49藤村 恵視線
それから、美月さんと図書室で、会うように、なった。美月さんは私の隣に、座る様になった。仲良くなって、油断してしまった。
「藤村さん、その腕のアザ、どうか、なさったの?」
私はパッと隠しながら、
「えっと、これは、なんでもないです。大丈夫なので、なんでもないです。」
と、首を振る。
「一緒に働いている人かしら?それとも、お嬢様?」
最近は、異世界の話しが上手く出来なく前より叩かれる。お嬢様の名前を、聞くだけで、体が震える。ごまかさなきゃ、私は必死に
「違うです。私が、いけないんです。失敗してしまうし、だから、私が、いけないです。」
美月さんは、頷き、
「わかったわ。でも、怪我を心配する私の気持ちは、わかって欲しいわ。貴女が、怪我をすると、とても悲しいわ。」
「はい、分かりました。気をつけます。異世界の話とか、お嬢様に、聞かれても私上手く答えられなくて、勉強ばっかりで、何も面白い話を出来なくて苛立たせてしまうみたいで……」
私は、誤魔化せたと思い、つい不安に、思うこと、も口に出していた。
「そう、なら私が、若い頃、こんな鳥が、いるって、話題になったんだけれども、どうかしら?」
「えっ良いんですか?」
嬉しい、怒られないですむ。
「ええ、こんな、おばさんの話で、恐縮だけれども、ダメ元だと思って、カッコウって鳥の話なんだけれど、他の鳥の巣に卵を産むのその卵から生まれた雛は、その巣の他の卵を全部落として割ってしまうのよ。恐いわよね。それで、その雛独りだけ他の鳥に育てさせるの。」
「えっ、そんな、鳥いるんですか?すごい、初めて知りました。これで、お嬢様も少しは、満足するかな?ありがとうございます。」
嬉しい、頭を下げて、安心を感じる。久しぶりだ。こんな感じ。
「良いのよ。おばちゃんの話がやくに、立てば本望よ。」
そう、美月さんは笑う。それから、他愛な無い話し、別れた。お茶会が、怖く無いのは、久しぶりかも、しれない。
お茶会の日、いつもより心が、軽い。
お嬢様が来て頭を下げる。
「頭を上げなさい。」
私は、頭を上げて、席につく。他の2人も、席に着く。私は、お嬢様を見る。
「あら、今日は、機嫌が、良いのではないの?何か有りました。」
と、私を見て言う。私は、笑顔で
「はい、お嬢様が、お望みの話しの1つを、手にいてまして、お嬢様が、喜んで、頂けると思うと私も、嬉しいので、つい。」
お嬢様は、目をパチパチとして、笑顔で、
「そう、私が望んだ話し?どんな物かしら?聞かせて」
「はい、喜んで。カッコウと言う異世界の鳥の話しなのですが、他の鳥の巣に卵を、産むそうです。」
「あら、そんなことしても、育てては、もらえないんじゃ無いの?」
「いえ、それがカッコウの雛が、産まれたら、その巣の卵を、巣の外にすべてを落として割ってしまうそうです。それで、その巣の雛のふりをして、巣だつまで育ててもらうみたいです。」
「まあ、なんて、ひどい。」
話し終わった。お嬢様は、満足頂けたみたいだ。ガタンっと、椅子が倒れる音がする。そちらに、顔を向けると、松村さんが、青白顔で、私を、睨んでいた。
「何処で、その話しを聞いた。俺の事を、言っているのか?」
いつも、優しく、気を使って、くれる松村さんが、とても、低い声で怒りを抑えて聞いてくる。私は、
「えっ、鳥の話し、ですよ。」
彼の怒りから、美月さんの事を、言うのは止めた。松村さんは、ちょっと、怒りを抑えて、
「すいません。お嬢様、俺気分が、すぐれないので、今日は、失礼します。」
と、椅子を直し、礼をして、走って行ってしまった。お嬢様は、
「はぁ、じぁ仕方ないわね。今日は、此処までにしましょう。」
と言われた。私は、自分の失敗を、感じた。村上さんも、去った後、何時も以上に、叩かれた。何が、いけなかったのだろう。
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