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更新遅くてすいません><


 1時間ほどで俺とリナリアがいるグループ予選は終了した。生き残ったプレイヤーは俺とリナリアはもちろんのこと。それに加え『Morrendo』『五月雨』『logica』だ。どんな外装をしているのかは全く分からないが、生き残ったということはそれだけの実力を持っているのだろう。

 他のグループでも予選が終了したようでイベントメイン会場に次々にプレイヤーが戻ってくる。因みにだが途中で死んでしまったプレイヤーは観客席に転移されていた。

『各グループから5名ずつ選出され全体で計150名が選手されました。本戦についての説明をします。本戦では5分間でポップされるモンスターをどれだけ倒せるか、数を競います。まず、10人で1グループ――15グループ作られます。1グループごとに会場が用意されています。ポップされるモンスター、用意された会場の姿形はどのグループでも同じです。尚PvPは適用されていません。では、移転します』

 アナウンスと共に俺と他のプレイヤーの体が光に包まれた。 

 移転された会場は予選の時とはまるっきり違っていた。何もない。全面真っ白い。そして、壁がないのだ。俺を含める10人はそんなだだっ広い会場に四散していた。他のプレイヤーは遠くにおり米粒のように小さく見えてしまう。

「どんだけでかいんだ……」

 この会場内ではチャットが出来ないようになっている。これではリナリアがどのグループに所属しているのか把握できない。というか……

「俺って何グループなんだ?」

 自分が何グループかさえ分からないのだ。不便すぎるだろ……。そう不満を抱いていたとき視界の右端に「3グループ 0体」と表示された。ようするに俺は3グループに所属しているらしい。0体というのは……モンスターを倒した数のことだろう。この表示を見ると現実世界でやっていた「戦●無双」を思い出してしまう。

『1分後に開始します。各自準備をお願いします』

 そうアナウンスが流れる。

 そして、1分が経った。俺は「英雄の証」「ダークソウル」「バーサーク」を発動し準備は万端だ。

「さぁこい!」

 そういった直後に俺の周辺にモンスターがポップされた。1匹ではない。俺の周辺だけで10匹は超えるだろう。モンスターは俺を取り囲んでいる。

 モンスター名は「ポイズンネイド」と言う大蛇だ。俺の2倍はあるであろう身体を持ち口からはチョロチョロと舌が見え隠れしている。大蛇の口には2本の牙がありそれはおそらく猛毒属性を帯びているだろう。猛毒は自然回復に普通の毒の2倍時間がかかりさらに5秒毎に普通の毒の2倍近いダメージを食らってしまうかなり厄介な状態異常だ。

「休んだら食われるなこりゃぁ……」

 俺は剣と盾を構える。先制攻撃こそ戦いの全て。俺はそう思う。

「喰らえ! ブレード!」

 光の剣を放つ。その直後に休む暇なく、ブレードの当たるだろうと思われるポイズンネイドに向かって走った。それを見たポイズンネイドの軍団は一斉に動き出す。俺のAGIはポイズンネイドより確実に高い。それなら追いつけないように走り回りながら軍団から逸れたポイズンネイドを速攻で殺していけばそれなりに数を稼ぐことができ、5分持ちこたえれるはず。

「ローテイションスイング!」

 光の剣の当たった場所に連続で回転攻撃がはなたれ傷口から溢れ出る血がその勢いをさらに増す。だが、そのポイズンネイドは死ななかった。HPは4割減っている。だが粘りながら攻撃していけば倒せるだろうと思いそのまま走りポイズンネイド軍団の包囲を突破する。

「やっと出れたか……」

 俺がため息をつき目の前を向くとそこには驚愕の光景を目の当たりにした。

「ウソ……だろ……」

 俺が見たのは会場を埋め尽くさんとばかりに徘徊するポイズンネイドだった。数は無限とでも言おう。

「な、んだ……これ……」

 この光景を見ると誰でもその場で硬直してしまうだろう。その場から動くことができない。動けなければならないのにその圧倒感はどうにもならない。

 その時すぐ近くにまでポイズンネイドの軍団が近寄ってきたのが分かった。それにより何とか感覚を取り戻す。剣を握り直し後ろを向き、さっきのポイズンネイドに向かってブレードを放つ。放ったと同時に走りだす。あのポイズンネイドの数を前にして下手な戦略を練っても意味がない。というより逆効果が考えられる。それなら真っ向から戦っていった方が良い。そっちの方がカッコいい!

