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第8話 Snow Expressで行く、王都への挨拶回りツアー

◇◇◇夢◇◇◇


♪~μスカイチャイム(セントレア)~♪


スノウ

「本日は、特別列車"Snow Express"にご乗車頂きありがとうございます。前から座席1号車、開放寝台2号車、1等個室3号車、3等個室4号車、食堂5号車、2等個室7号車の7両編成で運転しております。この後列車は、フィーロス王国王都まで夜間を走行し到着は明朝みょうちょう6時20分を予定しております。またこの放送の後、室内照明を夜間照明に切り替えさせて頂きます。通路及びデッキが暗くなりますのでお足もとにご注意ください。あわせて、夜間の騒音対策の為、4号車、5号車、7号車のエンジンを停止いたします。ごゆっくりとお休みください。」


♪~μスカイチャイム(セントレア)~♪



夜の11時丁度、Snow Expressは、魔都ブリアデスを出発しました。

しかも、スノウ君が私達だけの筈なのに旅情を盛り上げる為に気を利かせてお休み放送(夜間照明に入る前の放送)をしてくれました。


そうそう、あの後もう一度双子達から呼び出しがあって食堂車に集合しました。

そこで、双子から、フローセリアにあるSKBEが支配地域がラスティーに譲渡される形でお話が進んでるという発表がありました。

何だかんだで、地位と権力を手に入れる願いが叶ったようで・・・何よりです。


そして、それと合わせて今回の予定も発表されました。

その名も"Snow Expressで行く王都への挨拶回りツアー"です。

・・・これは酷い・・・もう冒険何処行った?


内容に関しては、私達が早朝にフィーロス王国の王都に乗り込んで王城を真正面から突撃して、国王と神官、3人の元勇者の仲間達にラスティーが挨拶周りをするというものです・・・


もうね・・・この前の勇輝達がやらかした襲撃事件のリスペクトじゃね?

ただ、襲撃側の戦力が桁外れではありますが・・・この無計画な行き当たりばったり感は同じ物を感じます。


まぁ、双子達のお話では今後の布石って事みたいです。

確かに、これ以上無い位に相手に危機感を与えますからね・・・この後フィーロス王国は何らかのアクションを起こす事は間違いないでしょう。


んで、陽菜に関しては自由参加という事だったのですが・・・


陽菜

「それならしっかりとやり返してから帰りたいです。」


と、非常に文化的な事を言っておりました・・・


とまぁ・・・この列車の行き先は戦場となる訳ですが・・・そんな雰囲気は微塵も感じられません。

ピリピリと張り詰めた空気や重苦しい緊張感もありません。それどころか寛ぎのリラックスタイムでα波出まくりの状態です。


夢華の言葉を借りるなら、"緊張感の欠如した組織"って事なんでしょうね。

普通に考えればふざけてると言われても文句言えないくらいの旅行感一杯の空気です。

まぁ、私にはこのユルい感じが合っている訳ですけどね・・・


とりあえず、明日は速そうなので、私は部屋のカーテンを閉め、お布団に潜り込みました。

お布団には既にサウロ君が就寝中で、とっても暖かくなっているので非常に幸せを感じます。

この子のお陰で今日も快眠は約束されているのです・・・

幸せを感じつつ目を閉じると、直ぐに睡魔が笛を吹きに来てくれました・・・♪


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