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第11話 癒しの拷問

今回はちょっとリョナ要素に挑戦してみました。

それにしても、今回の敵役の誠也は元教師とは思えない鬼畜っぷりである。

◇◇◇誠也◇◇◇


守崎 夢への復讐ができると思ったのに、まさか人違いだったとはね・・・

それにしても本当に別人なのか?どう見てもあいつにしか見えないのだがな。


夢華

「どうした?来ないのか?」


なるほど、こいつはあいつとは違い自信家の様だな・・・そして、プライドも高そうだ。

さて、そんな自信とプライドをズタズタにしてやったなら、こいつの自信に溢れた顔はどんな顔になるんだろうな・・・

そして、私の能力"癒しの加護"があればどんな攻撃も効かない・・・自分の無力さを悟った時こいつの自信そしてプライドは引き裂かれるだろう。

さて、どんな絶望に満ちた良い顔をして私を癒してくれるのかな?

怨むなら、守崎 夢と瓜二つだった事を怨んでくださいね。


誠也

「慎重派なんですよ、私・・・それよりそちらも随分と慎重ですね、ビビってるんですか?」


夢華

「な・・・何だと貴様!!」


ふ、やっぱりね。

プライドの高そうな奴だから煽ってやったら案の定頭に血が上って仕掛けてきやがった。

しかも、銃を持っている私に銃剣で突撃ですよ?もうね頭悪いとしか言えませんね!


ドンッ


私の持つ大型の拳銃が火を噴き、聖なる力・・・まぁ実際魔力なんですけどね・・・

それを込めた弾丸が撃ちだされる。

まぁ、何かの力で防御するフィールドを展開しているでしょうが、それごと撃ち抜く威力がこの弾丸にはありましてね・・・

そう思って油断していると・・・


夢華

「ちっ・・・セイヤー!!」


跳ぶ様な体制で、そのまま身体を捻って銃弾をかわし銃剣で一突き!

想定していた結果と異なる状況に全く反応できず、そのまま剣先が私の胸に突き刺さった!


誠也

「な・・・」


夢華

「まだだ!!」


ダダダダダダンッ


銃剣が胸に突き刺さり唖然とする私に対し、剣先が刺さったままの小銃の引き金を引き追い打ちをかける。

私が展開していた防御フィールドは、発射された弾丸にあっさり貫通され、胸部に大きな穴が空いた。

意識が跳びそうになる程の激しい痛みと、内臓が吹っ飛んだ苦しみが私を襲い、数歩後ろに後ずさりし、片膝をついてしまった。


・・・が、その苦痛は一瞬である。

損傷した身体や衣服は直ぐに元通りに修復され、何事も無かったかのように私はむくりと立ちあがった。

これが、私の"癒しの加護"の力である。


夢華

「う・・・うそ・・・だろ?」


誠也

「嘘じゃありませんよ?現実です。貴方の攻撃が役立たずだって事がね・・・」


はははは、良い反応してくれるじゃないか・・・結構痛かったが、一瞬なのでさほど問題じゃない。

それよりも、自分の攻撃が相手にまったく効果が無いという現実を突き付けられたあいつのリアクションが最高に愉快だ。

もう少し煽ってやろうか?


誠也

「ほら、どうしました?撃ってみては?」


私は両手を広げながら、ゆっくりと夢華の方に歩き始める。

一歩、そしてまた一歩と歩みを進める度に、彼女は後ずさり、表情が驚きから怯えに変わっていく。


夢華

「くそっ!」


ダァンッ


夢華が苦し紛れに発砲したが、私はあえて避けない。

銃弾が私の左腕を吹き飛ばす・・・しかし吹き飛んだ左腕は直ぐに再生する。

そして、それをみた夢華の表情がさらに恐怖に歪む。

その様子をみて、私は思った。

確か帝国陸軍所属の少尉とか言ってたな・・・なるほど、こいつは本当は臆病で虚勢を張ってる奴だな・・・

そして、生れ付きの特殊な力のお陰で、痛い目に合った事も無いのだろうな・・・

ふふふ、それなら少し痛い目に合せてみましょうか・・・


そう思った私は、拳銃の弾丸を夢華の足元に向かって放った!


夢華

「っ!!」


夢華はそれに気付き、右に飛んでかわそうとしたが・・・

残念だが、それは囮だ!

右に跳んだ彼女に向かって跳躍し、脇腹に強力な回し蹴りをブチ込む!


夢華

「がふっ・・・」


回し蹴りが脇腹に突き刺さり、何かが折れる感触が足から伝わってきた。


夢華

「きゃぁぁぁぁ!!」


脇腹を押えながら転げ回る・・・まぁ、このままその様子を見るのも悪くないのだが・・・

もっと良い能力を私は持っている。

右手に力を集中させると、それは光に包まれた。

そして、転げ回っている夢華の背後に歩み寄った私は、左手でその髪を掴みあげそして右手を回しこむ様にその腹部に押し付ける。

すると、その手は何の障害も無く身体の内部に入り込んだ。

これは私の特殊な能力"癒しの加護"を応用で、右手は触れた物体を破壊しながら進み、通り抜けた後に本来の"癒しの加護"の力で破壊した物体を修復させる。

あたかもすり抜けた様に見えるが、実際は破壊して修復という状況なので、やられた相手に耐え難い苦痛を与えられるという私のお気に入りの力である。


夢華

「がぁぁぁ!や・・・やめ・・・あああああ!!!」


腹の中をかき混ぜる様に動かしてやると、目に涙を浮かべそして顔が苦痛に歪む。

やはり、少女の苦痛に歪む顔や悲鳴は良い、心が癒される。

さて、次は何をしてやるかな・・・

私は邪悪な笑みを浮かべ、次にどうやって苦しめてやろうかを思案しはじめるのだった。




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