1:アバタークリエイト
ここから第一話!始まります!
『トワイライト・オンラインの世界へようこそ。ここは貴方のアバターを作成するエリアです』
・・・・・・・俺の目が覚め、視界に飛び込んできたのは巨大なウィンドウとその横にいる妖精?の姿だった。周りは真っ白な無機質な空間だ。
「えーと・・・君は?」
『あ、はい。自己紹介がまだでしたね。私、ナビゲーションAIのナビルと申します。皆様方の冒険をお手伝いするための機能です。と言ってもそんなお手伝いできませんが』
なんと・・・・会話ができるとは。そういや情報サイトにあったな。なんでも最新のAIで会話ができるとか。科学の力ってすげぇ。
と、感心している場合じゃないな。さっさとアバターを作り上げて冒険に行かなければ!
「よっしゃ。じゃあ早速アバター作成を頼む」
『かしこまりました。アバターを作成いたします。まず初めに、プレイヤーネームを打ち込んで下さい』
その言葉が終わった時、俺の目の前にはキーボードが現れた。
「ネーム・・・・ネームか・・・・。そうだな・・・・・・・俺の名前は優希だから・・・そのまま『ユウキ』で良いか」
そう言ってキーボードを打ち込んでいく。
『承知しました。続いてジョブと武器を選択して下さい』
すると俺の目の前のウィンドウは二つに増え、大きくなった。
左のウィンドウにはジョブ名がズラッと並べられていた。そこには『剣士』、『魔法使い』、『忍者』、『鍛治師』などなど、数十種類もの名が並べられている。
右のウィンドウには様々な武器が画像と共に並べられている。『ロングソード』、『大剣』、『杖』、『弓』などなど。
「ジョブに武器かぁ・・・・正直なんでも良いんだよなぁ。さてさて、どうしたものか・・・・」
『お悩みの様でしたら完全ランダムクリエイトと言うのもできますよ。運が良ければ強い組み合わせにもなります』
「ランダムか・・・・面白そうだな・・・・良し!それじゃあナビル!そのランダムクリエイトってやつで頼む!」
少し考えてからふわふわ浮かぶ妖精に叫ぶ。ウィンドウの文字列が凄い速度で回転し始めた。そしてその回転が止まった時、俺のジョブと武器が決まったのだった。そのウィンドウに書かれてある文字は
ジョブ:『宣告者』 武器:『大鎌』
だった。
『おめでとうございます!貴方のジョブは『宣告者』、武器は『大鎌』に決定いたしました!続きまして、ステータスを割り振って下さい。初期ステータスポイントの上限は100です』
再び俺の目の前のウィンドウが変化する。今度はステータス割り振り画面だった。今は全てのステータスが0である。右上らへんに100と表示されているからこれが割り振れるステータスポイントって事だろう。これはよくわからないから適当に割り振っていく。
「と、こんなもんで良いか。それで、次は何をやるんだ?」
『はい。お次はいよいよアバターの作成です。種族から性別、容姿まで変えられる事ができます』
お、見た目の作成キタ!最重要と言っても過言ではないやつだ!どうしようか・・・・現実の俺は女々しい見た目だからな。どうせならカッコよく、男らしいアバターにしてやろう!
『あ、ちなみにこちらもランダムクリエイトが可能です。実行しますか?』
ほぅ、ランダムクリエイトか。まさか見た目でも使えるとは。せっかくジョブと武器をランダムにしたんだ。ならばアバターもランダムに任せてみようじゃないか!
「よっしゃ。じゃあランダムクリエイトで頼む。かっこいいの頼むぜ」
『承知しました。それではアバターをランダムクリエイトいたします。どの様な見た目になるかは街に降りてから確認してください。それでは、どうぞトワイライト・オンラインの世界をお楽しみください』
そう言って手を振る妖精を見ながら、俺の視界は光に包まれた。
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