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時雨一夜物語  作者: 白乃他人
プロローグ
5/5

 闇の中でそれの声が聞こえた。

 「おめでとうございます。約1時間分を取り立てました。取り立てたものは帰還後発動します。それでは。」

 声がするほうに手を伸ばし叫ぶ。

 「待ってーーーーー」

 

 布団からばっと体を起こし、固まる。どうやら戻ってきたみたいだ。体の隅から隅を見ても特に変化はない。気になってごみ箱を見ると、時計だったものがある。

 「なんだったの。」呟き、カーテンに体を預ける。

 視線を落とすと隙間から光が出ているのに気づき、外を見る。

 

 そこには絵本の世界でしか見たことのない朝日があった。


 なぜだか涙が流れる。


 私は空を眺め続けた。


 日は1時間ほどで西に沈んでいった。



 ある日のバイトの帰り道、不審者にあった。

 「この前はいいものを見せてくれてどうも。目が慣れるのが早かったからか、見にくくなるのはちょっとだけだったね~。」

 フードの下は少し笑っているように見えた。

 「なんの用です。というか、あの世界何だったんですか。いろいろと怖かったんですけれど。」

 「さあね。まあ、それは君たちが今後考えていくところさ。この町はまだ債権を持っているからね。」

 イラッ。

 「ちょっとくらい教えてくれてもいいのでは。」

 「また今度、取り立て役になったらね。」

 そう言って闇に消えていった。

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