肩の傷に目をやりこう言いやがりました。


誠也

「あ・・・弾残ってる・・・よし、先生が取ってやろう♪」


誠也の手が私の肩の傷に伸びてきます。

う・・・嘘だよね?嘘っていってよ!!冗談じゃ無いよ!そんな事されたら死ぬほど痛いってか正気の沙汰じゃ無いよそれ!!


グリッ・・・・グリグリグリ


「ひぎぃぃぃ!!痛い!痛い!!痛い!!」


傷口に指を突っ込まれ、更に中の銃弾を探すように穿ほじくり回されました。

激痛で意識が跳びそうです・・・頭おかしいよコイツ・・・もう嫌だよ・・・ヤメテよ・・・

痛みに耐えながらこの凶行が早く過ぎ去る事を祈る私ですが・・・


誠也

「ここかなぁ?いやこっちかなぁ?」


誠也の指は右に左に進路を変え、傷口を無理矢理広げていきます。

抵抗する?意識が今にも飛びそうだよ・・・顔は涙とか鼻水とか冷汗でクッシャクシャだし・・・

何でこんな目に・・・


誠也

「あ・・・あった!」


誠也はそう言うと、傷口にもう一本の指をねじ込みやがりました。


「ひぎゃぁぁぁぁ!!やべて!!やべてぇぇ!!」


痛みと飛びそうになる意識で、頭の中はぐちゃぐちゃで、泣き叫ぶ事しかできません・・・

そして、銃弾を勢いよく引っこ抜かれた私は、何とか意識を保つ事ができましたが、もう起き上がる気力なんて残ってません・・・完全に心は折れてます。

そして、倒れ伏して肩で息をする私の耳元で更にこう言われました。


誠也

「もう一回やろうか♪」


「ひっ・・・」


背筋が凍り付きました。

さっきの地獄をもう一度味わえと・・・無理です・・・心が完全に壊れる自信があります。


「いや・・・やめて・・・ください・・・」


必死です。もう相手がクズの変態下衆野郎でも構ってられないくらい切羽詰まってます。

次やられたらもう私の心は壊れて立ち直れない・・・絶対に嫌ですそんなの!

折角ここまで立ち直ったのにまた壊されるのなんて絶対に!

私が力一杯身構え、地獄の再開に備えていると・・・


夢華

「もうやめろ!!夢はもう・・・」


誠也

「あん?じゃあ君が代わりする?」


夢華

「夢は友達だ!私が代わりになる!だから・・・」


な・・・何言ってるの?ダメだよ!夢華までダメにされちゃうよ!!


「ゆ・・・ゆめかに・・・てをださないで・・・・」


誠也

「おお、何と美しい庇い合い・・・反吐がでるね!!じゃぁ、お望み通り・・・」


誠也がさっき取り出した銃弾を再び私の傷口に当てがう・・・そして


誠也

「もう一回やってやるよ!!ひゃはははは!!!」


力一杯ねじ込まれた!!


「~~~~~!!!!!!」


声にならない悲鳴を上げ、仰け反った私の意識は激痛という大津波に打ち砕かれ、そして闇に沈んでいく・・・


夢華

「夢ぇぇぇぇ!!」


薄れゆく意識の中で、夢華の叫び声が聞こえた・・・きっと夢華も酷い目にあうんだろうな・・・ごめんね・・・私がもっとしっかりしてたら・・・・悔しさと悲しさのなか私の意識は完全に闇の奥底にに沈んだ・・・次に目覚める時はお布団の中だと良いな・・・無理だよね・・・たぶん。



誠也はやはりクズの下衆野郎でした。

さて、彼の今後の結末はどうしましょう・・・


①無傷で次へ ②援軍にボコボコ ③援軍にぬっ殺される


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