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月島先生は怖い
「私は極妻ではありません、塾長です」
「桜来てたんだ」
「奇遇だな」
来るかどうか不明だった桜が花見に来ていた。それにさっきの「極妻」って確かに見た目ヤンキーだけど...
「茜、私の顔ってそんなに怖いかな?」
「確かに怖いけど...」
「ほらやっぱり!」
「そんなに落ち込まないで、可愛いよ桜」
「そうなの、誉めてくれて」
「今何してんの?」
「学中塾の連中を花見につれっててるところだよ」
「連れて行く?」
「誘拐じゃないからな!また誤解されてしまった...」
「落ち着いて、大丈夫だから!」
あれ、よく見たら背の高い男の人がいる。もしかして、組...いやいや違う違う!人を見た目で判断しては駄目だ。
「ご一緒にどうですか?」
「良いんですか?」
「えぇ、お構いなく」
決してイケメンではないけどいい人なのは分かる。花見は私達のグループ(組)と会合して行われた。