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第33話 ムスリムと肉食お姉さん

私が耳元でささやいた後、グッタリしていた紗綾は意識を失った。

多分、トラウマ1つ追加だろうね・・・悪いとは思いませんよ♪だってね、この女に刻まれた対人恐怖症に陥るレベルのトラウマに比べれば全然軽いしね。


その後、意識不明の紗綾はラズの電話ですっ飛んできた、カ・シャール王国軍のトラックに荷積みされ回収完了となりました(笑)

軍隊の人間を荷物扱いって初めて見たよ。

まぁ、実質捕虜の紗綾だし良いかな・・・ジュネーブ条約?軍服着てなかったので適応外・・・というより、そんな条約そのものが適応圏外です。


ちなみに、私とラズは、軽装甲車に護衛されたVIP用のリムジンにてその後ろを追走中です。

格差ってこう言うことなんだねって良く判る状況です。

私の横に座ってるSPのカッコイイ虎獣人お姉さんの話では、愚姉とリズは既に王宮入りしているのでそこに向かうとの事です。

それにしても、虎獣人のお姉さんの耳がぴこぴこ動くのがとっても気になります。更に言うと、両手で摘まんでふにふにしたい衝動に駆られております。もうそのぴこぴこの誘惑は殺人的です!


ラズロット

「獣人のお耳は触っちゃ駄目なのです。」


ノォォォォ!心読まれた!しかも釘刺された?!でも耳触っちゃダメってどういうこと?


ラズロット

「宗教的な問題で、結婚前の女の人は原則他人に直接肌を触れられるのは御法度なのです。」


宗教的?あ、だから女の人はムスリムを着てたんだね。

でもさ、普通なら男の人限定だと思うんですよ・・・なんで女同士でも触っちゃ駄目なの?


ラズロット

「昔はそうだったですが・・・価値観の多様化というか愛の多様化というか・・・そんな感じの理由で、同性の結婚が認められちゃったからなのです。」


まぁ、大体は予想してたよ。

同性愛が認められちゃったから、戒律もそれに合わせた・・・って事は、戒律で同性愛は・・・


ラズロット

「それが、何故か禁止されて無いのです・・・」


そっちの方が、未婚の女の肌に触れるのより問題だと思うんですが・・・主に種の存続的に・・・

って事は、男の人もムスリム・・・


ラズロット

「それは必用ないみたいなのです。」


そこは良いんだ・・・

それは置いといて、そのSPのお姉さんがさっきからチラチラと私を見てるんですが・・・


ラズロット

「夢たんに欲情中っぽいのです♪」


ちょwなにそれ!

まさか、SPがそっち系の人だったとは・・・

人選間違えすぎでしょ!


ラズロット

「大丈夫なのです。服の上からなら戒律上問題無いのです♪」


大丈夫な理由が一切見当たらないんですが・・・

てか、何その頭の悪い同人誌みたいな設定は!

私の心情的に問題だらけだよ!


ラズロット

「面白いからOKなのです。」

「أخت، أو قليلا جيد؟」

(お姉さんちょっと良いですか?)


SPのお姉さん

「ماذا؟」

(何でしょうか?)


ラズロット

「بدون الصبر، قد يكون ذهب ضرب.」

(我慢せず襲っちゃって良いですよ。)


SPのお姉さん

「هل هذا صحيح؟」

(本当ですか?)


ラズロット

「ليست هناك حاجة الامتناع.」

「遠慮は要らないよ。」


SPのお姉さん

「حسنا!」

(分かりました!)


な・・・何?ラズとSPのお姉さん何話したの?

何でSPのお姉さんがキラキラした笑顔で身体を寄せてきてるの?

ラ・・・ラズ!一体何をした!


ラズロット

「うにゅ?遠慮無く襲っちゃって良いって言ってあげたのです♪」


ちょwおま・・・何してくれてるの!

ちょっと、お姉さんが抱き付いて・・・あっちょ・・・変なところ触っちゃダメ!


ラズロット

「夢たんがんばー♪」


ラズ!絶対に後でぬっk・・・はぅっ・・・そこコリコリしちゃらめぇぇぇ!!




◇◇◇◇◇◇◇◇



車が停まりました。

どうやら王宮に到着した様ですが、私にそれを確認する余裕はありません。

私の現在の状況は、顔を真っ赤にして息も絶え絶えの状態でSPのお姉さんに抱き付いた姿勢のまま力無くグッタリしております。

動きたくても、力が入りません・・・凄まじい疲労感と熱っぽさで身体を動かしたくない感じです。

仕方がないので、SPのお姉さんに抱き付いたままで居ることにしました。

何か、SPのお姉さんがとっても嬉しそうです。


その横でラズがゲラゲラ笑っていやがります。

後でぬっ殺すリストに入れとく事にしましょう。


とりあえず、SPのお姉さんに部屋に運んで貰った私は、そのままベットに横になりました。

もう今日は何があっても・・・SPのお姉さんがキラキラした笑顔で身体をモミモミマッサージしております・・・

もう面倒なのでそのまま我慢して寝ることにしました。地味に気持ちいいかもとか思ってませんからね!



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