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第三話 ギルド

 ベルナー伯爵邸に着いてから、俺は身なりを整える。

 用意されたものは上質な衣服だ。

 夕食を共にし、この国の事を聞く。


 世界の名前はラインドルア。

 王国はバルリオ王国。

 首都はメリカウス。

 ヤマトは此処から東に向かっていけばある。


 人種は様々だ。

 人間・エルフ・獣人・ドワーフ・妖精・魔族など。

 様々な人種が存在し、文明を築き上げている。


 俺のような旅人は通常ギルドに所属しているらしい。

 俺は適当にその辺を誤魔化しながら話を合わせ、メリカウスのギルドの場所を聞く。


 明日にはギルドに登録して、資金を稼ぎヤマトを目指そうと思う。

 ボルドは暫く屋敷に逗留を申し出たが、丁寧に断る。

 ミリアには俺が新鮮に見えたのか、脅える事も無くなり色々と聞いてくる。


「ハヤト様のお国はどんな所ですか?」


「どんな人々が住んでいるのですか?」


「どんな魔法があるのですか?」


 質問攻めだ。

 よをど興味が沸いたのだろうか。


「これ、ミリアあまりハヤト殿を困らせるものではないよ」


「あ・・・申し訳ありません、つい」


「いや、きにしてない」


「でも残念です。もっとお話がしたかったのに・・・」


「ハヤト殿も暫くは町に滞在される。またお会いすればよいではないか」


「ハヤト様、またお会いしてくださいますか?」


「ああ、時間があれば」


「あああ・・・嬉しいです。」


 頬を赤らめ嬉しそうにするミリア。

 だが俺はそんなミリアには構っていられない。

 早々にヤマトに行き、元の世界に戻る方法を探す。


 翌日、ボルドから礼金として金貨10枚を貰う。

 ストレージに仕舞いステータス画面で確認する。

 

【所持金】10,000,100G

 

 金貨1枚1,000,000Gか。

 かなりの資金を調達できたようだ。

 この世界の金銭感覚はまだ理解できないが、ストレージによるG換算は出来る。

 ボルドに礼をいい、ベルナー伯爵邸を後にした。


 教えられた通りにギルドに向かう。

 『索敵』も利用してMAP表示に従ったので迷う事はない。

 メリカウスのギルドは立派なものだった。

 ギルドという組織の力が大きな事を感じさせる。


 ドアを開け、中に入る。

 中は整然としていて、荒くれ者の集う汚らしさは無かった。

 カウンターに向かい、受付嬢に登録の旨を伝える。


「いらっしゃいませメリカウスへ。ご登録ですね。では必要事項を書いてこちらの水晶に手を置いてください」


 差し出された書面に目を通す。

 文字は俺が全く知らないものだったが読める。

 言葉といい文字といい嬉しい誤算だらけだ。

 

 俺は書面に必要事項を書き、水晶に手を置く。

 水晶が光輝き、そこから何やら飛び出てきた。


「登録が済みました。これはギルドカードです。確認してください」


 飛び出てきたのはギルドカード。

 それを受け取り、内容を確認する。


 【名前】ハヤト・ウネハナ

 【LV】24

 【年齢】16才

 【種族】人間

 【ランク】F

 

 かなり簡易的になっている。

 スキルやステータスは表示されていない。

 繁々とカードを見る俺に、受付嬢はハッとして聞いてくる。


「もしかしてギルドは初めてですか?ご説明しましょうか?」


「ああ、初めてだ頼む」


「ギルドは国家間の枠を超えた超法規的な組織です。国を持たない国みたいなものとお考え下さい。ギルドに登録された方はギルドが管理いたします。問題はギルドが責任を持って処断します。ギルドではランクに応じた依頼をこなす事ができ、依頼に応じた賞金が支払われます。また依頼で獲得した物や個人で獲得した物もギルドで買取が可能です。必要に応じた装備、備品もギルドで購入できます。訓練場も有り登録した冒険者は鍛錬を自由に行えます。ランクは依頼をこなした件数や内容に応じて上がっていきます。依頼はランクより一つ上までが受注可能です。ランクはA~Fまでですので注意してください。あと、依頼を失敗された場合は、罰金が科せられ違約金を支払う事になります。ギルドカードは初回無料で提供いたしますが、紛失されて場合は10,000Gにて再発行の手続きが必要です。最後にギルドに登録された方の個人情報は秘匿とされ、外部に漏れる事はありません。以上です」


