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テイム天国  作者: 木苺
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第1話 ウサギとキツネ

私の住む国ひまわりランドでは 5歳になると独り立ちすることになっている。


生まれてから最初の5年間は両親や群れの大人たちに守られて、自然の中で生き残るために必要なことを教えられる。


そして5歳になると 群れを離れ自分の居場所を見つけにいくのだ。


そして15歳くらいになると どこか別の群れに所属して子育てに励むか、群れのリーダーとして孤高の人生をおくることになる。


ごくまれに生涯一人で暮らす人もいるらしいが、そういう人のことは群れの仲間にはわからないので私も知らない。



子供達が持つ才能はいろいろだ。

力持ち 

足が速い 

遠くまで見通せる 

あるいはとてもとても小さなモノをみることができるetc


私が持つ力はテイム 別名仲間づくりの才能。


非力で足が遅くておまけにチビの私は、お世辞にも機動力があるとは言えない。

おまけに虚弱


というわけで 暖かくて足が速くてそれなりに生存能力の高そうな仲間を見つけたい。


そうなるとまず最初に思い浮かぶのが 犬とか狼の系統。フェンリルならいうことなし。


ところが 村を出て最初にぶつかったのがウサギ!

突然飛び出して来たうさちゃんに けつまずいたとたんに テイムしちゃった。


し・か・も ウサギの後ろからキツネが襲ってきて

思わず 「うわっ」と叫んだら そのキツネまでテイムしちゃった。


あげく キツネから怒られちゃった。


「おまえな なんで俺と俺が今まさに食べようとしていた獲物の両方をテイムするんだよ。 おかげで 俺はこのウサギをたべられなくなったじゃないか!」


権田ごんたくれのごんぎつね、あんたが私を食べようとしたのが悪い!」


「げ~ 俺の名前がごんぎつねって。そんな悲劇の主人公の名前をつけるやつがあるかぁ~~~~」


「だったら悲劇が起きないように 私の前では隠し事はしないこと!」


「けっ 口だけは達者な御主人様だ。

 チビのお前に 腹いっぱい食べさせて大きくしてやるから覚えてろ!」


「おいしいお肉をお願いね」


「よしきたウサギ肉をとってきてやら~」キツネは走り去った。


さて 足元では 真っ白なウサギがぶるぶる震えている。

「うさちゃん! 襟巻にしたりしないから安心してね」


「私の名前は「うさちゃん」なんですか? しくしく」


「そうよ 何か文句ある?」


「文句ありすぎです」


「そう じゃテイムを解消してキツネの餌になる?」


「めっそうもございません。 命をお助けいただき感謝しております」


「あのキツネは 私の家族を片っ端から捕まえて食べているのです

 たぶん ご主人様の為にとってくるウサギも私の家族ではないかと・・」


「テイム仲間は兄弟と同じで襲うことができないから、捕まえられたくない家族を先に私のもとに連れて来てテイムされたらいいわ」


「ありがとうございます。どうぞこちらへ」


うさちゃんの案内でウサギ穴の奥に入って行った。


テイムがおわったらキツネと一緒に旅に出るし、旅の途中で私がよそのウサギを食べることもあると言うと、テイムされたいと言ったウサギは 真っ黒な大柄なウサギだけになった。

「キツネをよそに連れ出してくれるのなら わざわざわしらがテイムされる必要がない」というのがうさちゃんのお父さんの言い分。確かにそうだね。


真っ黒な雄ウサギをテイムして「うさうさ」と名付けた。

うさうさは 今後私がウサギを獲物としても気にしないと言う。

そこまで割り切れないうさちゃんは 残していくことにした。

 うさちゃんは お供できないのでその代わりにと言って 薬草をたっぷりとくれた。


ウサギ穴の外に出ると ごんぎつね略してゴンが待っていた。


「せっかく気を使って アヒルを捕まえて来てやったのに 白うさぎはおらずに

代わりに黒兎を従えているとは」


「ごめんごめん アヒルのお礼に鳥スープを作るけど 一緒に食べる?」


「もちろん!」


うさちゃん提供の薬草入りアヒルスープは ゴンにも好評であった。

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