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第60話 羽虫刈りとパパラッチ

◇◇◇紗綾◇◇◇


神奈

「うちの娘に手を出すなんて、とんでもない羽虫ですこと♪」


ウリエル

「は・・・羽虫だと!貴様!この大天使に向かって!!」


余裕の表情で武器を構える神奈お姉さんに対し、ウリエルの方からは余裕が感じられなくなりました。

一応、お姉さん人間だよね?なんで大天使があんなにテンパってるの?


神奈

「それはそうと、ミカエルさんのご様態は如何ですか?この前ちょっと殺り過ぎてしまって気になっていましたから♪」


ウリエル

「要らぬ世話だ・・・」


ウリエルのこめかみに青筋が浮いている・・・

お姉さん!一体何やったの?


真理

「あのお姉さん・・・何したんですか?」


神奈

「えっとぉ♪ちょっと大切にしてる剣をへし折ったりぃ♪片方の翼を引きちぎったりぃ♪もう片方の翼の羽を一枚づつ毟り取ってみたりぃ♪それぐらいでしょうかぁ♪」


えぐっ!お姉さん、清々しい顔で何サラッと怖い事を言ってるの!

しかもちょっとどころじゃないよそれ!相当だよ!

大天使相手に何してるのこの人は!

私と真理はドン引きだよ!!


ウリエル

「貴様!何故あの様な・・・」


神奈

「だってぇ・・・あの羽虫、私の可愛い夢ちゃんを誑かそうとしてたんですものぉ♪八つ裂きにしてあげないと気が済まないしぃ♪」


間抜けな口調とは裏腹に、お姉さん怖い事を平然と言ってるよ・・・

何か、ウリエルも強がってるけどめっちゃ震えてるし・・・

大天使が何で人間相手に怯えてるの?お姉さんもしかしてかなりの人外魔境系だったり?


ウリエル

「今回は引いてやる!だが・・・ごぶぁ!!」


ウリエルが捨て台詞を言いつつ逃げようとした刹那、神奈お姉さんが瞬間移動の如く間合いを詰め、見事なボディーブロウをその鳩尾にめり込ませた・・・

打ち込んだという生易しいものではなく、完全にめり込んでいる・・・

そして、うめき声と共に崩れ落ちるウリエル・・・そこにお姉さんの踏みつけが!!


神奈

「あらあら・・・折角いらしたのですから、ゆっくりして逝ってくださいな♪」


お姉さんの笑顔が怖い・・・しかも踏みつけた足をグリグリしてるし・・・

相手は大天使だよね?何でこんなにあっさり殺れちゃうの?


ウリエル

「がはっ・・・き・・・貴様・・・大天使を踏みつけると・・・」


神奈

「煩い羽虫ですこと♪」


グキッ


ウリエル

「ギャァァァァァ!!」


お姉さんがウリエルの背中を踏みつけていた足に力を込めると、骨の折れる嫌な音と共にウリエルが絶叫を上げた。

口から血の混じった泡が出てる感じからして、肋骨が潰れて肺に刺さったようだ・・・


ウリエル

「やめろ!これ以上は!!」


神奈

「あらあら?何か言ってるけど御免なさい、私羽虫の言葉解らないから♪」


ウリエル

「や・・・やめ!!」


メキメキ・・・グシャッ


ウリエル

「うごぉえあああああ!!」


更にお姉さんが踏みつけた足に力を入れると、何かが潰れる嫌な音と共にウリエルが雄叫びの様な酷い絶叫を上げた。

お姉さん・・・めちゃくちゃ良い笑顔です・・・

その後、ウリエルがテレポートで逃走するまでの間、お姉さんの残虐ショーが繰り広げられた・・・


この時私は思った、神奈お姉さんは普段優しいけど本質は夢と同じ超ドSで間違いないと・・・

そして、この人と敵対しなくて本当に良かったと密かに胸をなで下ろすのだった・・・



◇◇◇夢◇◇◇


記者の女性

「いやはや、こんな所で今話題の黒騎士様に遭遇するなんて、私はツイてますねぇ♪」


「そろそろキレていい?」


記者の女性

「短気は損気ですよ♪ささ、私の事はお気になさらず普段の姿を♪」


「無理だから言ってる・・・」


神殿で双子達と別れてから駅に帰る途中、変なのに捕まりました・・・

どうも、SKBEについて取材している記者らしです・・・

面倒なので無視しようとしたら、べったりくっついてきて一方的に質問を続けてくるのでさっき文句言ったらさらに泥沼化しました・・・

何なのこの人・・・人の話全然聞いてくれないし、私の行動に一々反応して写真撮ってくるし、肖像権の侵害というか完全にプライバシーの侵害です。


記者の女性

「それはそうと、これからのご予定は?」


「特にない・・・帰れ・・・」


記者の女性

「まぁまぁそう言わずに・・・」


さっきからの堂々巡り再開です・・・いい加減にして頂きたいです。

あと少しで駅に到着ですが、精神的ストレスがマッハです。

そろそろ本気で殴りそうです・・・てか殴りたいです。・・・グーでおもいっきり♪


記者の女性

「所で、今回のSKBEの弾道弾配備について一言・・・」


「殴っていい?」


記者の女性

「それは穏やかじゃありませんねぇ・・・」


何回脅しても本気で聞いてくれません・・・もしかして私怖くない?

いや、そんな事は無い筈!だって勇輝とか結構怖がってたし・・・

勇者すら震え上がらせる私の脅しにもびくともしない、どういう神経してるのこの人は・・・


記者の女性

「それでこれからのご予定は?」


「うがぁー!!」


その後、騒ぎを聞きつけてリアンお姉さんが来てくれるまで私は暴れるのであった。

どんな人でも最後はプッツンするのですよ!

ちなみに、その後リアンお姉さんに拳骨落とされたのは秘密です。





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