 説明が終わり、俺は早速依頼を受けたいと申し出る。


「では奥にある掲示板よりランクに応じたものを探してください」


 掲示板に行き、EとFの依頼を眺める。

 今の俺は金が必要だ。

 Eの中でも討伐系のものを択びカウンターに持っていく。


「東の森に出没するゴブリン5匹の討伐ですね。報酬は100,000Gですが・・・普通なら6人のPTで挑むものです、お1人で行かれるのですか?」


「ああ、1人だが問題があるか」


「いえ、問題はありませんが違約金とか・・・その・・・」


 言い澱むところを見ると俺では無理と思っているのだろう。


「構わない」


「・・・では依頼を受け付けました。ご武運を」


 早速ゴブリン退治だ。

 慣れた敵なので問題ない。

 森の場所を聞き、歩いて向かう。

 メリカウスから東に徒歩1時間程度の森に居るそうだ。


 森に行き『索敵』でゴブリンを探す。

 直ぐに見つけることが出来た。


 ゴブリンの反応は11。

 近付いて『鑑定』をして確認。

 LV10前後の集団と、LV15になるゴブリンキングがいる。

 依頼には無いゴブリンキングだが倒してしまおう。


 なにせスキルに良いものがあった。


【スキル】毒の息LV2


 ラーニングしない手はない。

 ゴブリンの集団に向かって、『狐火』を打ち込む。

 ゴブリンはたちまち炎に包まれ奇声を上げる。


 ゴブリン達がのたうつ間にゴブリンキングの前に姿を見せる。

 怒り狂ったゴブリンキングは手に持っている棍棒を振り下ろしてくる。

 攻撃を避けながら、弱めの『雷撃』を打ち込み挑発をかける。


 攻撃が当たらない事に苛立ったゴブリンキングは狙う『毒の息』を放ってきた。

 やっとお目当ての攻撃が来たので、とっとと終わらそうとするが・・・

 足がもつれ息が苦しくなる。


 スキルは避けたはずなのに、毒を食らったようだ。

 『毒の息』は放たれると周囲に拡散して空気中に毒を撒き散らすのだろう。

 つまり避けても吸い込んでしまうのか!


 よろめく俺はゴブリンキングの棍棒を受けてしまう。

 横薙ぎに払われた攻撃は、俺を吹っ飛ばす。

 痛みが襲う、HPもかなり減っている。

 苦痛に呻きながらステータス画面から毒耐性を選びLV3まで上げる。


 体に変化が起こり、毒が抜け眩暈が治まる。

 ゴブリンキングが迫っているので、後ろに下がり距離を開ける。

 その間にストレージから毒消しを出して、これも口に目一杯いれ、体制を直す。


 体の調子が戻るのを確認して、ゴブリンキングに向かって両手の人差し指を突き出す。

 

「水鉄砲!」


 指先から高圧縮され、レーザーのように水が吹き出てゴブリンキングの体に穴を穿つ。

 そのまま左手は下に右手は上に向けて広げていくと、ゴブリンキングは見事に真っ二つになった。


 ふ~油断した。

 スキルの効果を見極めなかったのが仇になった。

 薬草を取り出し、かっ食らう。

 体の痛みが引き、HPも戻ってくる。


 ゴブリンのドロップをストレージに入れギルドへと戻る。


 ギルドに戻ると先程よりも活気に満ちていた。

 俺が来たときは早すぎたのか、人が集い騒がしい。


 受付も混み合っていて、順番待ちが長かった。

 

「ええ?ハヤトさん、もうお戻りですか???」


 それはそうだろう、此処を出てから3時間もたってい無い。

 行き帰りに2時間、索敵と戦闘とを合わせれば普通もっと掛かってもいいのかもしれない。


「ああ、確認したい」


「え・・・あ・・・はい。では此処に手を置いてください」


 さっき同様水晶に手を翳す。


「ええっと・・・ゴブリン254・・・ゴブリンキング1、ゴブリンメイジ105!!!」


 受付の声に周囲がざわつく。

 受付嬢はしまったといった顔をして、俺をマジマジと見る。


「ちょ!ちょっと奥の方へいらしてください」


 周りの興味深げな目線に晒されながらギルドの奥へと案内される。

 奥には部屋があり、何処か威厳を感じる。


「ギ!!ギルド長!!・・・よろしいですか??!」


「慌ててなんじゃフィリーネ。おるわい、入れ」


「失礼します」


 フィリーネに促されて俺も部屋に入る。

 ギルド長と呼ばれた老人にフィリーネは今日の出来事を興奮して話している。

 どうでも良いが、早くしてくれ。

 俺はとっとと依頼をこなして金を稼ぎたいのに。


「ほほ~お主相当な経験を積んだ様だの~」


 ギルド長は俺の側に来て顔を覗き込んでくる。

 笑顔だが目が力強く、ただならぬ雰囲気を醸し出している。


「ほー良い面構えじゃ、にしてもゴブリン250以上とか、どうしたものかの~」


「俺は10しか倒していない」


「ほほ、此処に来るまでに何体倒したのじゃ?」


 興味深そうに俺を見るギルド長。


「数えた事はない」


「ほっほー数えられぬ程か。ふっははははは、さもあらん」


「何が言いたい」


「水晶は依頼を受けた時から、ゴブリンに関するそなたの討伐数を遡って示しただけじゃ。普通は報告すると同時にリセットが掛かるんじゃが、そなたギルドが初めてじゃの。一度も水晶による討伐リセットをしていないと見る。まあ、誤報じゃ誤報すまなかったの。報酬は上乗せするので今日は勘弁しくれれんかの?」


