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第31話 最悪の組み合わせ

◇◇◇勇輝◇◇◇


今僕達は、フィーロス王国の破壊された王都に居る。

危なかった・・・

あと少しこの天使の羽を使うのが遅れていたら、美樹は死んでたかもしれない・・・

この天使の羽は、大天使ガブリエルが僕達を助ける際にくれたもので、使えば思い描いた場所に瞬時に移動する事ができる便利なものだ。


それにしても・・・さっきの軍服を着た夢そっくりの奴・・・少し戦っただけでその強さが分った。

間違い無く夢と同じくらい強い・・・


勇輝

「僕達・・・勝てるのかな・・・」


僕は思わず弱音を漏らした・・・

夢と神奈の二人でもどうにもならなかったのに、更にもう一人・・・

どうしたら勝てるのか全く見当がつかない・・・


美樹

「また弱気になってる・・・私達が正義なんだから絶対に負けない!いつも勇輝が言ってる事でしょ?」


勇輝

「そう・・・なんだけど・・・でも、夢、神奈だけでも無理だったのに・・・もう勝てそうに無いよ・・・」


ダメだ・・・どんどん思考がネガティブになっていく・・・最悪の気分だ。

その時、美樹が僕を静かに抱きしめこういった。


美樹

「自信を持って、勇輝は勇者、絶対に負けないんだから。」


勇輝

「そう・・・だよね・・・うん、次はもっと頑張る!」


そうだ!僕は勇者なんだ!相手が何であろうと勝つまで絶対に諦めない!

諦めない限り負けじゃないんだ!

邪悪な存在からこの世界を守る為に!!


????

「まったく・・・少しは場所を選んでください。」


勇輝

「え?」


美樹

「せ・・・先生!!」


声のした方向を見た僕と美樹は驚きの余り声をあげた。

そこには、僕達の担任の先生だった神埼先生(神埼 誠也)が立って居たからだ。


勇輝

「な・・・なぜここに?」


誠也

「ああ、私もラファエル様に呼ばれましてね・・・夢ともう一人は倒せたのですが・・・」


え?先生も大天使に?しかも夢を倒した?

確認しなきゃ!もしかしたら夢を倒すためのヒントがあるかもしれない。


勇輝

「夢を倒した?本当ですか?」


誠也

「ええ、勝てましたよ。ただ、その後のダークという男に酷い目にあわされましたがね・・・」


美樹

「ダーク?」


誠也

「SKBE防衛局第4列車総隊司令官、ダーク=キッド・・・強力な力を持った吸血鬼ヴァンパイアです。」


吸血鬼ヴァンパイアだって?

何となく僕が持ってるイメージ通りなら、人間の天敵・・・いや滅ぼさなきゃいけない危険な存在のはず。

それが司令官?やっぱりSKBEは危険な組織だったと再認識した。


美樹

「先生の話が本当なら、SKBEという組織は本気でヤバイわね・・・」


美樹も同じ認識の様だ。

そうだ、僕達がSKBEに負けたら人間の未来は無くなってしまうんだ。

でも、僕と美樹だけでは不安しか無い・・・そうだ、先生にも協力してもらおう。

そう考えた僕は、先生を誘い、この復興中の街でも変わらず営業を続ける冒険者の店に向かって歩き出した。


さっき先生は夢を倒したと言った。

それが本当なら、とても心強い仲間になってくれるはずだ。


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