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第17話 ローカル過ぎて伝わらない?

えー時刻は現在真夜中の2時・・・寝落ちしてたら叩き起こされました・・・

んで、寝ぼけてボーっとしてたら"いい加減起きろ!"って夢華に蹴り入れられました・・・

起きてるじゃん!寝ぼけてるけど!!すごーく理不尽だと思うよ!!


まぁ、不満全開だけど置いといて、夢華の話ではそろそろ出発するそうです。

ヴェリロスカ聖教中央教会に関する情報は、事前にSKBEが警備情報も含め完全に下調べをしてやりたい放題できる様になっております。

んで、今更なんだけど"何で力押し?"って思う私だったりします。


まぁ、猪突猛進の脳筋夢華だから仕方無いのですが、もう少しズルく楽に行こうよ・・・

例えばさ、爆弾使える人連れてって、建物を爆破解体とか・・・大量の爆薬要るけど、SKBEのお財布なら余裕だと思うよ?敵の警備の巡回パターンとかも全部わかってるんだしね。


・・・って言ってみたら、"そんなドブネズミの様な真似ができるか!"って割とガチで怒られました。

何でしょうか・・・武士道的なアレでしょうか?戦争なんだし何でもアリじゃね?って私は思うんだけどね・・・まぁ、卑怯な事嫌いなんだろうなぁ・・・


それで、ちょっと街から外れた森の中にあるヴェリロスカ聖教中央教会へは、現地調達したトラックで向かうそうです。といか、プレゼンツ・バイ・ヴェリロスカ連邦政府なんですけどね・・・

ホント、政治の主導権争いって怖いわぁ・・・・ホントこんなのに振り回される一般人の方々が不憫でなりません。


とまぁ、そんな事を考えつつ準備ができたので、ボンネット付きの幌付きトラックの荷台に乗り込みます。私と夢華の他に、完全武装の現地の方々が居られます。多分民兵のフリしたヴェリロスカ連邦の正規兵でしょうね。

だってさ、装備がみんな統一されてるしさ、顔に塗ってる迷彩ちっくなシマシマも統一されてるし・・・どう見たって民兵じゃないよね・・・


ゴツイ男

「Меня зовут , но Роман」

(私の名前はロマンだ)


いきなり向かいの席のゴツイ兵隊さんに話しかけられましたよ・・・しかもロシア語っぽいです・・・

えーと・・・ゴメン、何言ってるか分らん・・・


夢華

「おい、自己紹介だろ!」


え?そうなの?てかロシア語しゃべれん!!


「ぷ・・・ぷりーず、すぴーく、じゃぱにーず(泣)」


何か二人とも呆れてるよ・・・しょうがないじゃん!私は元ヒキコモリで海外旅行なんて無縁の生活してたんだから!


夢華

「Мне жаль,Пожалуйста, говорите по-японски .」

(すまない、日本語で喋ってやってくれ)


ロマン

「был найден・・・夢華ソックリだったからこっちの言葉ペラベラだと思ったぞ?」


悪かったな!私は日本語しかマトモに話せないんだよ!ああそうさダメな子さ!!


ロマン

「そんじゃ、改めて俺はロマンだ、よろしく。」


「夢・・・よろしく」


何か手を差し出されたので握手しておく・・・もうホントゴメンナサイ・・・


ロマン

「それでだ、本当にお前達二人だけで突撃するのか?」


夢華

「何が言いたい?」


ロマン

「俺達も暴れたい!」


えーと・・・これってお約束のアレでしょうか?


「恐ロシア・・・」


ロマン

「Что это?」

(何だそれ?)


夢華

「それは何かのジョークか?」


「・・・・・・」


まさか、ローカルネタ過ぎて伝わらないパターンだとは思わなんだ・・・

まぁ、確かにこの世界にロシアなんて国は無いから伝わらないよね・・・

何でしょこのアウェイ感・・・とりあえずこっちでも分るようにするには・・・


「恐ヴェリロスカ・・・?」


・・・時間が止まりました・・・ホントゴメンナサイ・・・


私が作りだした微妙な空気の中、トラックは一路ヴェリロスカ聖教中央教会に向かってひた走るのであった・・・

ねぇ・・・そんな残念な子を見る様な眼で見ないでよ・・・謝るから・・・

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