「わかった」


「ギルド長!よいのですか?」


「フィリーネは真面目じゃの~よいよい、下がれ」


 俺は早々に部屋を出て行く。

 フィリーネも続いて来ようとしたがギルド長に呼び止められ部屋に残った。


「フィリーネ、暫くあの者を注意深く見ておれ」


「え?はあ」


「面白い小僧が舞い込んだものよ~あやつを監視するのじゃぞ」


「監視?ですか」


「そうじゃよ、良く見て気になった事は直ぐに報告するのじゃ」


「はあ、わかりました」


「それと、あの者には戦闘奴隷でも紹介しておけ。PTで活躍する分には大げさに騒がれる事もないじゃろう」


「はい、そうしておきます」


 俺は2人の会話を知らぬまま、受付で報酬を貰う。

 それと別室でフィリーネに今まで溜め込んだドロップ品を買い取ってもらった。

 量が多いので受付には出し切れないと判断したからだ。

 報酬とドロップ品を合わせて合計150金貨と25銀貨が手に入る。


「ハヤトさん、お1人では何かと困る事もあるでしょう。出来たら奴隷を購入されるのは如何ですか?隷属の首輪があるので、ハヤトさんの命令には服従しますし何より戦闘で役立つはずです。冒険者の方々は結構戦闘奴隷をお持ちですから問題も無いはずですよ」


 奴隷か・・・俺としては奴隷など要らないのだが、この世界の常識などを教えてくれる存在は欲しいかもしれない。

 それに、戦闘において回復や補助があった方が俺としても都合がいい。


「奴隷の値段は?」


「大体金貨10~20でしょうか?若く丈夫で戦闘に長けていると30位だと思うのですが」


「わかった考慮しておく」


 所持金を確認して、装備を整えた後に考えようと思う。


【所持金】160,450,100G


 装備や所持品を揃えて、奴隷を購入しても十分なようだ。

 奴隷を帰る場所と武具を取り扱う店を紹介してもらいギルドを出る。


 まずは装備の購入からだ。

 武器屋で鋼鉄製の片刃剣とミスリル棍を買う。

 防具屋では動きやすい皮鎧と魔法のローブを購入した。


【所持金】65,150,100G


 結構減った。

 だがまずまずので出しだ。

 最後に奴隷を買うかどうか決める為にもメリカウスの下町へ向かう。


 そこは町よりも荒くれている荒んだ感じがする。

 町に入った途端に空気が変るのが解る。

 小さな商店から大きな建物まで、そこらかしこに奴隷が売り買いされていた。

 行きかう人も下品で売られている奴隷も精気がない。

 

