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昨日自分でチョコ作ってみたんですけど(フォンダンなんちゃら)

結構いいできでしたwwwww


ってかなんで自分で作ってんだ?w

俺男っすよwwwwwww

 今は夜中の1時過ぎ。俺はバイディングフォレストのBOSSのいる所の近く――エリンが欲しがっていた木が生えている森の中にいる。屋久島の杉ぐらいあるんじゃないかと言わんばかりに幹が太い木があちらこちらに生えている。たぶんこの木だろう。そういえばどうやってこれを持って帰るんだろうか……? 根っこから引っこ抜いてアイテムBOXに入れて帰るか? まず根っこを引っこ抜くのが不可能だ。どうすればいいのだろう……。俺がふと下を向いたとき頭の中に何かがよぎった。何かが俺の方に飛んでくる!?

 咄嗟に横に倒れるようにして回避する。その直後に俺の頭があったところを()()()()が通過した。黒い何かは曲がることなく太い木の幹に直撃し埋め込まれる。木の幹に埋まっていたのは銃弾(・・)だった。しかも狙撃銃よく使われる【7.62x54mmR弾】だ。この弾道はどうみても俺を狙っていたのだろう。

「よく避けれたね。あの向きだろ予測弾道は見えないと思ったんだが……」

 道の方から男性の声が聞こえた。

 俺を立ち上がりそちらに向く。そこには、俺と同じようなフーデッドローブを被ったプレイヤーがいた。名前は……【SERU】と言う。どこかで見たことある名前だが覚えていない。セルの目は真夜中でも赤く光っている――。

犯罪者(レッドプレイヤー)……!?」

 片方の手には狙撃銃を持っている。

「この銃はドラグノフと言ってね。僕の愛用の暗殺用(・・・)狙撃銃なんだ。勿論モンスター用にベレッタという銃が2丁あるんだよ」

 自慢げにセルは語る。

「で、なんだが……。僕は君を殺したいんだ。どうだい? 死んでくれないかな? はははは…!」

「死ねって言われて死ぬやつがどこにいるんだ……?」

 俺は剣を抜刀する。今は夜中で太陽が出てないため黒光りがは発動しない。

「やっぱり君が噂の黒剣なんだ。半信半疑だったけど本当だったんだ」

「黒剣? 誰の事だよそれ?」

 俺は聞き覚えのない名前に首を傾げる。まさかこの剣のことだったりしてな。まぁそれはないか。

「君、掲示板では黒剣っていう二つ名がつけられてるんだよ、知らないのかい? 黒い剣を持ってるからそういう名前が付いたんだと思うよ」

 俺二つ名ついてたんかい! やばい……。結構嬉しい。二つ名があるプレイヤーとか……。やばい興奮してきた。

「そうか……」

 勿論こんな場ではしゃいだりすることはできないためその気持ちを心の奥底に抑える。俺は表情に気持ちが出るタイプだがフーデッドローブを被ってるからたぶん見えないだろう。ナイス! フーデッドローブ!

「何度も言うが僕は君を殺したいんだ。死んでくれるか?」

「だから、死ねって言われて死ぬやつがどこにいる?」

「じゃぁしょうがないな……。無理やり殺すまで!」

 そう言ったセルはドラグノフの銃口を俺の額に押し付ける。

「君は騎士ナイトに転職しているんだろ? だからさっきの銃弾も避けれたってわけだ。だけどね。転職しているのは君だけじゃないんだよ? 僕も狩人から射手(ガンナー)に転職しているんだよ?」

「だから……どうした……? 転職したからって俺を殺せるとでも?」

「この状況で殺せないわけないじゃないか。面白いね君は」

「あぁ殺せないさ。なんでって? 俺がお前を牢獄送りにするからな!」

 俺はそう言い手に持っていた剣でセルの腹を切る。うぐっ! と呻き声を上げている間ににステップで下がり英雄の証とダークソウルを使う。セルは銃を扱う。遠距離型武器である銃を近接として使うのは難しいはずだ。俺は走って近寄りセルの腹めがけて剣を切り込む。腹を狙う理由はセルが死なないようするためだ。腹ならまず一撃では死なない。

