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第15話 ぱっかーん♪イケメン騎士


◇◇◇夢◇◇◇


何か陽菜さんと敵のゴツイ騎士さん・・・えーとブライアンとか呼ばれてましたね。

二人が何か言い合ってますが・・・何でしょうブライアンの勘違いっぷりが地味に酷いです。

なんかこの人、陽菜さんの事は"自分自身が一番理解してる"とか言ってますし・・・


取り合えず、陽菜に"元彼?"って聞いてみたら目が笑ってない笑顔で刀身を向けられたので素直に"ゴメンナサイ"しときました・・・確認しただけじゃん、マジで怖いです。


そんで、ラズが"時間が勿体ないからここで分担したほうが良いのです"とか言い出しました。

そういえば、さっきから頻繁に時計を確認してるし、時間制限でもあるのかな?


夢華

「そういえば、さっきから時間を気にしてる様だが・・・何か急ぎか?」


ラズロット

「色々事情があって線路から離れる時間を最小限にしたいのです。」


リズロット

「あまり長いと色々と問題あるのだ。」


あ・・・そっか、ラズとリズは始祖神の封印の要だったよね・・・

それなら急いだ方が良いよね。


「それで、誰がここに残る?」


リズロット

「それは陽菜たんしだいかの・・・」


ラズロット

「3人をぬっ殺すのと神官と国王ぬっ殺すの、どっちが良いかの?」


陽菜

「神官と国王意外はぶっちゃけどうでも良いかな・・・」


うん・・・そう言うと思ってた・・・

ブライアン、どうでも良いってさ・・・残念だったね。


んで、とりあえず、陽菜さん、ラズ、リズ、ラスティーの4人はそのまま王城に向かって、チャラい魔法使い(リックス)を愚姉、ゴツイ騎士ブライアンを夢華が、イケメン騎士アーヴィンを私がそれぞれ担当して追撃妨害する感じでお話がまとまりました。

まぁ、当然敵の3人組は追いかけようとする訳ですが、そこは私と夢華そして愚姉の個別ブロックで容易に阻止できます。

だって、こいつら私等より弱いみたいだし・・・あ、でも油断はしませんよこの前の失敗もありますからね。

後、おまけでサウロ君は私達の上空で旋回中で、怪我した場合に備えてくれてます。

上空なら狙われないしね・・・安全第一です。それなら連れて来るなって?だってさぁ・・・この前置いてった時凄いヘソ曲げられて大変だったんだからね・・・


んで、私は今イケメン騎士アーヴィンさんと対峙しております。


イケメン騎士アーヴィン

「最初に言っとくよ・・・僕は君を傷付けるの嫌なんだよね・・・」


何かほざいてます・・・その割には顔がニヤケてますけどね・・・

しかも、何か生理的に受け付けない・・・何なんでしょうこの背筋に感じる悪寒は・・・


イケメン騎士アーヴィン

「君可愛いからさぁ・・・勿体ないって思うんだよね・・・折角の戦利品が傷物になるの嫌だし出来るだけ無傷で倒してあげるよ。」


・・・何かムカつきます。

無性にこのイケメンの顔をボコボコにしてアンパンマンにしたくなりました。

と言う訳で・・・取り合えず軽く挨拶代わりにゾディークV3を振りおろしてやりました。

・・・が、まぁ簡単に避けられますよね・・・この程度・・・


イケメン騎士アーヴィン

「へぇーやるじゃん、女の癖に。でもさ力任せに振り回しても意味無いんだよね。」


ゾディークV3を振り下ろした私めがけイケメン騎士アーヴィンの剣が降ってきました。

難なくそれをゾディークV3で受け止めた私ですが、そいつのニヤケ顔が私の顔数センチまで迫ってきました。


「っ!!」


咄嗟に後ろに飛んで最悪の事態を回避します・・・

何考えてんのコイツ!目茶苦茶キモイよ!!

戦ってる相手にキスしようとしやがったよ!!意味わかんねーよコイツ!!


混乱する思考を何とか抑えゾディークV3を構え直しました。

さっきあいつの顔をボコボコにしてアンパンマンにしたいと言いましたが、前言撤回です!

あんな気持ち悪い物体に触れたくありません!


極力距離を取って・・・

ってオイ!何で距離詰めて来るんだよ!