 気が乗らないな。

 もう少し生気溢れる奴隷が居ると思ったのだが・・・


 通りに沿って歩き、周りの奴隷を眺める。

 『鑑定』を行うも、いいスキル持ちはい無い。

 店頭には目玉奴隷が居て目を引き付け、中で目玉以下の奴隷を交わすと思ったのだがな。


 勝手にそう判断していたので、中でよい奴隷が居るのかもしれないが。

 ゆっくりではあるが慎重に『鑑定』を使っていると、左肩を掴まれる。

 咄嗟に手首を捻り、左手を相手の肩に置き、右手で捻った手首を引き寄せる。

 体の前に腕を締め上げられ前かがみになる男が叫ぶ。


「いたたたったたたあ!!!旦那!勘弁してくだせえ、奴隷を紹介したいだけでやんす!」


「・・・」


 痛めつけた腕を放し、男に向き合う。


「それにしても旦那、奇妙な技をお使いになる」


「っで、奴隷がどうした」


「へえ、旦那みたいな強い方にうってつけの奴隷を紹介いたします、どうぞ此方へ来てくださいな」


 通りで見てきた奴隷にあまり惹かれなかったし、中の奴隷というのも見てみるのも良いだろう。

 駄目ならそのまま宿でも取って、暫く1人で活動しながら時期を待つ。


「いいだろう、見せてみろ」


「へい!御任せくだせえ」


 男に付いて、少し大きな建物へと入る。

 下町でも大き目の建物だし、そこそこ大手なのだろう。


 建物の中で、大き目の檻がある部屋へと案内される。


「今から飛びっきりの奴隷を連れてきやす、存分にみてくだせえ」


 喜び勇んで男は奴隷を連れて来ると言う。

 連れて来るまでに椅子が用意され、建物の主人らしき人物も来る。


「これはこれは様こそ御出でくださいました。存分にお買い上げいただきますよう」


「ああ、良いのが居たらな」


 こうして目の前には奴隷が並べられていく。

 確かに健康状態は店先よりも良いように見える。

 だが精気がない、スキルも無い。

 戦闘系はあっても望む回復系が無いのが頂けない。


「お気に召しませんか?」


「生憎回復が出来る奴隷が欲しかったのだ、おらぬようだな」


「左様で御座いますか、ではもう少しお待ちくださいませ」


 主人が指示を出し、奴隷が入れ替えられていく。

 今度は回復系を持った奴隷が確かに揃っている。


「如何でしょう?神聖魔法の使えるものを連れて参りました。見目も麗しい女性も条件に、お客様のお買い上げを期待しております」


 よほど買わせたいのか。

 俺が男だから女性を選ぶとはな。

 まあ、むさ苦しい男よりは良いが、戦闘に役立たなければ意味が無い。


 『鑑定』により1人1人吟味する。

 人・人・ドワーフ・人。

 人間が多いのは回復系が使える種族が偏る為か。


 最後の1人を見る。


 【名前】イリス・ビュルクナー

 【LV】5

 【年齢】15才

 【種族】エルフ

 【状態値】HP9/9・MP15/15

 【攻・防】2/4

 【能力値】S2・V3・I5・A2・D4

 【スキル】風魔法LV2・水魔法LV2・神聖魔法LV3

 【固有スキル】精霊魔法

 【所持金】0G

 【装備】布服DEF1


 ほう。

 使えそうかもしれない。

 神聖魔法もあり、精霊魔法もある。

 これなら支援にはもってこいだろう。


「あのエルフは幾らだ」


「お目が高い!良い奴隷が揃っていますでしょう?しかもエルフですので見た目も美しく楽しめる事間違いありません」


「わかったから、幾らだ」


「はあ、エルフですので多少値が張ります。40金貨で如何でしょう」


「30だ。嫌なら帰らせてもらう」


「ではお近づきの印として38で如何でしょう」


「32までは出そう」


「いやはやお上手で、では35。これでもう無理で御座います」


「では34で」


「負けました。34金貨で宜しゅう御座います。お買い上げありがとう御座います」


 たぶんまだ行けるだろうがこれでいい。

 34金貨を支払い、イリスを買い上げる。

 虚ろな瞳で俺を見るイリス。

 首輪を嵌め、契約書を持ってくる主人。


 契約書を確認し、サインして血判を押す。

 契約書は光の粒子と成り、イリスの首輪にある宝石に吸い込まれる。


「これでこのエルフは貴方様の物です。続けてお買い上げなさいますか?」


「いや、今日はこれでいい」


「畏まりました、ではまたのお越しを」


 イリスを連れ、建物を出る。

 さっきの男も着いてきて、おべんちゃらを言っているが適当に流す。


「旦那!いい買い物できたでやんしょ?またきてくでせえ」


「またがあればな」


 俺は別れを告げ、イリスと共に宿を探す。

 建物でイリス用にサンダルとワンピースを買い着せてある。


【所持金】31,100,100G


 暫くは問題ないな。

 イリスと共に宿に入り、部屋を取る。

 部屋はツインを借りた。


 部屋に入り、体を拭くために湯を頼み、布も貸してもらう。

 部屋ではイリスがずっと立っていて、無言でいる。


「なにもしない、座ったらどうだ」


 言われるままにイリスは床に座り込む。

 命令に服従か。

 無言なのは仕方が無いだろう、これからされる事に頭が一杯なのだろう。


 湯が運ばれ、布も借りれたので体を拭こうとすると、イリスがおもむろに立ち上がり服を脱ぐ。

 初めての女体に困惑するも、何とか耐えてイリスを制する。


「いい自分で拭く。お前も自分で体を拭いておけ」


「でも、お体を拭くのは奴隷の務めです・・・」


 初めて聞いた声は非常に愛らしいものだった。

 今まで気にしないよう勤めてきたが、改めてイリスを意識してしまう。


 ストレートで美しい金髪。

 整った顔立ち。

 少し控えめな胸に均整の取れたプロポーション。

 さすがエルフ、美しい。


 だが、俺はイリスを抱く為に買った訳ではない。


「イリス、俺はお前を買ったのには訳がある。そういった行為は無しだ。だから言う事を聞いて欲しい」


「・・・はい」


 訝しげに俺を見るも、命令どおりにするイリス。

 お互いに体を拭き、今日の疲れを癒す。

 宿の食堂で食事を取り、部屋に戻って就寝する。

 もちろんベットは別々だ。


 明日になったらギルドでイリスを登録しよう。

 こうして俺は眠りに着いた。

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