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第2話 世にも奇妙な存在

◇◇◇夢◇◇◇


列車が走りだし部屋に入ろうとした時、私の部屋の中から人の気配を感じました。

スノウ君かな?いや・・・スノウ君がお掃除に入るのは確実に私の居ないタイミングで、帰ったらお部屋が綺麗に片づけられてるってスタイルです。

いわゆるホテルのお掃除的な感じでやってくれています。

という事は、列車の発車とともに私が帰って来る事は分かり切っているので、違いますね。

後、リアンお姉さん、フィロは人の部屋に入る事はしないと思います。入る理由も無いしね。

ラズとリズ・・・イタズラ仕掛けるために忍び込んでる可能性はあるけど、あの二人が私に見つかる様なドジはしないと思う・・・んじゃぁ、誰なんだろう・・・


とりあえずゾディークV3を狭い場所に適した第1形態グラディウスにして戦闘態勢を取りながら部屋の扉を勢いよく開けてみました。


すると、それに合わせて、ブロンド色の髪をした小さな男の子が飛び出して私に体当たりかまそうとしてきました・・・が、戦闘態勢を取っていた私はそれの鳩尾にひと蹴り入れて阻止しました。

"ぎゃふっ"っという、ショタリョナ好きな人が食い付きそうな悲鳴を上げ、その男の子は蹲り動けなくなっりました。

おや?良く見るとふわふわの天使の羽が背中から生えてますね・・・・という事は・・・


「刺客・・・」


この前の嫌な思い出が蘇ります。

ええそうです!右も左も分からない私をいきなりホールドしやがったあの黒マント野郎です!

そうだ!折角だからこの前の怨みもここで晴らしちゃいましょう♪

我ながら良い笑顔になってるって思います。

だって、この前の黒マント野郎には本気で頭に来てましたから・・・同じ事しやがった相手は例え子供でも容赦しませんよ♪

・・・て事で、私は足元で蹲ってるその子の背中を踏みつけこう言いました。


「何しに来た?答えないと酷い事するかも・・・」


私がそう言うと、男の子の天使は身体をビクンと震わせ、怯えた表情でこっちを見ました。

結構可愛い顔というか、女の子みたいでとっても綺麗です。

何でしょうか、私的に苛めたくなる要素一杯の良い怯え顔です。

しかも、怯えた表情で固まったまま答えられない状態の様で、どうやら私はさらなる脅迫でこの子が怯える様を楽しむ事が出来るようです♪

もうね、怯える男の娘を虐待とか・・・何と素晴らし・・・ゲフンゲフン、実にけしからんシチュエーション何でしょう、もう涎が止まりません!


「答えないんだ・・・ならどうしようかなぁ♪」


男の子

「ひっ・・・ごめ・・・なさ・・・」


「謝罪じゃない・・・理由・・・痛い事されたい?」


男の子

「ごめんなさい!もうしません!!」


た・・・たまらんです!この言葉攻め・・・

しかも、この子パニック状態で謝るだけだし・・・これ虐めたい放題?

さーて、何しようかなぁ♪


「じゃあ、まずはボディーチェック・・・武器とか持ってたら大変だしね・・・」


男の子

「あ・・・やめ・・・おねがいします!」


ほとんど抵抗できず、止めるように懇願するこの子の服を1枚そして1枚と脱がせて行く私・・・何この背徳感・・・たまらん・・・本気でドSスイッチ入ったかも私・・・


そんな感じで、ドSモードで男の子をひん剥いてたら、


リアン

「何があった夢!」


リアンお姉さんが駆け付けてくれました。


「天使の刺客・・・尋問してた。」


嘘は言ってない!ついでに虐めて遊んでたけどね♪

まぁ、突然襲い掛かって来たんだから、こうされても文句言えないよね天使君♪


リアン

「その割には、楽しそうにひん剥いてるな・・・」


「ボディーチェック♪」


的確なツッコミを入れるお姉さんに笑顔で答えた私は、再び男の子をひん剥く作業を再開し、あっという間に男の子は産まれたままの姿になりました。

満足満足♪

って思ってたら、男の子が泣き出しちゃいました・・・

ちょっと待ってよ!何で泣くんよ!私を殺しに来た刺客だよ!何でそんな豆腐メンタルなの?超豆腐メンタルな私も人の事言えんけどさ・・・

んで男の子は"お願いします!何でもしますから殺さないで!!"って泣きながら懇願し続けております。

何か、急に罪悪感感じてきたかも・・・

てか、刺客なのに弱過ぎ・・・どういう事なの?


