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第46話 色欲の元帥

◇◇◇ヴェネ◇◇◇


私はSKBE防衛局第3列車総隊司令官〃ヴェネ=マティブ〃・・・

今私は軽戦闘列車(軽装で機動性を重視した戦闘用の列車)〃フィアリス〃の司令車の自室に居る。

列車の目的地は、ジマラ山脈にある十字軍の拠点である。本当はターランに寄ってこの前見つけた可愛い娘に会いに行きたかったのだが、〃サラ=オルコット〃総元帥が〃寄り道は許しません!〃と言いやがった。

あの、ショタコン女め・・・

それにしても驚いた、この前見つけた可愛い娘がまさか邪神様直属の黒剣士だったとは・・・

朝のニュースを見て、思わず飲んでた珈琲を吹き出してしまうぐらい慌てたわ・・・朝のニュースなんて録画予約して無かったから。


私は徐にファイルを開き、挟んである写真を眺める。

朝のニュースの映像からキャプチャーした守崎 夢の写真である。

本当に私の好みをそのまま形にした様な娘ね・・・ああ、もう一度会いたいわ♪

私は淫魔そして7つの大罪を冠した7元帥の色欲を司る。

だから、好みの娘は絶対に逃さないのよ!

待っててね!夢ちゃん!!


写真の夢ちゃんに、にやけた顔でちゅーをしようとしたその時、ガチャリとノックも無しに防衛局の制服を着た黒髪ポニーテールの少女が部屋に入って来た。

私の副官のミューアちゃん(大将)である。


彼女は、私の様子を冷めた眼で確認すると開口一番、〃また新しい娘ですか?いい加減自重してください、顔選び人事で苦労するの私なんですから。〃って言いやがった。


失敬な!私は能力重視で選んでるつもりよ!

ちなみに外見も能力の内だと私は思うわけよ。だからね、良い感じの可愛い娘が揃っちゃうわけで・・・

まぁ良いわ、とりあえず用件を聞きましょう。


ヴェネ

「それより、用件を言いなさい。」


ミューア

「そろそろ無人機の活動範囲に目標が入りますので攻撃開始の許可を頂きに・・・」


ヴェネ

「あら、別にミューアちゃんの独断で殺っちゃって良いのよ♪」


そうそう、別に一々私にお伺い立ててたら時間の無駄だし、ミューアちゃんなら全自動でやらせても大丈夫なくらい信頼してるしね。後は何かあっても可愛いミューアちゃんの為なら責任を取るつもりだし♪・・・その後は、それをネタにセクハラし放題・・・ゲフンゲフン

とにかく、私は責任を取るだけの簡単なお仕事を望んでいるのですよ♪


ミューア

「そういう訳には・・・司令官の面子もありますし・・・」


ああ、私の面子を気にしてくれてたのね♪

もう可愛い娘ねぇ♪もう抱きついちゃ・・・


ヴェネ

「グェ・・・」


抱きつこうとしたら、顔面に足の裏がめり込んだでござるの巻き・・・って、なにさらしてくれてんの!

司令官の顔面にハイキックとか無いわぁ!・・・あ、でもミューアちゃんのパンツが良く見えて良いかも。

ちなみに黒・・・大人しそうな外見に似合わず以外と・・・


ブンッ


ヴェネ

「ぶべらっ」


真っ黒なパンツを凝視してたら反対の足のソバットが側頭部に直撃した・・・ミューアちゃん!顔は女の命って学校で習わなかったの?歪んじゃったら大変でしょ!


ミューア

「後、作戦開始は20分後を予定しておりますので、遅れずに指揮所にいらして下さいね。それでは・・・」


床に突っ伏している私を、ゴミを見るような冷めた眼で見つつ、そう告げたミューアちゃんはバタンと勢い良くドアをドアを閉めて出ていきました。

最近のミューアちゃんの私に対する態度が酷いと思うの。

初めて私の部下になった頃は、素直な娘だったのに、どこで間違えたのかしら・・・

最初の頃は、セクハラしたら顔を真っ赤にしながら恥ずかしがって、とっても可愛い反応してくれたのに・・・

いきなりハイキックにソバットとか酷すぎるわ!


あ、そろそろいく準備しないと・・・

遅れたらミューアちゃんの物理的な指導が飛んでくるし・・・てか、私のが偉いのに何この状況は!


その時、ドアがガチャリと開きミューアちゃんが顔を出してこう言った。


ミューア

「先ほど伝え忘れておりましたが、フラウ総帥から今回の作戦の勤務態度を後程報告するよう承っておりますので・・・」


ヴェネ

「誠心誠意指揮させて頂きます!」


情景反射の見事なジャンピング土下座が綺麗にきまった。

って、私、司令官だよね?


だが、その私の疑問に答えてくれる者は居なかった。

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