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久しぶりの更新です。

これからちょくちょく出していきます。


 巨大なテントの中で見つけた階段。既にそこからは冷気が漂い、肌を少しでも露出していれば凍りつきそうな冷たさだ。俺はコートにかかった氷の幕を手で払いつつ、腰の剣の柄に手を掛けた。

 道は真っ直ぐだがどこに敵がいてもいいようにしておかなければならない。闇市のプレイヤーは約50人。その50人全員が森に出て略奪をしているとも思えない。地上に数人しかいなかったということは地下には相当の人数――30人以上はいることになる。幾らなんでもそれらを瀕死まで追い込むのには無理がある。

 薄暗い道を進むと、先に明るい光――入口と思われるものが見えてきた。そこから聞こえるのは、幾つも重なり合う銃声と剣が重なる音だ。

 戦闘が始まっている……。

「くそっ!」

 小走りで入口に駆け寄った。

そこは金の装飾が施された大きな広間だった。まるで、西欧の神殿を思わせるように左右を柱が等間隔に並び一番奥には玉座がある。

 玉座の周辺には一人のプレイヤーを何人ものプレイヤーが囲んでいる。

「間に合ったのか!」

 玉座までとにかく走った。だが、玉座の少し前――敵に気づかれていないことろで足を止めた。

 待て、真っ先に救出するのもいいが敵に囲まれることは明白だ。だが、俺はいてもたってもいられなくなってしまった。

 剣を乱暴に引き抜きバッと飛び出す。愚策ということは分かっていたがどう戦おうと一緒だと自己解決してしまう。

 何も言わず――ただ無言で集団から少し外れたところにいたプレイヤーに切りかかった。

「う…………が…………」

 そのプレイヤーの消滅を確認してからその近くにいたプレイヤーに切りかかる。抵抗ができないのだろうか、無抵抗のまま消滅していった。

「敵は一人だ。さっさと殺れ」

 集団の中央からそんな冷酷な声が聞こえてきても俺は止めなかった。

 やっとまともな反撃が始まったと思えば初心者プレイヤーに毛が生えた程度だった。弱い、弱すぎる。反撃してこようとただ斬った。楼楽の姿は見えないがそんなことは知るものか。

 プレイヤーが俺を囲んでいる中俺は何も考えず攻撃していた。

 囲んで優勢かと思ったのだろうか油断して武器を構えていなかったプレイヤーをも斬り裂いていく。

「何をしている。たった一人に苦戦するな」

 さっきと同じやつの声だな。真っ白で何も考えられない頭でそう軽く理解した。

 さらに反撃が厳しくなってきているが俺は攻撃をやめなかった。

 

 もう何人斬っただろうか。何分経ったんだろうか? 俺は囲んでいるのは既に10人ぐらいに減っていた。

 俺は既に疲れ果てていた。当たり前だ。何分斬ったかなんて覚えてはいないが1時間近く切り続けていた気がする。

 だが、俺はやめない。

 素早く移動して敵の腹に剣を突き刺す。敵も相当消耗していたようで一発で敵は消滅していた。

「く……そ……! いったん引け!」

 敵は弱腰だ。今なら勝てる。

 俺はさっきから叫んでいるプレイヤーに飛びかかる。こいつが主導者だろう。こいつを倒せば……。

 だが、そこまで到達する前に別のプレイヤーに阻まれてしまう。

「撤退の援護だ。足止めの魔法を使え」

 きっと魔術師だろう。俺は容赦なく切りかかる。が、動くスピードが目に見えて遅くなったことが分かった。

 きっと速度低下の魔法だろう。が、長くはもたないようで効果時間は4秒のようだ。つまりは単なる時間稼ぎである。

 その時にできた隙を使って敵はさらに魔法を使う。

 敵の前に巨大な岩の壁ができたのだ。

 これも足止め系の魔法だろう。その岩を触ると効果時間10秒と書いてある。

 その後から土を割るような音がするのはこの魔法を何人かが発動して時間を多く稼いでいるのだろう。 

 その魔法が切れたときにはすでに敵の姿はなかった。後ろを振り向くと茫然と立ち尽くしていた楼楽の姿があった。

 俺は安堵したのか握っていた剣を落とし床に膝をついた。

 そしてその安堵は一気に消え去った。

 そこら中にアイテムが散らばっていた。

「俺は……何をしたんだ……。殺したのか……?」

 俺は人を殺したという恐怖心で心が侵されていた。

次回はきっと2月前半だと思います。

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