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翌日藤村さんがバリアーを張ってもらいに来て、目を丸くしていた。
「美月さん、奴隷の首輪はどうしたんですか。」
私は、誤魔化す様に笑い
「藤村さん、これはね、話が長くなるから、ベッドに座って話しましょう。」
私は狭い座るとこがベッドしかないため、ベッドに案内した。座った所で、藤村さんの今の状態を話す
「藤村さん、貴女は魔力を持っている女性でしょう。しかも若い、私とこの屋敷を逃げて、考えられる事はね。人拐いに拐われて、女郎屋等に売られしまったり、最悪は権力者に愛人として囲われる事かしら、魔力を持っているとこれが最有力ね。嫌だと言っても、子供を生む機械のごとく使われるかも知れないわ。残念ながら、貴女を守って、生活をしていく基盤がこの世界に無いから、下手に出ていき、女2人で生きて行くのは、厳しいと思うの。」
私は、藤村さんの奴隷の首輪を指差し
「これをつけていれば、ここにはいられるわ。」
「でも、私はあんなにひどい事をされてまで、ここにいなければいけませんか。」
私は藤村さんの頭を撫でて
「早く助けてあげられなくてごめんなさい。でも、今は外よりも、ここの中を安全にする方が簡単なの。そのためにも、この首輪は、外せ無いの。怖がらせる事を言うつもりも無いけれど、本当にまだ、貴女を完全に護れる保証は、無いの。これを外す事は、簡単だけどそうすると、貴女を護れる保証が無くなるの。力の無い私を許して」
「そんな風に言われたら私許すしかできないじゃないじゃないですか。」
「ふふ、悪い大人でごめんなさいね。」
何とか、藤村さんの奴隷の首輪を取らないですんだ。彼女と別れて、少ししたらノックの音が響いた。
「はい。」
メイドが入ってきた。
「ご主人様が御呼びです。」
「分かりました。」
私は、彼女についていった。彼女について、結構あるいてその部屋に着いた。何時もと違う部屋だ。メイドがノックして、部屋に入る、私も続いて入り頭を下げる。
「頭を上げよ。」
頭を上げて、ご主人を見る。書斎みたいな机に座り、ちょと驚いているみたいだ。ああ、奴隷の首輪をつけて無いからか、一瞬忘れていた。隣の護衛が
「お前、奴隷の首輪をどうした。」
「はい。貴殿方が、信頼に値しないと判断しましたので、外させて頂きました。」
「なに、どうやってだ。」
「可笑しな事をお聞きになる。精霊様に、お願いいたしましたの。」
「そうか。どうしますか。」
ご主人が手を上げて
「もう、良い私が直接話す。信頼に値をしないとは、どう言うことだ。」
「まあ、面白い。私が異世界の人間だと思って、ふざけてらしゃるの。」
「ふむ。フリップに、奴隷の首輪を付けなかった事を言っているのか。」
私は、微笑みを深めた。
「あれは、長く私に使えているものだ。容易に奴隷の身分に落とせる者ではない。」
「ふふ。可笑しい。」
こいつは、自分が何を言ったかわかっているのか。長く使えている者は、落とせない身分に、簡単に私を落とした。と言っている事を解っているのか。護衛の者が
「何が可笑しいんだ。」
と怒鳴ってきた。こうなったら、ツボだよ。まるでコントを観ているみたいだ。
私は、笑っちゃいけないのに、笑ってしまう。護衛の者が
「何故そんなに笑っているんだ。」
ご主人が
「いい加減にしないか、何が可笑しい」
私は笑いをこらえながら
「ふふ、すいませんはは、はは分からないんですよね。ふふ、ふーあー」
笑顔を引っ込め、真顔で
「貴殿方が、私達をどう思っていたか再認識しただけですよ。どんだけ下にみていたか、確認したら可笑しくなって、しまったんですよ。申し訳ありませんね。」
と、ちょと低めの声で言う。目は据わっていたと思う。私は続ける
「それで、下においた私に何をしてもらおうと言うのですかね。」
ご主人が
「女の奴隷と仲が良いみたいだな。」
まあ、そうくると思った。
「はい。仲良くさしてもらっております。」
「彼女の身に何があったら、君は、どう思う。」
「そうですね。総てを破壊つくして、みせましょう。動くものを、動かぬものにしてみせましょう。この身が続く限り物を、物と言わない物にしてみせましょう。」
私は、笑う。頭のおかしな奴でいい、話が分かる奴だと、女と侮られ終わってしまうだろう。だから、彼女を守るために、おかしな奴になろう。
「そ、そうか。」
「はい。」
元気良く答える。
「彼女に、傷がついたら、悲しくてこの世界の女の人にも、同じ思いをさせて、周りますね。もちろん屋敷の目についた全員です。鬼ごっこ楽しみだな~」
「鬼ごっことは、何だ」
私は笑顔で続ける。
「はい。私が、鬼うーん、こっちで言う魔物かなの役になって、人間を刈るんです。いっぱいかるぞ。あの傷だらけにしたメイドみたいにしますね。」
少し違うけど、私がやるつもりの鬼ごっこはそれだ。護衛が
「女だけ狙うとは、卑怯じゃないか。」
と言う。私は首を傾け
「可笑しな事を、私も女ですし、彼女も女、傷をつけたのも女じゃないですか。」
ご主人が
「もし、その鬼ごっこをしている時に男性が助けに入ったらどうするんだ。」
「そうですね。命を刈り取ります。この世界では、魔物等との戦いがあるから、男性が不足していると思ったのですが邪魔するなら、命ごと刈ります。」
「そうか、女性は傷をつけるだけなのに、男性は命を奪うのか。」
「はい。だって女性は傷をつけたら、未来も傷がつくじゃないですか、男性はそんなことないので命ごともらいます。細かく攻撃ができたら、去勢とかしてたんですが、今は無理なので諦めて命にします。」
「そうか。」
心なしか、顔色が悪くなったみたいだ。何でだ細かく攻撃はできないと良い情報を教えたのに、変な奴らだ。
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