「スラッシュブレイド!」

 2メートルは離れているであろうポイズンネイドの複数の腹を巨大な剣が切り裂く。返り血を顔に浴びるがそんなの気にしない。ポイズンネイドがもがき苦しむがそんなの気にしない。今はどれだけ速攻でポイズンネイドを撃破できるかだ。包囲されたら終わりだ。この前の敵を速攻倒して移動しなければならない。

 ポイズンネイドがもがき苦しむ間にステップでさらに距離を詰める。その間にもポイズンネイド軍団の後ろの方にいた奴らは俺を包囲しようと俺の方に移動してくる。

「連続剣技法!」

 このスキルはやはり強い。LVが上がるごとに攻撃を放つ速さまで早くなっている。

 連撃を放った後ポイズンネイドの動きが回復してきた。さらにポイズンネイドに包囲されつつある。だが、こいつだけ殺したい。殺さなければ……! そう思い俺は一匹の傷口に剣を突き刺す。ポイズンネイドの肉の嫌な感触が剣を伝う。

「相変わらず気持ち悪いな!」

 剣を右に力強く押し肉を引き裂く。漆黒の剣には肉片が付きまとい所々赤くなっている。だがまだ死なない。残りHPは2割。通常攻撃で決める時間はもうない。スキルでも逃げ出せない可能性が高い。決めるしかない

「スピードブロウ!」

 神速の斬撃と共にポイズンネイドの体が二つに切断される。ようするに――死んだのだ。右端のカウントが1になる。この調子で行けばこの軍団だけでも撃破できるかもしれない。撃破してみせる!

 ポイズンネイド軍団の方を向き直り、剣を構えると同時に突撃した。


 5分……。短いのにこんなに長く思えたのは中学以来だ。結局ポイズンネイド軍団を撃破することはできなかった。次々にポップしたりして結局は残り3匹のところで終了した。撃破数は30だ。結構倒せた方だろうと内心思う。

 俺の体を光が包み気づけば元の会場に戻っていた。

『では結果発表をします。前方の画面に結果が表示されます』

 前方には巨大な画面がある。そこに50位から順に表示されていく。50位はなんとリナリアだった。撃破数0ってどういうことだよ……。まぁあのモンスターの強なさならしょうがないだろう。

 まだ俺の名前は出ない。既に10位まで発表されているのに俺の名前は出ない。さらに発表される。5位まで発表されるがやはり俺の名前は出ない。あれおかしい。5位の撃破数が17になってる。システムエラーだよねこれ……。

 とうとう5位から上位が発表された。

「!!!」

 なんと俺は堂々の1位だった。2位との撃破数の差が7って……。やっぱシステムエラーだ。

『上位3位の方には賞金などのものが与えられます』

『3位の五月雨さんには3万N。2位の理離縁さんには5万Nと特殊金属「ウルバス」。1位のトールさんには10万Nと職業にあった装備が作れる特殊素材を一式、称号「初代優勝者」、そして二つ名「黒剣」。これらが授与されます。賞金は明日までにメールに添付してお送りします』

 俺は茫然と立っていた。

俺が1位。心奥底で嬉々の気持ちを解放する。流石にこの緊迫とした空気の中で「うひょ~! 俺の1位になったでぇ!」なんて言える筈がない。そこでチャットが来ていることに気づく。キリノ、イノリ、リナリアそして真一から「おめでとう」ときていた。


 ――黒剣――

 

 それが俺の2つ名。嬉しい。だがその反面不安な気持ちが生まれていた。これにより、BOSS攻略戦などに誘われることになれば彼女ら――キリノやイノリ、リナリアを死なせてしまうかもしれない。そんな不安……というよりも恐怖だ……。

『次のイベントは日程は未定です。決定次第お伝えします。今日はお疲れ様でした。これでイベントを終了します』 

 何の変哲もないアナウンスの声が会場に鳴り響いた。


誤字脱字、感想、お気に入り登録よろしくお願いします。

今の章が終わったらスピードに乗ります(たぶん

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