第18話 鬼畜教師再び
今回はちょっと短めです。
兵隊さん1
「Дезинфекция грязи в !」
(汚物は消毒だぁぁぁ!)
兵隊さん2
「Dance, лом и другое! !」
(踊れ、クズども!!)
トラックが現場に付くなり、兵隊さん達が凄い勢いで飛び出していっちゃいました・・・
確か彼等って逃走用のトラックを護衛するだけの筈だったよね?
取り合えず夢華の方を見たら、頭を抱えてました。だよねーやっぱり。
想定外の事態なので取り合えずスマホを取り出して、双子に電話しまてみましょう。
ラズロット
「夢たん、どうしたですか?氷像になっちゃったですか?」
リズロット
「雪だるまになってないか心配してたのだ♪」
ボイスチャットに出るなり、ステレオでふざけた事言われたでござるの巻き・・・
わーい、今すぐ戻って殴りたい♪
てな事は置いといて、取り合えず現状を説明する。
ラズロット
「やっぱりそうなったですか・・・」
予想しとったんかい!
リズロット
「ヴェリロスカ連邦政府の事だから、自前の兵士で片付けてSKBEの所業って事にしちゃおうって考えたと思うのだ。」
ラズロット
「予備の回収手段はもう準備してるから取り合えず暴れまくって天叢雲剣を取り返すのです♪」
夢
「・・・わかった・・・あ、回収手段・・・」
ラズロット
「回収が必要なタイミングでそっちに送るのです♪」
リズロット
「お楽しみなのだ♪」
夢
「さいですか・・・んじゃ」
とりあえず帰りの問題が解決したので、電話を切った。
やっぱり、あの二人知ってやがったよ!
そんで、夢華にそれ伝えたら"お前の所ふざけてる癖にそういう所は抜かりないな・・・"って言われました。
うん、それ分るわぁ・・・真面目にやってる様に絶対見えなもんね♪
こらそこ!お前もなとか言うんじゃありません!!
そんじゃ、天叢雲剣を回収しに行きましょうかね・・・
私と夢華はお互い頷くと、さっきの兵隊さん達を追いかけるようにヴェリロスカ聖教中央教会の正面玄関に向かって走りだしました。
◇◇◇誠也◇◇◇
まったく、ヴィエル様も人使いが荒いお方だ・・・
天叢雲剣を奪い帰った私にそのままその見張りを任せるとは・・・
それにしても、忌々しいのはあの守崎 夢だ・・・
私の持つ"癒しの加護"は無敵の筈だった・・・しかし、私ですら気付いていなかったその弱点を瞬時に見つけ出し、あの醜態を晒させやがった・・・
次に会った時は容赦しねぇ・・・必ず恐怖に引き攣った顔にしてやるからな!!
・・・おっといけませんね、私とした事が・・・私は知的な人間なんですからね。
さて、問題は弱点が露見してしまった私の"癒しの加護"を次どう使うかですね。
同じように戦えば、あいつは私の心が折れるまで私の身体を破壊し続ける手段を取るだろう。
・・・全く、どうしたらあんな外道な手段が思い付けるんでしょうね・・・
そこで今回私はある2つのものを用意致しました。
1つ目は、"生きた人形"という血肉で作られた魔法の人形達です。
この人形達は実際の人間からはぎ取った血肉や皮で作られており、私の"癒しの加護"で修復が可能なのです。
そしてもう1つは"マリオネットマジック"という魔法です。
この魔法は非常に便利です。掛けた相手を自由自在に操れ更に視覚を共有できるのです。
今回はこの2つと"癒しの加護"を合せて時間をかけてじっくりと傷め付けてあげるつもりです。
大量の"生きた人形"に取り囲まれなす術が無くなり絶望する様を想像するともう楽しみでなりませんね。
おや?教会が騒がしくなってきましたね・・・どうやら襲撃者の様です。それでは早速、この天叢雲剣を守りながら、操り人形達の試運転と行きましょうかね。
そして、鬼畜教師の誠也が再び登場です。
地味にこのキャラ悪役として非常に使いやすい感じがします。
本当に最悪の性格なので何やっても心痛まんしね♪