「知っていたかい? ドラグノフには銃剣が付けられるんだよ?」

 そう言った次の瞬間にセルはステップで少し下がり俺との間合いを取り剣を銃剣で弾く。セルは俺が持ち直している間にドラグノフをアイテムBOXにしまい腰から1丁の拳銃と1本のナイフを取り出す。

「ベレッタと近接用のナイフだ。モンスター用なんだけどね……。仕方ないよな」

 取り出したかと思うとベレッタの銃口を俺の方に向ける。

「面白い。面白すぎて鼻血が出てしまう」

 PKもヘンタイだったようだ。あれだ……。こいつの今の顔は俺がエロ画像を見てにやけているときのようだ。

「とりあえずその顔どうにかしたらどうだ? 大変なことになってるぞ!」

 俺は走りセルに近寄り剣を振るう。セルはそれを悠々とナイフで弾き、ベレッタを俺の腹にお見舞いしてくれた。こいつ……。近接でも銃を扱えるのか!? 血があふれ出る腹を抑えながら一歩後退する。それを予測していたかのようにセルはものすごい速さでナイフをしまいベレッタをもう一丁出す。

「遠距離で君が勝てるとてでも?」

 ベレッタ2丁を俺の方に向け連射する。その銃弾を俺は盾で受けることしかできなかった。予測弾道を見て足や頭を狙ったりする銃弾をぎりぎりで防ぐことしかできなかった。これじゃぁ勝てない……。そう思った時弾幕が止む。

「これじゃぁ弾の無駄だ。その盾もいい素材だろうから破るのには時間がかかる。たぶん1分はかかる。一応買っておいたP  D  Wパーソナルディフェンスウェポンの連射でも破るのに40秒はかかる。その間に僕は後ろから来るであろう別のPTに殺されるわけだ。面白い」

「別のPT? どういう事だ?」

 俺は問う。

「聞こえないかい? カチャカチャと金属がこすれ合うような音が。たぶんこれは夜行性のPT。おそらく10人ぐらいだ。僕がいくら遠距離型でも10人を一気に殺すのは難しいだ。君もいることだしね」

「だから僕は君を諦める。諦めると言っても今日はだ。だが僕は君を絶対殺す。いつまででも追い続けるよ。じゃぁまたいつか会おうか。その時は君の死ぬ時だ」

 そう言い放ったセルは地面に丸い玉を投げつける。その玉が地面に着地したと同時に玉が割れ中から白い煙がもわもわ出てくる。これは逃走によく使われる『煙玉』というやつだ。周辺が真っ白になり3分ぐらい消えないのだ。

 3分経ち白煙が消えるとそこにはセルの姿はなかった。俺は心に恐怖を覚えた。あのまま戦っていたら確実に俺は死んでいただろう。それ程セルは強かった。そして、死の恐怖を覚えた。怖くて、小学生の頃を思い出すかのようだった。

 俺は恐怖感を覚えながらも剣を使い太い木を一本切り倒しアイテムBOXに入れ帰った。


 エリンは椅子に座ったままカウンターで寝ていた。まるで受験勉強で疲れ椅子に座ったまま寝た小学生のようだ。そのそばに俺はいた。

「可愛いな……」

 その寝顔は幼いとても可愛い寝顔だった。まるでいつかの祈を見ているかのようだ。俺は別にロリコンとかそういうのじゃないんだ! これは本当だ!

 俺はカウンターに腰を掛けエリンの髪をくしゃくしゃと撫でる。

「こんなところで寝てたら風邪ひいちまうのによ……」

 店の中から持ってきた毛布を背中にかけてやる。

「これからもよろしくな……!」

 囁くように俺は言ってアイテムBOXから木を取り出す。この木を分解してアイテムBOXに入れたら容量の3割をとった

という何とも恐ろしい木だ。まぁあれだけの高さと太さがあればしょうがないだろうな。というか3割って少ない方じゃないか……?

「目的の物は此処に置いておくからな」

 全ての木をカウンターに置き俺は外に出た。


 宿屋に帰って気づいたが今日はイベントの日だ。前々から予定されていたが延期になったりといろいろあった。5分間でモンスターをどれだけ討伐できるかってやつだ。報酬はかなりいいしイベントが行われるイベント会場もここからさほど遠くない。

 今は4時だ。イベントまで残り8時間もある。ひと眠りしよう。さっきの疲れものっこてるからな……。

 俺は借りている部屋に戻りすぐにベッドに転がった。

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