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俺の人生はとあるデスゲームでかわったっ!  作者: 絶英
Death game~プロローグ~
11/43

~ハジマリ~

とうとう潜り込みます


 22:00。βテストが終わり満足気に現実世界に戻ってきた俺はある危機に直面していた。

「またか……」

 俺の上に乗っているのは

「理沙……」

 呆れて何も言えない。

「私対策考えたからリベンジしに来たんだよ!」

 嬉しそうな顔をして理沙が話す。

「まぁどけような?」

 俺が手を動かそうとしたとき

「!!!!」

 手が動かない……! 

 俺の手を見ると拘束具で縛り付けてあった。同様に足も縛り付けてある。

「嘘だよな……?」

「嘘じゃないよ? もうお祖母ちゃんとお祖父ちゃん寝てるからいつまででもいいよ? お兄ちゃんやってくれるよね?」

「やるって……何をだ……?」

「ぇ……? えっちなことだよ? 今の世の中知ってる? 兄妹でも結婚できたりすんだよ? 医学が発展してきてるからね」

「あぁ知ってるさそんなこと。だけどな……考え直さないか?」

「考え直さない」

 そう言ってベルトを外してズボンを脱がしてきた。

「あぁ……お兄ちゃんのパンツだ……。この下に……」

 やべぇぞこれは……。抵抗できないから一方的だ。

「そうだっ! 風呂入ってからにしようぜ!」

「とうとうやる気になったんだね! さっさと入ってきてよ!」

「あぁ! じゃぁこの拘束具を解いてもらえるか?」

「うん!」

 理沙は元気よく返事をした。


 俺は風呂に入った。

 理沙は風呂を覗いて「興奮するぅ!」と言いながらトイレに駆け込んで行った。何をしに行ったんだろうか……? 

 さらに風呂から出たところを襲われ軽く触られた。触った直後に顔を真っ赤にしてトイレに駆け込んでいった。またか……。

 さらにさらに俺がパンツ一丁になりアイスを食っているとき突如理沙が現れパンツを脱がしてきた。後ろからだったので理沙からは見えなかったようでがっかりしていた。

「そろそろやろうよお兄ちゃん!」

 そろそろ寝ようかとパンツ一丁でベッドに転がっていた時理沙が言ってきた。

「じゃぁ準備するからちょっと部屋から出とけ」

「うん!」

 理沙が部屋から出た後、ドアの鍵(この間部屋が誰かに荒らされていたので3重ロックにしました)を閉め窓の鍵をがっちりと閉めて明かりを消してベッドに転がり寝た。理沙が「お兄ちゃんー!! 約束は!? やるっていったじゃんかぁ!!」と言っていたが俺には全く聞こえていないことにした。


 それから1週間。理沙は全く俺に声を掛けてくれなくなった。だが、なぜか通りすがりに股間を殴ってくる。とても恐ろしかった。

 徐々に声を掛けてくれるようになり何とか仲は戻った。

 

 

 βテストから3日後に《Guranderu》が発売された。価格は少し高めだ。少し気になるのは俺たちβテスターのを合わせて10万個しか生産されなかったことだ。生産側はそれのおかげで大ブーイングを浴びる。

 10万個あっても3日ほどで売り切れた。

 ここらへんの田舎では売っていないので校内の同学年で参加するのは俺と真一二人だけだろう。会ったら一緒にPT組んでやろう。


 βテストから2週間。

 今日とうとう《Lost all online》が正式オープンするのだ。長かった2週間だったがそんな日を全て忘れ去ってしまうような感動を覚えた。

 俺は正式オープンのイベントが始まる21:00までに夕飯を食い風呂に入っていおいた。

 サーバーの解放と同時にイベントが開始するので絶対遅れられない。さらには運営が「このイベントには確実に参加できるようよろしくお願いします」とネット、TV、ラジオで放送されたのだ。よっぽど大事なイベントなのだろう。新型だから盛大に祝いたい的なやつだろう。

 それでも20分程時間が余ったので俺は下調べをしてイベントに挑んだ。


 ピュユン!

 俺は仮想空間内にいた。

 ユンノーシではない。ここは……? どこかの宴会のように飾られて巨大な塔のようなケーキが立ち並んでいる。

 周りには人が大量にいる。

「ようトール!」

「お久しぶりです、トールさん」

 大量の人の中から現れたのは

「SHIN! キリノ!」

 真一とキリノだった。

「何なんだここは?」

 俺は問う。

「分かりません。ですがここがイベント会場のようです」

 キリノが即座に返答する。

「盛大なイベントになりそうだぜトール!」

 真一も言ってくる。

「あぁ」

 俺が言った時ケーキの先が光り始めた。

「な、なんだ!?」

 近くのプレイヤーが一斉にざわめきだす。

 その10秒後ぐらいに一番前のホールから巨大な竜が現れる。

「竜?」

 キリノはキョトンとした顔で竜を見つめている。

 いきなり竜が現れるイベントなんて異常すぎる!

 その時誰かが叫んだ。



「な、なんだこれ! ログアウトのボタンがねぇぞ!!」



 な、なんだと……!?

 俺は急いでウィンドウを開きログアウトボタンを探すが……

「ない……」

 他のプレイヤーからも「俺のもないぞ!」という声があがる。

 それを聞いたプレイヤーはざわめきだす。

 そんな時一番前にいる巨大な竜から声が発せられる。

『よく気がついたな。そうこの《Lost all online》というゲームは大陸を攻略するまでログアウトできない。そして、ゲーム内での死は現実での死と同じものとなる。ようするに、この世界で死ねば現実でも死ぬということだ。よく考えて攻略に動くがいい』

 そう言って竜は消え気づけば俺たちはユンノーシにいた。辺りにいるプレイヤーは泣き叫んだりしているやつらや暴れ狂っているやつらなど。混沌に満ちていた。

 ピコン!

 画面が表示される。


  運営からメールが受信されました。メール内容を確認しますか?

  【YES】


 そのメールは必ず見なければならない――必須メールとなっていた。

 YESを押しメール内容を確認する。

 

 件名:運営からのメール

 内容:いきなりの事で驚いたと思う。まずは謝罪する。でだが、このゲーム《Lost all online》は見ての通りログアウトできない。ログアウトするには初めに出たと思うが勝利条件を達成すればよい。ようするに大陸の攻略だ。またはデスタウンの攻略だ。

   ゲーム内での死は現実の死と同じものになるのは本当だ。運営メール2通目というものが届くと思うのでそのメールを見てほしい。動画が添付されている。《Guranderu》には特殊な装置が埋め込まれてあってゲーム内で死を感知するとその装置が作動して脳に指令をだし心臓を停止させるようになっている。尚これは現実世界で《Guranderu》を無理に取り外そうとしても同様のことが起こるようになっている。このことを今から現実世界でTV、ネット、ラジオなどの情報機関を通じて放送する。

   追加情報だが、βテストより敵の強さを格段に弱めている。すぐ死ぬことはないだろう。それとドロップする金も増やした。サブ職業というのも追加してみたりもした。色々実装されているので各自見てほしい。後ゲーム内での1時間は現実世界での1時間となる。つまりこのゲームと現実世界の進む時間は同じということだ。

   初心者のためにも1000Nとイベントの包みを5個添付してある。受領するとよいだろう。

 添付:1000N、小包×5


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