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第50話 児童虐待?

◇◇◇夢◇◇◇


♪~ワイドビューチャイム~♪


スノウ(車内放送)

「本日は臨時列車Snow Expressにご乗車頂きありがとうございます。間もなく〃サイポ〃に到着致します。お降りのお客さまは、お忘れもの等御座いませんよう今一度ご確認下さい。間もなく〃サイポ〃です。」


♪~ワイドビューチャイム~♪



自動放送

「この先揺れることがあります。お立ちのお客さまは、手すり等におつかまり下さい。」


車内の放送の声と列車がポイントを通過する揺れで目が覚めました。

どうやら、寝てしまっていたようです。

・・・にしても、私を含めて皆酷い格好です。

服がはだけた状態で、折り重なるような、どうしたらこうなるんだろうと思ってしまう凄い状況です。

・・・が、楽しくジュースを飲み始めて気分が良くなってきた辺りから全く記憶がありません。

一体何があったのでしょう・・・頭も痛いしお腹の調子も悪い気が・・・


まぁ、それは置いといて、記憶が無くなるまでの間で面白い情報が聞けました。真理から聞いたんだけど、どうやら十字教会で使用されている魔法とSKBE使用されている魔法とでは少し術式の運用の方法が異なるようです。

というのも、十字教会の魔法使いは、術式を正確にイメージして魔力を使ってそれを展開し魔法を発動させるのに対し、SKBEの場合は、術式を仮想的に展開させる術式回路を用いて回路上で魔法を発動させる方法です。

つまり、十字教会の方法では術者が術式完璧に記憶していないといけないのに対し、SKBEの方法だと魔力さえあれば特別な知識が無くても誰でも使えるのです。

それを聞いた真理がズルいって言ってたけど、多分十字教会の魔法研究が昔のまま停滞していて、魔法を特別な能力としての位置付けから脱却できていないんだって感じた。

これに対して、SKBEって何でもかんでも工業製品の様に量産したがる傾向がある。今回の術式回路方式だって大量生産できない魔法使いをどうすれば量産化できるかを考えた結果だと思うしね。


何か、SKBEが物量重視の理論で、十字教会が精神論重視に感じる。

うん、私はSKBEサイドで良かったと思うよ。

だってさ〃気合いで何とかしろ〃とか〃努力が足らん〃とかいう頭悪い精神論は大嫌いだしね。

今の、チート装備渡され無双状態のが私好みだし、楽ちんのが一番良いのです。

堕落は人をダメにする?元々ダメ人間の私に何をおっしゃいますか♪


てな訳で、紗綾と真理にも頭の悪い精神論から脱却して楽ちん簡単なSKBEサイドに来て貰うために、双子達に相談しようと隣の部屋に移動致しました。

コンコンと扉をノックすると・・・


スノウ

「はい、夢様ですね、お入り頂いて構いませんよ。」


双子達じゃなくて、スノウ君が答えてくれました。

そして、扉を開けた瞬間、私の目に信じられない光景が飛び込んできた。


簡単にいうと、両手に水の入ったバケツを持た状態で立たされてる双子達と、それを腕を組んで見張るスノウ君でした。

いわゆる、最近は児童虐待になるため学校でやらなくなった、問題児を粛清する伝統あるアレです。


・・・でも、何で双子達が立たされてるんだろう?

仮にも神様だよね?何で悪さした子供状態になってるの?


「状況が理解できない・・・」


スノウ

「夢様のお部屋の冷蔵庫にイタズラをした様なので、叱っているところです。例え神様だとしてもこういう事はしっかりと躾ないといけませんから。」


私の理解を超えた状態だったので聞いてみたら、凄い答えが返ってきた。

凄いよスノウ君・・・神様相手に一歩も引かないそのスタイルはかっこよすぎだよ・・・


てか、私の部屋の冷蔵庫にイタズラ・・・と言うことは、お前らがあの惨状を作り出した原因か!

とりあえず、水差しがあったので、それに水を汲んでバケツに追加してやりました。

私達にイタズラかました罰じゃ!


でもさ、何で双子達はスノウ君の言うこと聞いてるんだろう?だってさ、私の持ってるチート装備を作り出したぐらいだし、スノウ君くらい一捻りだと思う訳よ。なのに、私の腹いせの水追加にも抵抗しないし・・・何でなの?


ラズロット

「もう反省したのです・・・」


リズロット

「もう許して欲しいのだ・・・」


スノウ

「ほほう、ではこの後のご予定は?」


リズロット

「腹いせにタバスコのラベルを貼ったデスソース(激辛)を食堂に設置・・・」


ラズロット

「リズ!言っちゃ駄目なのです!」


スノウ

「なるほど、全く反省していないと・・・続けて下さい。あと、勝手に休んだら一週間デザート抜きにしますので・・・」


ラズロット&リズロット

「ぴぃ・・・」


疑問解決!・・・なんだけど、デザートでコントロールされる双子の邪神様ってどうよ?

なんというか、神様の威厳どこいった?


スノウ

「所で夢様はどういったご用件で?」


「双子に相談・・・」


紗綾と真理の武器強化の件を双子に相談してみた。

理由を説明してついでに、2人が大天使に植え付けられた十字教会サイドの歴史認識も、ある程度SKBEサイドに矯正済みって事も伝えたらOKが出ました。矯正って言っても、私の部屋のPC使わせてあげただけなんだけどね♪

だってさ、私がいくら教えた所で、私はSKBEサイドの人なので、2人にとって信憑性のある情報とはならないのです。

だからあえて、私の集めた情報を見せて、後はネットで好き勝手に調べてスタイルをとりました。

自分で調べて行き着いた情報なら納得するだろうしね。結果、2人は十字教会サイドの洗脳的な歴史認識から脱却して下さいました。

まぁ、元々洗脳が不完全だったっていうのもあるけど・・・現在2人は、勇輝と美樹を助け出す為に燃えております。

お前らが助けられる側じゃね?立場的に・・・ってツッコミは無しの方向でお願いします。


んで、スノウ君も〃夢様達がそれで納得されるのであれば、これ以上の罰は不用ですね。〃って言って双子を解放してくれました。

でもさ、さっきこの双子、物騒な事言ってましたがその辺は大丈夫なのかな?


一応聞いてみたら・・・


スノウ

「その場合は、1ヶ月ごはん抜き致しますので問題ありません♪」


って満面の笑みで答えてくれました。

1ヶ月とか鬼ですか貴方は!

双子達が真っ青な顔して震えてるよ・・・


この列車の最高権力者は、台所を握っているスノウ君だという事が良く分かったよ。

絶対にスノウ君は怒らせちゃダメって事だね・・・兵糧攻めとか洒落にならないし・・・


とりあえず、双子達が紗綾と真理と話をしたいと言うことで、30分後に食堂車に集合となりましたので、部屋に戻って2人を起こしに向かいますが・・・


起きてくれるかが心配でなりません・・・

さて、どうやて起こそうかな♪

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