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ログ・ホライズン A's  作者: 椿
3/17

~彼と茶会と悪ふざけ~

あくまでもこの作品は二次創作アンソロジーです。

 もう何回目になるだろうか。その日も皆を見回し、頭を悩ませていた。


「なんで毎回こうなるんだ·····」




          《~シロエ茶会みんな悪ふざけおうさまゲーム~》




 その日も、先のレイドを制覇した打ち上げ会オフかいで、事件は起きた。その日はシロエの戦場の制圧メニューのちゅうもんと厳命により、酒類はなかった筈なのだが。シロエがトイレから戻ると、その場は戦場ヨッパライのあつまりと化していた。どうやらシロエの隙を皆で伺って酒類を注文したらしい。


「にゃはははは♪」

「ソウジ歌え~」

「そ~う~♪。デュエットしよ~♪」

「シロ先輩~♪。うたいましょうよ~♪」

「やれやれ、相変わらず酒癖の悪い方達ですね···ヒック」

「インティクスも酔ってませんか?」

「酔ってません、これはお酒じゃないです」

「じゃあ、なんですか?」

「ウーロンハイです····ヒック」

「紛れもなくお酒です!!」


 今回はカラオケボックスのパーティールームを借りて打ち上げをしていたのだが、花見の時よりも多い人数の上に今回はよりにもよってインティクスまで酔っている始末である。なお今回のカラオケ参加メンバーは。


カナミ ← 手遅れ、酔っぱらってる。

直継 ← 今回はそこまで酷くない。

インティクス ←地味に酔っている。

ソウジ ← 酔っている。(誰だ!!ソウジに酒を飲ませたやつは!!)

ナズナ ← 手の施しようがない、既にベロベロ。

詠 ← 酔っている、ソウジにデュエットを迫るという名目で襲いかかっている。

カズ彦 ← まだ酔っていないらしい。

KR ← 多分酔っている···かな?


 にゃん太班長から言わせれば。


「騒げるのは若者の特権ですにゃ、若い内に騒げるだけ騒ぐといいですにゃぁ」


 と、言うことらしいが。ここまで酷いとどうにもならない気がするとシロエは思う。そんなシロエをよそにカズ彦が割り箸を取り出したのを見たシロエは嫌な予感が的中したと思った。


「しゃあ!!王様ゲーーーーム♪!!!」

「いぇーーーーーーーー!!」


 直継もノリノリだった事から、カズ彦が王様ゲームをしようとしていたのを知っていたのだろう。気づいて酒を飲まないのもタチが悪い。カズ彦が印をつけた割り箸を皆に向けると、仕方ないのでシロエもひとつ選んだ。そして。


「王様だーれだ!!」

「俺だね」


 KRが静かに手を上げる、シロエは自分の番号を確認し。


(5には来るな5には来るな5には来るな5には来るな5には来るな)


 と、ある意味咒言にも近い願いを心の中で唱え始める。そのかいあってか。


「3と4で、定番のポッキーゲームでもやって」

「僕だ」

「にゃはは、あたしら~♪」


 ソウジとナズナが3と4だったらしく、二人でポッキーゲームをする事になったのだが。


「う~~」

「///ちょ···ちょっと!?///」

「ナズナ!!、あんたポッキー喰わえてないじゃないのよ!!」

「ちぃ、バレたか」


 ナズナがソウジにキスを迫り、詠に邪魔をされるというけっかになった。仕方がないと言ったナズナはポッキーを喰わえるとソウジに付きだし。


「ん♪」

「えっと、行きますね?」


 ソウジもポッキーの端をくわえポリポリと食べて行く。上手く行っており、残りわずかとなり、ソウジとナズナの顔が近づくと。


「それいじょうはタンマー!」


 と、詠によって妨害され、ゲームは失敗した。ナズナは悔しそうに詠に詰め寄るが、ソウジはどこかホっとしていたように見える。


「しゃ、次行くか。王様だーーれだ!!」

「私ですね」


 次に王様を当てたのはインティクスだった、インティクスは暫し熟考すると。


「3番が王様を膝枕しなさい!」

「えぇえ!?」


 恐らくカナミ目当てで出した命令は、何故かシロエが担当することになってしまった。心中穏やかではないシロエだったが、インティクスはシロエの隣に座ると。

ポテっとシロエの左膝(太股のあたりが正しいかもしれないが)に頭を乗せた。


「あの···インティクスさん?」

「なんですか?、シロエ」

「太股をなで回すのは止めて貰えませんか?」

「いやです」

「いやですって、アナタねぇ」


 シロエの膝枕に頭を乗せたインティクスはシロエの太股をイキナリ撫で回し始めたのだ。


「ずるひ!!わらしもねる~♪」


 何故か関係ないカナミもシロエの右膝(右太股)に頭を乗っけて寝っ転がり始めたのでどうにも出来なくなってしまった。


「Zzzzzzzzzzzzzz·········」

「寝るの早いよ!!」

「カナミがシロエの膝で寝る訳です、中々の柔らかさ、それになんかいい臭いが···」

「インティクスもいい加減、太股撫で回さないで!!」

「楽しいか~シロエ♪」

「楽しそうに見えますか!?」


 困ったシロエをみて、ケラケラと笑い始めるカズ彦。シロエは無駄だと分かっていても心の中で批難を送っておいた。


「いい加減いいでしょう?」

「おう、おーいインティクス~·····ってアレ?」


 返事がないのでカズ彦と同時にインティクスを見ると。


「zzzzzzzzzzzzzz·····」

「寝てるな」

「寝てますね····」


 シロエの膝はカナミとインティクスによって制圧(まくらに)され、シロエは身動き取れなくなっていた。


「仕方ない、じゃあシロエ含めた三人を除いて続きをっと····あら?」

「zzzzzzzzzzz」「「zzzzzzzzz」」

「皆、寝ちまったか~」


 よく見ると直継やKR、ソウジ、ナズナ、詠も眠ってしまっていて、起きているのはシロエとカズ彦だけである。あきれ果てたシロエはため息をつきながら。


「全く、だからお酒はダメだとあれほど····」

「いいじゃあねぇの、皆レイド制覇が嬉しかったんだろ?」

「それなら酔って寝るより·····っと、ソウジ?」


 シロエが振り返ると、ソウジは起きた訳けでもなく、シロエの肩にもたれ掛かって眠り続けていた。


「まあ、寝かせといてやろうぜ。

 皆もレイド制覇の興奮で、眠れなかったんだろうし」

「てか、膝はカナミとインティクス、肩にはソウジ、

 背中に詠とナズナがいるから動けないんだけど·····」

「両手に花、いや体が花まみれなのかな♪」

「全然笑えないから····」

「いいじゃねえの、さて·····。シロエは何かいるか?」

「じゃあサイダーを」

「あいよ」


 カズ彦がシロエのコップも受け取って部屋を出ていく。カズ彦を見送ったシロエは皆を見て、頭を悩ませていた。


「なんで毎回こうなるんだ·····」


 そう、シロエは1人静かに愚痴る。
























・・・・後日・・・・


「シロエ、こないだのハーレム写メ要るか?」

「せい!!!」

「あーーー!!!俺のスマホーーー!!!」

「ふぅ、これで無事···証拠隠滅完了です♪」


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