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第19話 グロい人形達

◇◇◇夢◇◇◇


兵隊さん達と仲良く突入したまでは良かったのですが・・・

いきなり変な団体様のお出迎えにより絶賛足止め中でございます。


見た感じ、人の身体を適当に縫い合わせて繋げた様な非常に悪趣味な感じのお人形の団体様で、倒しても倒しても速やかに復活コンテニューしてきやがります。

機数が無限とかチート過ぎだろ!


ハイ、"お前も大概だろ!"って思った人は電車相手にお相撲さんの訓練(昔懐かしいとあるサイトのネタですよ♪)ごっこすると良いと思うよ♪命の保障はしないけどね。


それは置いといて、これはこの前双子達が使ってたスプラッタートリオの劣化版みたいな感じで、壊されても速やかに再生するのを繰り返しているみたいです。

しかも、痛みを感じているらしく、壊される度に断末魔の様な叫び声を上つつなんかグロイ異臭を放つ肉片を撒き散らすので、精神衛生上この上なく宜しくありません。


その証拠に、隣で戦っている夢華が、口元を抑えて吐き気に耐えながら戦っております・・・ああ、分るわぁ・・・あの地雷グロ画像URLを初めて踏んだ時のあれみたいな感じです。

最近は耐性が付きましたが、特にこの世界に来た時の腕事件とかのお陰でね・・・


そんな訳で、私は悪趣味なグロ人形を粉砕する単純作業を続けております。


夢華

「ゆ・・・夢・・・どうしよう・・・・」


夢華が不安そうな声をあげます・・・何だろう、この前負けてから急にヘタレ感一杯です。

そもそも、何故不安になるのかが私には分りません。


ジリ貧?まさか・・・相手の方がジリ貧だと思いますよ。

そして、こんな悪趣味な事をできる能力を持った奴なんてそうは居ません。

よって消去法で誠也(クソ教師)だと直ぐに分ります。


そしてここからが本題、今活動中のグロ人形は30~40体ぐらいで、それを私達が全力で概ね毎秒2~4体のペースで破壊しています。

さて問題です。この状況で壊された人形を修復する為に必要な力は一体どれ程必要になるのでしょうか?計算するまでもなく、どれだけ膨大な魔力を持っていたとしても長時間に渡り供給し続けられる量では無いことが容易に想像できます。


その証拠に、敵の動きが明らかに短期決戦を狙っている感じです。

そりゃそうだよね・・・向こうは消耗戦なんだから・・・

私の予想ではあと数分頑張れば破綻するんじゃないかなってみてます。

だからそれほど危機感感じてませんよ・・・相手がへばるのを待つだけなんですからね。


だから、気楽に暴れてれば良いのに・・・この前のリアル鬼ごっこに必要な体力と比べれば楽勝だと思うけどねぇ・・・そんな訳で、私は夢華の肩をポンと叩いて"大丈夫、問題ない・・・"とこれ以上無い笑顔で言ってあげました。

ちょっと、懐かしいフラグの様な気がしますが・・・たぶん大丈夫でしょう。


・・・て事で、ラッセルラッセル楽しいな♪



◇◇◇誠也◇◇◇


予想外です・・・まさかこれ程長期戦に持ち込まれるとは・・・

しかも、再生の為に消費される力が多過ぎる様です・・・更に、あの忌々しい守崎 夢はこれ以上無い笑顔で人形達を破壊し続けています。

これでは、話があべこべではないか!

私の計算では、再生を続ける人形達に囲まれ、消耗戦により相手がジリ貧になる筈なんです。

しかし、等の守崎 夢はジリ貧どころか、どんどん破壊するペースを上げていっています。

このままでは、人形の再生の為の力で私がジリ貧になってしまうではありませんか・・・


何とかしなければ・・・何とか・・・ん?


良く見ると、守崎 夢にそっくりの確か・・・夢華とか言いましたかね・・・彼女も来ているではありませんか。更に、こちらは夢の腹の立つ笑顔とは違い、素晴らしい悲壮感漂う良い顔をしています。

という事は、精神的にかなり追い詰められているという事でしょう。

どうやら守崎 夢は私の作戦の綻びには気付いた様ですがそれをしっかりと伝えていない様ですね。

これは幸いな事です。お陰で次の手が思い浮かびましたよ。


私は徐に、現在人形達を操っている"マリオネットマジック"を維持しつつ、新たな"マリオネットマジック"の術式をイメージし展開させます。

流石にこれは神経が擦り減り骨が折れますが、致仕方ありませんね。


そして、術式を起動させた私は、魔力の糸で気付かれない様に夢華を絡め取り、何時でも操れる様にします。普通なら気付かれてしまうでしょうが、幸いな事に彼女は精神的に追い詰められそれどころではない様です。

魔力の糸を伝って軽い力が加わり、絡め取り操り人形化に成功した事を私に教えてくれました。

どうやら上手くいった様です。後はどのタイミングで仕掛けるかですね・・・


さて、今度こそあの忌々しい守崎 夢の泣き顔を堪能するとしましょうかね♪





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