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第29話 ダメ!絶対!!

◇◇◇夢◇◇◇


古代遺跡の中を進むこと数時間・・・スマホで時間を確認すると時刻は22時・・・

えー、私の就寝時間を過ぎております。

さっきから猛烈な睡魔に襲われてたのはそれが原因か・・・遺跡内で日の光が無いから時間感覚が完全に崩壊してるよ・・・

そして、他の2人の様子も見てみると、やっぱり眠そうですね・・・仕方ない


「ねぇ・・・今の時間・・・」


私の言葉で、夢華が腕時計を確認します。


夢華

「ああ、もうこんな時間か・・・どうするかな・・・」


いやいや、とりあえずここで野営の準備でしょ・・・

幸いな事にリュックサックには保存食と飲み物のペットボトルが入ってるしね。

てか、それ以外にどうするつもりだったのかな・・・


「野営以外で何かある?」


夢華

「ん?このまま夜通し行軍する方法もあるぞ?」


ゴメン、言ってる意味が分からない。

私はひ弱な元引き篭もりなんです、貴方の様な脳筋軍人さんと一緒にしないで頂きたい。


「寝不足で戦うの?」


とりあえず、断固阻止する為にそれっぽい理由をつけて野営に話を持っていこうと誘導してみます。

このまま夜通しとか絶対嫌だからね!!

・・・がしかし、


夢華

「仕方ない・・・アレを使うか・・・」


夢華はそういうとリュックサックから怪しげな瓶を取り出しました。


「なにそれ?」


嫌な予感しかしないのでその瓶の中身について問い詰めてみる。


夢華

「疲労がポンと取れる魔法の薬、ヒロポ・・・」


「おいバカやめろ!!」


とんでもない物が出てきました。

主成分"メタンフェタミン"・・・ガチの覚せい剤じゃないかよ!!


夢華

「何を言っているんだ?軍隊ではいざという時に不眠不休で活動するために支給するのは常識だぞ?」


何かとんでも無い事をサラッとカミングアウトしないで頂きたい!

おもいっきりリアクションに困るじゃない!!


「ダメ!絶対!!副作用がヤバいんだから!!」


そう、メタンフェタミンの副作用は非常に危険なんです。

特に疑心暗鬼になって攻撃的になってしまうとか危険極まりないです。

取りあえず、危険な副作用を夢華に説明して持ってる分を全部とりあげました。

幸いな事にまだ使用した事はなかったので一安心です。


全く・・・大日ノ本帝国さん、お願いだから私の親友に説明無しに変な物を支給しないでください!


・・・で、何笑って見てるんだよエレナ!!

って文句言ったら"仲良くじゃれてるみたいだったので・・・"って言いやがった・・・

ブッ飛ばして良い?


まぁ・・・私の説得で交代で見張りながら野営する事になったので良しとしましょう・・・

もう、何で私がこんなに苦労せにゃならんのよ・・・


軍隊と覚せい剤は深い繋がりがあるのです。

ちなみに、覚せい剤は開発当初、ヒロポンという名前の疲労回復薬として薬局で簡単に購入できた時代があったりします。すごいね・・・

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