表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/90

8:ダンジョンの初勝利はより深くで

前回:防具を作ってもらえる事になりました。

 『万死輪廻の地獄門』。それは初期フィールド『万里新緑の平原』の端、洞穴にある階段から地下へ降りる事で入る事ができる地下ダンジョンである。

 そして俺は今。その中で『鬼火』と戦っていた。

 鬼火は物凄く厄介なモンスターだ。まず物理攻撃が普通に効きづらい。そして触れると火傷状態になる。そして何より。


「あぁぁぁぁっっ!!クソッ!また逃げやがった!これで何度目だ!!」


 そう、逃げるまでが早いのだ。

 これのせいで潜ってから30分。モンスターを一体も倒せずにいた。


「えぇい!こうなったらヤケだ!もっと深くに潜ってやる!」


 と言う訳でさらに奥を目指して歩き出す。そしてお目当ての新しい敵はすぐに見つかった。その敵は2体おり、その両方が同時に襲ってきた。

 2体の名前は『牛頭』と『馬頭』。・・・・・・・名前の通りすぎる見た目だな。

 気を取り直して大鎌を構えたところに牛頭の大斧が上から振り下ろされた!

 ガツン!と、大きな音が鳴り響き、その大斧を受け止める。なんて力だ。物凄く重い。そこへ馬頭が槍を持って突っ込んできた。

 わかっちゃいたがやっぱお前ら協力すんのね! 

 ならばと大鎌を滑らせ牛頭を斬りつけ、後ろへ跳ぶ。馬頭の槍は空振りとなった。

 ・・・・・・・ておい。全然ダメージ入ってないじゃん。アイツ硬すぎだろ。やっぱ初心者の大鎌じゃ攻撃力低いなぁ・・・・・・。

 大鎌の隠しスキル、《霊刈り》はアンデット系にのみ有効である。残念ながらこの2体は違うらしい。ならこんな場所にいるんじゃねぇよ!紛らわしい!どうしたものか・・・・あ、そういやアレ使ってなかったな。試してみるか。


『ブモォォォォォォ!!!!!!』


 よぅし、そのまま。真っ直ぐ来い。・・・・・・・・・ここだ!

 振り下ろされた大斧を斜め前に飛び出す事で回避する。そのまま刃を牛頭の体に突き立てる。刃はその体を貫いた。それでも倒せはしなかった。だが本命の攻撃はこれではない。これの後、スキル《残響》が本命の攻撃だ。

 大鎌を引き抜き、俺は馬頭へと向かう。その後ろで牛頭が振り向き、斧で攻撃しようとする。が、それは叶わなかった。俺の鎌の刺し傷が勢いよく裂け、牛頭に大ダメージが入る。

 スキル《残響》は一度攻撃した相手に5秒後、さらにもう一度攻撃するスキルだ。実にその威力は攻撃時の1.5倍。しかもこの攻撃は相手の防御値に作用されなち。これならば硬い牛頭も倒せるのだ。

 牛頭の消滅に一瞬慌てた馬頭の首を俺は切り落とした。どうやら馬頭は硬くなかったらしい。



======================


牛頭、馬頭を討伐!レベルが14まで上がりました!

ステータスポイント40を獲得しました!


======================



 お、レベルが上がったか。えーと、そんじゃステータスを割り振って・・・・と、これでよし。



======================


名前:ユキ

レベル:14

ジョブ:宣告者

武器:大鎌


HP:280

MP60


ステータス

STR:130 AGI:50 VIT:20 INT:30 DEX:0


装備

武器:初心者の大鎌

防具 頭:なし

   体:初心者の服

   足:初心者のブーツ


スキル

《宣誓》 《警告》 《残響》 《スピニングエッジ》

《サイクロンリッパー》《大物喰らい》


======================



 うんうん。着実に強くなってる。よーし、このままもっと強くなってやる!目指すはイベント優勝だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

ダンジョンの初勝利が一階じゃないってマジ?


応援、アドバイス、アイデア等お待ちしてます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