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想い星

作者: 檸檬

暑さに慣れない身体と頭だけが重い


けれど心だけはどこか水辺にいるみたい


深く眠りたいから


日中の部屋に篭った熱を放つため


北の窓を開けてゆく


庭の紫陽花を小さな水差しに活ける


夜は小さなランプだけつけて紫陽花が浮かび上がる


仄かな灯りの中で洗い物を済まして


そうして、月を見上げ 久しぶりだと想う


暑かったけど 綺麗な紫陽花と月が見られてよかったと想う


月の涙がせせらいで、月の涙が満ちてきて


わたしは紫陽花が浮かべられた水鉢の中で


涼やかに涼やかにあの鈴の音を想いながら


少しずつ涙が流れてゆく


大切と想い、流れてゆく
















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― 新着の感想 ―
慣れない暑さの中で、窓を開けて、庭の紫陽花を飾る部屋で、心はどこかの水辺へと想いを馳せて。夜、小さなランプの灯りに優しく浮かび上がる紫陽花の、仄かな情景が瞼に浮かびました。 見上げる月の光は、涙がせ…
月の涙がせせらいで、月の涙が満ちてきて ここ好きです!!!
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