第0話 自ら命を断った少女
自ら命を絶つ手段は色々ある。
手首をカッターで・・・痛そう・・・
駅のホームから・・・死ぬ程痛そう・・・
ベランダから・・・間違いななく痛い!!
ロープで首を・・・苦しいかも・・・
睡眠薬・・・遺体がグロに・・・
頸動脈・・・噴血ブッシャー!!
幾つかの候補の中から私が選んだのは、眠る様に逝けるであろうガスである。
死後も、遺体がグロ的な事にはならないと某マニュアルには書いてあったと思うし、なにより、痛くも苦しくもない。
ヘタレ?ああそうさ!私は痛いのとか苦しいのとかが大嫌いなんだよ悪いかコノヤロー。
それに、痛いのとか苦しいのとかに耐えられるならこんな選択なんてしてない・・・何もかも私の豆腐メンタルが原因なんて事ぐらい解ってる!
でもさ、どうしようも無いんだよ、私には困難な状況に立ち向かう勇気が無いんだから・・・
あ、ちなみにガスの元栓はさっき開けたし、窓や扉はちゃんと目張りしたので完璧でございます・・・それにしてもくっさいなぁこのガス・・・できれば無味無臭にして頂きたい。
そんな事を考えていると、徐々に意識が混濁し始めた・・・もうすぐで楽になれそうだ。
そして、次第に意識が薄れ闇に沈む・・・