第63話 フラグって怖いね♪
◇◇◇夢◇◇◇
留置場の周囲で散発的に襲撃が繰り返されています。
その動きから、積極的に攻める気は無さそうですが、とにかくうっとおしいぐらいに頻繁に仕掛けてきてます。
この陰湿さは間違いなく美樹の差金でしょう・・・まったくもって根性のひん曲がった人だと思います。
゛お前もだろ!゛って思った人は、シベリアで雪かきしてくると良いと思うよ。
まぁ、美樹の陰湿作戦は予想の範疇なので、私達は一切動いてなかったりしますけどね。
リアクション担当のシタッパーズの皆さんお疲れ様です。きっとボーナスには色が付けて貰えると思うよ。
ちなみに、私達が出撃するのは大量の兵士がなだれ込む兆候が確認できてから・・・
なので、休憩所のマッサージチェアでリラックス中でごさいます♪
こらそこ!ジジ臭い言うな!
真理
「ねぇ、夢・・・もし美樹と対面したら・・・」
夢
「とりあえず・・・殺っとく♪」
真理
「ふえ?!」
紗綾
「ちょっと!夢!その前に説得!」
えーと、非常に申し訳なく思いますが、面倒なので却下させて頂きたいです。
だってさ、絶対に話し聞く気無い相手だよ?
こっちが説得してる間、攻撃され放題だよ?
それなら、明日以降の私の安息の日々を築く礎となって頂いた方がとっても楽だと思います。
・・・てことで
夢
「メンドイ・・・」
紗綾
「あんたねぇ・・・」
紗綾が呆れておりますが知ったことではありません。
私は面倒なのが一番嫌いなのです。
一応、私も積極的に動いて頑張る事はありますが、それは明日の堕落した日々への先行投資なのです。
そして、投資(努力)に見合う成果が得られる可能性の極めて低い不良債権(勇輝達)に努力を投資する気は毛頭ございません。
紗綾
「解った・・・私と真理で説得するから時間を頂戴。」
夢
「それなら問題ない・・・」
紗綾
「まったく・・・この面倒臭がり」
最小限の労働で最大限の利益を得ようとするのの何処がいけないのか分かりませんが、なんか紗綾が睨んでます。
でもさぁ、過去の経験で無駄な事に努力する事が馬鹿らしいって思うようになっちゃったんだよね・・・
こればっかりは仕方ないと思って貰うしか無いです。
まぁ、紗綾と真理が危なくなったら助けられる体制では居るつもりだけどね・・・゛身内を守る為なら全身全霊!゛リアンお姉さんとガランのおっちゃんの教えです。
普段はやる気の無いダラけたスタイルと取ってても、身内の危機とあらばスイッチ切り替え全力で守るアウトロースタイルで、とってもカッコイイです♪
ちなみに゛身内以外はどうなろうと知った事か!゛がセットとなります♪
黒龍の人達元気にしてるかな?
あの街で何か色々吹っ切れた所あるし、街の人達もこんな私を身内として受け入れてくれたし・・・
まぁ、切っ掛けがあの勇輝だってのが釈然としませんが・・・それ以外は良い思い出です。
そして、これからも私はあの街と同じ様に良い思い出を作りながら旅を続けるのです。
何人にもそれは邪魔させません、邪魔するならそれは私の敵です!
そして、楽しい思い出作りをしている私に対して襲撃カマして見事な爆破テロをやらかしてくれたあのお二人は私の中では完全に敵に認定されております。
そして、可愛い生き物兼身内のリトナ君達を傷付けようとした罪は、深海より深いのですよ♪
そう思いながら、私はスマホで時間を確認します・・・そろそろ時刻は13半時過ぎ・・・
愚姉のお話では、3時半頃を発射予定にした偽の書類を偵察に来た敵兵に回収させたとの事なので、後30分程騙されていてくれれば、本気モードで襲撃を始める前にミサイルの発射が開始され勇輝達は、プギャーな状態になりますが・・・まぁ、大抵こういう時ってバレるんだよね・・・フラグって怖いわぁ♪
夢
「そろそろ来る気がする・・・」
神奈
「またー、嫌だなぁ夢ちゃんそんな訳・・・」
チュドドドドォォォン・・・
留置場の外にある岩場で盛大な爆発が・・・
んで、具姉は何固まってるんでしょうかね?お約束じゃないですかぁ♪
面倒ですが私はペンダントにしていたゾディークV3を第2形態(大剣)に変化させ、爆発の現場にゆっくりと歩き出しました。
紗綾と真理も各々の武器を準備して私に続いた。
なんか、具姉が固まったまま付いて来ないんだけど、面倒だしほっとこう。
紗綾と真理が具姉の事を気にしてるけど気付かないし聞こえなーい♪
ちゃっちゃと勇輝と美樹をぶっ飛ばして終了と行きたいとこです。
話し合い?紗綾と真理がするから私関係ないし♪
まぁアレです、紗綾と真理が最後通告的なものなのですよ。
それ以上は助けようとする必要もないし、するつもりも毛頭ございません。
とりあえず、今回はぬっ殺す気は無いのでそれで良しとして頂きましょうかね。