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7:よろしく!生産職!!

前回:モヒカンに生産職を紹介してもらいました

 

「えーと・・・・あ、ここか。おぉ・・・・すげぇ立派な店だな」


 俺は早速モヒカンに紹介された職人に会いにその店に訪れていた。

 その店はかなり大きかった。それはもうとても立派だった。

 真っ白な四階建ての建物で看板には『マリナの服飾屋』と書いてあった。

 一階のショーウィンドウにはお洒落な服が並べられている。その服を軽く見ただけでもかなりの腕前な事が伺えた。

 これはかなり期待できそうなプレイヤーだぞ。とりあえず入るか。


「すいませーん!モヒカンの紹介で来ましたー!」


 俺はドアを開けて入っていく。あれ?そういやモヒカンの名前ってなんだ?まぁいいか。

 その声を聞いたのか奥から緑髪の女性のプレイヤーがチラッとこっちをみて・・・・ものすごい勢いで走ってきた。


「待ってわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!私の理想のプレイヤーぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」


「なんじゃあ!?」


 俺の両手を掴み跳び跳ねながら喜ぶ女性に、俺は困惑するのだった。



○●○●○●○●○●



「ごめんなさい・・・・少し取り乱してしまいました・・・・」


 店の四階、即ち目の前のプレイヤーのプライベートルームに通された俺はお茶菓子を食べながら謝罪されていた。

 

「改めてまして。私の名前はマリナ。あぁ、自己紹介は大丈夫よ。貴女、割と有名だから」


 ん?俺って有名なのか?

 よくわからんがそう言う事らしい。とりあえず本題に入るとしよう。


「とりあえず本題に入ろう。もうすぐイベントがあるらしいからそれに参加したいんだ。ただ、防具がこれだからな。動きやすくて、カッコいいのを作って欲しいんだ」

 

 そう言ったらマリナは手を机に叩きつけ、体を前に乗り出した。


「何を言ってるんですか!!!!!!貴女みたいな完璧なプロポーションを誇るアバターには可愛い洋服一択ですよ!!!!!!」


 ものすごい勢いである。凄まじい熱気まで伝わってくる。俺はその勢いに根負けした。


「わ、わかった、わかったよ!もうこの際だ。我儘は言ってられん!!その代わり、性能は良くしてくれよ?」


「もちろんよ。仮にもβ時代最高と謳われた実力、見せてあげるわ」


 俺の目をしっかり見ながら応えてくれる。

 なるほど。これは信用できる。最高と言われるのも納得だ。

 そこからは装備の話になった。

 なんでも、服一式とは言え、結構金がかかるらしい。ただし、素材持ち込みなら持ち込む量によってはかなり必要経費が減るらしい。


「わかった。そう言う事なら遠慮なく持っていってくれ」


「えぇ、確かに受け取っt・・・・・・・はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?こ、これは!レアエネミーのマンイーター・プラントの『魅惑の花弁』!?さらにゴールデンウルフの『金狼の獣爪』!!バイキラーラビットの『二殺兎の双角』!!!他にもレアドロップがこんなに・・・・・・・貴女、リアルラックやばすぎない?」


 受け取った素材アイテムをウィンドウで確認した途端、大声をあげて驚くマリナ。どうやら滅多に見れないレア素材らしい。


「どうだ?それならいい装備作れそうか?」


「えぇ。もちろんよ。現段階で最高の装備が作れるわよ!

 一日ほど待ってちょうだい。最高の装備を作ってあげるから。

 あ、そうそう。イベントに参加するならいいことを教えてあげるわ。私達βプレイヤーはβ時代のお金を持ち越せるの。覚えておいてね」


 その言葉を聞いてから俺は店を出た。

 さて、と。どうしたものか。β時代の金を持ち越せるのならそれだけ強い装備を手に入れている事だろう。

 防具はマリナに頼めたから良いとして、問題は武器だ。

 今の俺の武器【初心者の大鎌】では流石に心許ない。ならば、もっと強い武器を手に入れよう。

 行くならばこの大鎌の特性を最も活かせる場所だ。さて、目指すはダンジョン、『万死輪廻の地獄門』だ!!!

次回、初ダンジョン!!


応援、アドバイス、アイデア等お待ちしてます

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