リアン

「もしかすると・・・おいチビの天使・・・お前の返答次第で助けてやる。」


男の子

「ふえ?本当ですか!何でも答えます!!だから・・・」


リアン

「わかったわかった、とりあえずお前がここに至るまでの経緯を話してくれ。」


リアンお姉さんに促され、涙を拭きながら男の子の天使が、ここに至るまでの経緯いきさつを話しはじめました。


まず、この子のお名前は"サウロ"君・・・ちなみに、天使なので名字的な物は無いそうです。

それで、このサウロ君は天使の中でも下級天使に位置して更にその中でもダメダメな落ちこぼれらしく、毎日のように他の天使達に虐められていたそうな・・・

何でしょう、妙に親近感を感じてしまった気がする・・・

そんなある日、とうとう精神的に限界を迎えたサウロ君は逃げ出し、彷徨っていた所に軍服着た私そっくりの女の人(多分、夢華さんだと思われる)に捕まりそうになり命からがらここに逃げ込んだそうな・・・


ああ、なるほどね・・・だからいきなり体当たりかましたり、あんなに怯えたりしてたんだ・・・

とりあえず、私に危害を加える目的で来ていない事は良く分かった・・・というか何か可哀想過ぎるくらいに引きの強い子のようです。


とりあえず"私は軍服の人とは別人だよ"って言って頭撫でてあげました。


リアン

「分かった、取り合えず殺す必要は無くなった・・・」


リアンお姉さんの言葉を聞いて、安堵の顔をするサウロ君・・・私も安堵したよ、だってさぁ、こんな可哀想なくらい残念な子を殺すのは非常に罪悪感的な問題でやりたくないです。

しかし、殺す必要は無くなったと言いつつ、リアンお姉さんの表情は厳しいままです。


リアン

「だが、SKBEで堕天使でもない普通の天使の保護は難しいんだなこれが・・・だれかがこいつを隷属させてれば、そいつの保護下って事に出来るんだがな・・・」


色々あるんですね・・・ってお姉さん?明らかに私を見て行ってますよね?何ですかその分かるよな的な雰囲気は・・・しかもサウロ君が何か捨てられた子犬の様な眼でこっち見てるし・・・


「私にやれと?」


リアン

「良く分かったな♪話が早くて助かるぜ。」


お姉さん?まだやるとは一言も言ってませんよ?なんでもう私がその子を隷属させる方向で話が進んでるんですか?


サウロ

「お姉さん優しそうだから・・・」


ねぇサウロ君?君も何でそうやって私の良心を抉る様な助けてオーラ全開の目でこっちを見るの?

うわぁ・・・これ、絶対断われねぇ・・・外堀完全に埋まったよちくしょう!!


「わかった・・・で、何をすれば良いの?」


リアン

「ゾディークV3に組み込まれてる魔法を調べれば分かると思うが・・・」


そんなのあったかな?・・・とりあえず調べてみる・・・

すると、なんとなくそれっぽい物が・・・でもさ、これ犬とか猫を隷属化して使い魔にする魔法だよ?

天使にこれ使うとかかなり想定外の使い方じゃない?


「犬とか猫用のはあったけど・・・」


リアン

「ああ、それだそれ。本来は犬や猫が限界だが、相手側の了承があれば何でも使い魔にできるぞ♪」


・・・つまり、サウロ君は使い魔というペット扱いって事?

良いのか?本当に良いのかサウロ君?


「本当に良いの?」


サウロ

「はい!」


「ほぼペット扱いだよ?」


サウロ

「大丈夫です!」


「抱き心地良かったら毎日抱き枕にしちゃうかもよ?」


サウロ

「えっと、むしろそちらが大丈夫かが・・・」


・・・確かに・・・というか最後のは忘れて、ちょっと見た感じの大きさといい撫でた時の触り心地といい抱き枕に最適って思って思わず言っちゃっただけだからさ・・・

まぁ・・・本人が拒絶してないなら良いか・・・本当は嫌だって場合なら魔法かかんないだろうしね・・・


それじゃあ、やっときますか・・・

私は、ゾデークV3に組み込まれた魔力回路を起動させ、隷属の魔法をサウロ君に発動させ、彼もそれを拒む事無く受け入れ、私の使い魔となった。

そして、これが天使の使い魔という世にも奇妙な存在の誕生の瞬間でもあった・・・




男の娘、抱き枕、抱き心地 うんぬんは某動画サイトで楽しみに見ている作品の影響ですのであまり気にしないでください・・・

あの作品は結構面白いのでお勧めだったり・・・タイトル?

教える訳ないじゃんw

ちなみに上のキーワードに「東方」を加えると幸せになるかもです。

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