表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/43

2

今回は長くする予定(仮

 黄桜高校に入学してから俺――│木田徹きだとおるは毎日平穏な日々を送っていた。新しい友達とキャッチボールとかしたり(野球部でない)日進月歩していくインターネットとかやったりととても楽しい毎日だった。まぁ女子からはネクラと呼ばれるのには変わりないがな。

 因みに俺の親戚は裕福で個人用のPCも買ってもらった。新型のPC「ZEXⅴ」と言うらしい。それは「│WINDONESUウィンドネス」という会社が発売した物だ。そのPCはキーボードだけで画面がないのだ。キーボードの上部中央あたりから特殊な画像映し出されそれが画面の役割を担っている。マウスは無い。キーボードの右にタッチパネルがありそれを指で操作することでマウスの役割を担っている。インターネットも今の時代ではどこでも繋げる。それにコンセントも不要ということで学校にも持っていける。俺としては超嬉しいものであった。

 俺の友達も同じものを持っており自習になり先生がいないときとかになったらいつもオンラインゲームとかチャットとかして遊んでいる。

 とても楽しく最高な毎日だった。

 ――だが……

 不安な気持ちもあった。

 あの日がまた蘇ったらどうしようか……。学校に俺の事がばれたらどうしようか……。それで高校を中退になったらどうしようか……。そうしたら今の仲間は……。

 毎日不安は頭の中をよぎった。

 明るい顔をしていても怖く苦しくなきたくなるほどだった。


            

               ◆  ◆  ◆



 ある日俺は学校昼休みPCでニュースを見ていた。新型のPCが発売されたとかいうのもなく、野球の試合速報でも応援しているチームが負けてしまいがっかりしていた。俺が飽きてPCを切ろうと電源スイッチに手をかけたときだった。


「うほぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 ドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!


「徹!!!!!!!!!!!」


 隣のクラスからPC仲間である│高田哲也たかたてつやが猛牛をも超える勢いで走ってきた。

「はぁはぁ……! 徹……! はぁはぁ……! ニュースのはぁはぁ……! ゲームニュース速報ってところはぁはぁ……! 見てみろ……!」

 こいつ……俺の顔の前でくせぇ息を吐きやがる……。これはニンニクのにおいだ……。っておいっ! 俺の机の上にヨダレ垂らしてんじゃねぇよ! つかヨダレが俺のノートの上にかかったんだが……! これは幻覚だよな……?

 とっまぁ……

「とりあえず落ち着けよ……」

「お、おぉ……」

 3分程休み落ち着いたようだ。その間にヨダレに気付いたのか手で拭いていた。逆効果でヨダレのシミが広がったけどな……でも俺はそんなもの見ていなかったことにした。

 ついでに俺のクラスのPC仲間兼キャッチボール仲間でもある│吉田真一よしだしんいちが寄ってきた。その後からPC仲間が数人寄ってきた。

「で、どうしたんだ?」

 俺は問いかけた。

「ゲームニュース速報ってところに大きく張り出されているやつあるだろ?」

 と、高田は言ってきた。

 俺はキーボードの電源をONにし画面表示をONにした。その後ゲームニュース速報と言うものを調べ大きく張り出されているやつを発見した。そこには『仮想体感型MMORPGの開発に成功!!』とあった。なんなのだろう……?

「仮想体感型MMORPGってのは仮想空間に移動する機械《Guranderu》を使って仮想空間に移動して自分自身の脳で操作できるってやつなんだ。視覚、聴覚、嗅覚、感覚とか触感とかが立体的に再現してあって現実の世界と殆ど変らないんだ。ゲーム名は《Lost all online》。だがゲーム内容とかは分からないけどな」

「まぁわかった。今の日本の技術ならばいつか出るだろうとは思ってた。だけどな……俺が疑問なのはなんで哲也がそんなに詳しいのか……だ」

 周囲のPC仲間も同じ事を聞きたかったらしく「なんでだっ!」と叫んでいる。まぁ中には仮想体感型MMORPGの開発成功の喜びで失神したものや「ギャァァァァァァァ!」と叫び狂っているやつら(吉田氏その他多数)もいるがそいつ等は無視しとこう。

「あぁそれはな――」

 と俺のPCを強奪し隣の机に置きキーボードを打ち始めた。そしてカチッと一際大きいおとをたてた後俺の所に持ってきた。

「これが《Lost all online》の公式HPだ。で此処が仮想空間とかそこらへんの説明がある」

「なるほど……」

 と俺はうなづいた。

「で、だな……! 俺はこの《Lost all online》のβテストに応募しようと思うんだ。お前も応募しないか?」

 抽選で1000名と公式HPに書かれていた。かなり興味がある。

「あぁいいぞ……! 俺も興味あるしな」

 そう言った途端に周りの奴ら(暴れ狂っていた吉田氏その他多数と失神していたものも含む)も「俺も応募するぜっ!」とどこかの懸賞に燃えるオバサン連中のように声を張り上げてきた。

「じゃぁ決まりだな! βテストの抽選に選ばれたら一緒にやろうな!」

 高田は言った。


「「「「おぉ!」」」」


 俺らは声を合わせて言った。



          ◆  ◆  ◆



 ――やっちまった……。

 βテストに抽選で当たってしまった……。

 俺はあの後の自習の時間に応募を済ませた。

 当選者発表の日を数日待って当日の朝。そんなこともすっかり忘れあくびをしながらメールを確認していると『《Lost all online》βテスト当選のお知らせ』という件名でメールが来ていた。

 内容を要約するとこうだ。


   木田様は《Lost all online》のβテストに当選されました。おめでとうございます。尚βテスターの皆様のみには《Guranderu》などの機器が後日宅配として届きます。ですがそれらは全て無料です。お間違いのないようよろしくお願いします。

   ※尚この《Guranderu》は正式サービスの際にも使用できますのでお使いください。


 と……。

 嬉しすぎて泣いちまった。

 今日学校行ったら自慢してやろう……!

一応次回1作(仮


誤字脱字など感想募集中っ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