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βテスト中です。


前回真一の名前を聞いてないという事実が発覚し途方に暮れる徹でした。

今回どうなるのでしょうか。


お楽しみに~

 30分程だろうか……。

 俺はどうすることもできずに広場の噴水の近くにあるベンチに座り込んでいた。

 どうすりゃいいんだ……。

 真一が来ないんだが……。

 というか名前が分からないんだが……。

 ハァ……俺が溜息をついたときそいつは不意に現れた。

「溜息なんてつくと幸せが逃げていくぜ!」

 いきなり現れてしかも初対面でそれはないだろう。俺はぱっと顔をあげそいつの顔を見た。それで気づいた。頭の上にキャラネームが表示されているのだ。

 キャラネーム「SHIN」と書いてある。SHINと言えば真一は殆どのMMORPGにその名前を使っていたな。ん……?

 ってことは……?

「お前……真一か?」

「あぁそうだ」

 やっぱりそうだったか。

「今までどこいたんだよ?」

「あぁん? 今まで狩りしてたぜ。ソロで」

「一緒に狩ろうって言ったじゃんか!」

「お前が遅かったからどうせ飯でも食ってんだろうと思って先に狩ってたんだよ!」

 なんて野郎だ……。

「もういいわ……。で、ソロで狩れたのか?」

 このゲームは敵が強いと聞いている。

「結構狩れるぜ。E1『バインディングフォレスト』って所なんだが、初めは敵が弱くてな。やり方が掴めて来ればサクサク狩れるぜ!」

 バインディングフォレスト。エリア1で適正LV1、敵もフォレスト入り口近くの敵は殆どがLV1だ。体力は多いものの防御と攻撃が弱い。ドングリファイター――ドングリに足と手が付いたような奴だ。ファイターと名がついているのに攻撃が弱いってどういうことだよ。

「さっさと狩りに行こうぜ! 金は5Nドロップするけどあまり足しにはならないぜ!」

「そうか……。じゃぁ行こうか」

 俺はソロ狩りをした真一を恨みながらも真一とPTを組みバインディングフォレストにつながる門へと向かった。

 

 タッタッタ! バッバッ!

 俺は軽快なステップを踏みながら敵の攻撃をかわし敵の背後に回り攻撃をした。

 真一は遠くの方からフレイムとい遠距離魔法を使って援護していた。

 俺は今、バインディングフォレストの入り口付近に湧いているドングリファイターと戦っていた。俺は真一と戦闘指南を頼りにしながら戦いに慣れ1時間狩っていたらこの様だ。かなり慣れてソロでもいけるんじゃね、てきな感じになってしまった。

 1時間狩っていればLVも上がる。俺はLV3になり真一はLV4だ。スキルも多少覚え完全に使いこなせるというわけではないがかなりいい感じだ。

 俺と真一はそこら中に湧くドングリファイターを狩り続けていた。勿論他のプレイヤーも来て同じ場所で戦うのだが、もともとバインディングフォレスト入り口がかなり広いため他のプレイヤーが来て狩ったところで変わりないのだ。

 1体、また1体、また1体と俺たちはどんどんドングリファイターを倒していく。ここまで慣れるのにどんだけ謎の薬を消費したことか……。おかげで後6個しかない……。

 MPもHPも自動回復するためその場にとどまっておけば回復するのだが何せ敵の数が多くどんどん寄ってくるのでそんなことしてられないのだ。

 その時真一が声をあげた。

「やべMPがっ!」

 MPが切れたらしい。無抵抗となった真一にドングリファイター数体が襲いかかる。

「うわぁぁぁぁ!」

 ドングリファイターにフルボッコにされた真一はHPが消滅し死んでしまった。

 真一が死んだ今。ドングリファイターのターゲットは俺に来るわけで……。1体を相手にして戦っていた俺も数体にフルボッコにされ死んでしまった。


「ここは……街……?」

 そこには噴水があった。真一を待ったベンチもある。

 俺の隣には真一もいた。

 そう、βテストでは死亡した場合始まりの街に戻されるのだ。

「トール急ごうぜ! 残り1時間しかねぇぞ!」

 いきなり真一が言った。

「何のことだ?」

「はぁ知らねぇのかよ!?」

「だから何のこと……」

 俺は思い出したのだった。βテストは3日行い7:00に始まりから10:00に終わるということを。

「そうだ……いそがねぇと……」

「やっと思い出したか! さっさと狩に行こうぜ!」

 少しでも狩りたい。狩ってLVを上げたい!

「あぁ!」


 

 終了10分前になりました。

 街の外にいる方はそこで強制ログインとなり死亡扱いとなります。急ぎお戻りください。


 そう放送が流れた。

「もう時間だな……」

「そうだな……」

 俺と真一はあの後入口付近で永遠と狩をし続け俺はLV5真一はLV6となったのだ。

 俺は敵数体とでもやりあえるようになり真一も複数体に攻撃を与えられる魔法を会得しかなり狩が楽になったところだった。

「まずは街に戻るか」

「あぁ」

 俺と真一は急いで街に戻るのであった。

 街に着いた俺たちは明日のことについて話した。

「明日はどうする?」

 俺は真一に問いかけた。

「明日はなぁ……用事があって無理そうなんだ……」

 真一は残念そうに答えた。

「そうか……。じゃぁ俺は一人でやっとくとするよ。次は学校で会おうな! βテストでは3日目に会おうぜ!」

 俺はそういった。何の用事があるのかは知らないがかなり悔しそうだった。それだけこれが楽しみだったんだろう。

「あぁ……」

「じゃぁ……ログアウトするか!」

「そうだな! じゃぁなトール!」

「あぁ!」

 そう言って俺はウィンドウのログアウトを押した。


真一→SHIN

です。彼はトールが途方に暮れている30分ずっと狩りをしていたそうです。


徹夜続きで冬の課題が終わりそうなので小説1日2話でいけるかもしれませんよっ!

皆さん見てくださいね^^


誤字脱字、おかしな点があれば報告してください。


感想、評価、お気に入り登録もよろしくお願いします。


では次回をお楽しみに~♪

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