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第19話 水族館的なアレ

◇◇◇陽菜◇◇◇


アロン

「アキナ・・・貴様何のつもりだ?勇者が国王に弓引くとでも言うのか?」


フィーロス国王

「そうじゃ!これが勇者のする事か?」


私達は途中に居る護衛の兵士達を惨殺しながらようやく王城の国王の部屋にたどり着いた。

そして現在、残る数人の兵士に守られる二人と対峙しているのですが・・・"何言ってるの?この人達・・・"って状態です。

そもそも、この人達が私を勝手に召喚してそして勇者に祭り上げただけでしょ?

しかも、元の世界に帰してくれるっていう約束を守らずにね。


陽菜

「私を騙してた人達に味方するとでも?」


アロン

「それは、止むを得ない事情があったのだ。」


陽菜

「それはそっちの都合でしょ?」


アロン

「何を言う!全てはこの国・・・いやこの世界の為なのだ。」


だから、それが貴方達の都合でしょ?

私この世界の人じゃないし関係ないでしょ?

もうこの人達には何言っても無駄な気がしてきた。


ラスティー

「お取込中失礼・・・」


私がどうでも良くなり二人をズンバラリンしてしまおうとしたら、ラスティーが割り込んできた。

何なの!もうさっさと殺っちゃおうよ!こんな奴等・・・


ラスティー

「私は魔王"ブリアデス"の娘ラスティ=ブリアデスと申します♪」


フィーロス国王

「な・・・」


アロン

「何だと!」


そして彼女が名乗った瞬間、二人と数人の兵士達が固まった。

だろうね・・・魔王を倒して魔の領域の混乱を目論んでたのに、まさか魔王の跡継ぎが居ましたってオチなんだから。


ラスティー

「私は可及的速やかな魔の領域の混乱の平定を望んでいます。そのため今後魔の領域への不干渉を約束して頂きたく・・・」


アロン

「何をたわけた事を・・・直ぐに兵力を立て直し再度叩き潰してくれる!!」


でしょうね・・・あの糞神官なら絶対そう言うと思った。

まぁ、魔族っていうのは彼等が信仰する精霊神に仇成す存在らしいですからね。


ラズロット

「ほむほむ・・・やっぱりそう来たですか・・・」


そんで何か邪神様もお話に入ってきました・・・


リズロット

「そう言うと思って、オモロイ余興を用意してみたのだ♪」


何だろう何か凄く悪い笑顔だよ?もう嫌な予感しかしないよ?


ラズロット&リズロット

「レッツ ショータイム♪」


二人の掛け声を合図に、王都の上空に幾つもの次元の割れ目が現れ、そこから魚の様な戦艦やら鱗模様に塗装された戦闘列車が大量に出現した。何か小学生位の時にゲームセンターで見たアレ・・・何だっけ水族館シューティングゲーム的なやつです。

まぁアレは戦艦だけだったけど、これは武装した列車まで混ざってる・・・


そして、何百という戦艦や戦闘列車で空が埋め尽くされ、最後にいかにもボスっぽい列車が出現・・・やっぱりクジラみたいな顔か・・・名前がグレートシ○グとかだったら本気でツッコミ入れちゃいそうだよ・・・


ラズロット

「今回出演してもらったのは、リック=ブラウン元帥率いる第6列車総隊第600直轄列車隊なのです♪」


リズロット

「極寒のメタンの海で鍛えられたメタマーマン(メタンの海に生息する魚人)彼らが、魔の領域に手を出すとどうなるかを教えてくれるそうなのだ♪」


何か楽しそうだな・・・

ちなみに今回主役の筈のラスティーはと言うと、引き攣った顔で固まっておられます。

まぁ・・・ねぇ・・・凄く良く解かるよその気持ち・・・明らかにオカシイ数だからね。

って、そうこうしてるうちに攻撃が始まりました。

列車達がうねる様に空中を自在に飛び回り、戦艦は水族館の魚の様に自在に空中を泳ぎまわり、爆弾やミサイル、レーザーを市街地にばら撒いていきます。

更に、一部は、アーム型の高出力レーザーブレードを振り回しながら超低空飛行とか・・・まさに地獄絵図です。

確かこの世界って中世ヨーロッパ位の文明だったハズ・・・魔法があるとはいえこれは完全な物量&性能チート状態で、当然ながら、一方的な殺戮と破壊が現在進行形で繰り広げられております。

ちなみに、私達がいる王城には一切の攻撃が飛んで来ないので安全と・・・そこだけは安心できる要素ですね。


そして、数分程あの地獄絵図が繰り広げられた結果、あの中世ヨーロッパ風の王都の街並みは見事なまでに瓦礫の山と化しました・・・この後の復興が大変そうです。


リズロット

「・・・という結果になるから注意するのだ♪」


ラズロット

「二度と魔の領域に手を出しちゃダメなのです♪」


そして、この双子・・・絶対に敵にしちゃいけない相手だと凄く理解できた。

あの神官と国王の二人も目を見開いて硬直しちゃってるし・・・二度と変な考えは起こさないと思うよ。

多分国の復興でそれどころじゃ無くなるだろうし・・・最初はブチ殺す気満々だったけど、何だか可哀想になってきた。


ここで死んじゃうよりこの後必死に国を復興させる方が地獄だと思うしね・・・がんばれよお二人さん。

まぁ、私の今回の怨みはこれでチャラ・・・で良いのかな?いいよね?たぶん・・・


元ネタは棒水族館です。

マニアックなネタで申し訳ない・・・

ちなみにお魚達が暴れている時のBGMは"Hello 31337"が良いかななんて思ったり・・・爽快感溢れる地獄絵図的でいい感じになるんじゃないかなぁ♪

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