近付けたくないので、ゾディークV3を振って衝撃波を発生させて追い払おうとしますが・・・

何か避けながら更に距離詰めて着てます・・・ちょ・・・何なのアイツ!発情期かの犬か!可愛くないけど!!


ヤヴァイです!精神的に余裕が無くなってきてます・・・相手が目茶苦茶弱い筈なのに・・・

絶対さっきので、完全ペース乱されてるよ!


更にゾディークV3を振り回し衝撃波で弾幕を張りますが、相手が完全にそれを回避しつつ距離を詰めて来ます。

怖いよ・・・何か目茶苦茶怖いよ・・・もう涙目になってる気がします・・・本気で身の危険を感じてます。

そして、完全に距離を詰められそうになった私は、咄嗟にゾディークV3を横に一閃し、何とか追い払おうとしました。

・・・しかし、それが仇となりました。

ゾディークV3を振り抜いた時に出来た隙をつかれ背後に回り込まれました。


しまった!そう思った瞬間に首と右腕を完全にホールドされ身動きが取れない状態にされました。

しかも、その拍子にゾディークV3落っことすし・・・私の生命線なのに・・・最悪だよ!!


んで、ゾディークV3のお陰で強化されていた力が無くなり脱出不能です。


イケメン騎士アーヴィン

「さーて、捕まえた・・・どうしようなかなぁ♪傷付けるの嫌だし・・・あ、そうだ関節外しちゃおうか・・・それなら傷残らないしね。」


耳元で囁かれました・・・全身に鳥肌さぶいぼが立ちました。

出来るなら可及的速やかに振り解いて脱出したいです!

しかし、ゾディークV3が手元に無い今、それは不可能です。でも何か方法が・・・


そう考えている間にも掴まれた腕の関節が本来動かない方向に向かって捻じ曲げようとする力が加わってきます。


「や・・・だ・・・痛い・・・やめて・・・」


何とか声を出しますが・・・


イケメン騎士アーヴィン

「ああ、囀りの様な良い声・・・もっと聞きたいなぁ♪」


腕に加わる力が更に強まりました。

ダメだ!関節が断末魔の叫びを上げようとしたその時・・・


強烈な光の束がイケメン騎士アーヴィンを跳ね飛ばし、そのお陰で私は解放されましたがバランスを崩して尻餅をついてしまいました。ちなみに地面は石・・・地味に痛いです。

そして、次の瞬間、私の胸にちっこい抱き心地の良い物体が飛び込んできました。


サウロ

「夢!怪我無い?大丈夫?」


私の胸に飛び込んで来たのはサウロ君でした。

胸の中から心配そうな顔でこっちを見てます。めっちゃ可愛い・・・"ありがとう、大丈夫だよ"って意味を込めて頭撫でときました。

よし、さっきの乱れたペースはサウロ君のお陰でリセットだ!


私はさっき落っことしたゾディークV3を拾い上げ、再び戦闘態勢を取りなおしました。


イケメン騎士アーヴィン

「ちぃ!このクソガキがぁ!!」


いきなりキレやがりましたこのイケメン騎士アーヴィン・・・

んで、何か私の可愛いサウロ君をロックオンしてるみたいです。

当然そんな危険な物を近付けさせる訳にはいきませんので、私がサウロ君を庇うようにその行く手を阻みます。


さっきの乱れたペースは完全に元通り!

だって可愛いサウロ君を守るためだもん全力で頑張っちゃいますよ♪


そして私は、さっきまで躊躇していた接近戦を挑むべく、イケメン騎士アーヴィンに向かって跳躍した。

慌てたアーヴィンは手に持っていた盾で防ごうとしましたが、私のゾディークV3がそんな物で防げるはずがありません。

"ぱっかーん"と某電話会社のCMの如く盾もろとも真っ二つです。


私に恐怖を感じさせサウロ君を危険に晒した罪は万死に値します。そのまま死んじゃって下さいな♪


そして、私の思い通り、真っ二つになったイケメン騎士アーヴィンはそのまま血を吹きながら崩れ落ち絶命した。

ブライアンに続き、アーヴィンも痛いキャラでした・・・

ほんとどうしましょう・・・お前が言うなって?だってさ・・・キャラ考えると大体変なのになるんだもんしょうがないじゃん!(開き直り)

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