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9:隠しクエストと新たな武器

前回:牛頭と馬頭を倒しました

 

「うおりゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!くたばれ牛&馬頭共ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」


 あれから数十分。俺はひたすらに牛頭と馬頭を倒しまくっていた。その数実に、もうすぐ100になるくらいに。

 そして今も絶賛追いかけ回しているところだ。奴らを行き止まりまで追い込み、レベルアップで攻撃力が上がった俺の筋力と《残響》の効果で効率的に倒していく。



======================


牛頭、馬頭を討伐!レベルが20まで上がりました!

ステータスポイント10を獲得しました!


牛頭、馬頭を100体討伐しました。

隠しクエスト『地獄の沙汰も武力次第』を受注できます。


       受注しますか?

        YES / NO


======================



 お、レベルが上がった。遂に20に達したか。いやー、ここまで長かったなぁ・・・・・・・・

 ん?隠しクエスト?なんだ、それ。・・・・・・ふむふむ。どうやら特定の行動をすれば出現するクエストのようだ。このクエストは牛頭と馬頭を100体づつ倒すのが条件だったようだ。て言うか100体も倒していたのか、アイツら。

 とまぁ、それはさておき隠しクエストか。面白そうだ。当然答えはYES!

 俺はウィンドウのYESボタンを押した。その瞬間、俺は光に包まれ、別の空間へ転移した。



 光が収まり、俺が目を開けると円形の舞台の上に立っていた。まるで闘技場だ。

 そう思っていると、奥の門が開き、大量の牛頭と馬頭が出てきた。いや、ちょっと違う。色や武器の豪華さが今までの奴らとは比べものにならない。まるでアイツらの上位互換だ。

 俺が大鎌を構えても奴らは襲っては来なかった。その代わり、少し高いところにあった台の扉が開き、誰かが出てきた。


『儂は閻魔大王である。汝は我が配下を倒しまくった。故にその力を認めよう。コレより起こる試練を見事乗り越えて見せよ。第一の試練、始め!!」


 その言葉を待っていたかのように色違い牛頭馬頭達が動きだした。武器を振り翳し、一斉に走ってくる。

 ここはフィールドが広く、鎌は振り易い。そして相手は数が多い。ならばこのスキルが使えるだろう。


「よっしゃぁぁぁ!!!!いくぞぉぉぉ!!!!スキル、《サイクロンリッパー》!!!」


 俺は大鎌を鎌を振り回す。俺を中心に竜巻が発生する。竜巻は牛頭馬頭達を飲み込みながら大きくなっていく。

 そして数十秒後。竜巻は晴れ、牛頭馬頭達の姿はなくなっていた。


『見事。第一の試練突破である。続いて第二の試練である。始め!!』


 すると今度は足元が熱くなった。その熱は俺の体を焼いていく。


「うわっっちちちちち!!!熱いわ!」


 よく見ると俺は状態異常、火傷になっている。 

 これは固定ダメージの状態異常。徐々に俺のHPを削っていく。この場の火傷は、どうやら地面に触れていると付くらしい。ん?地面に触れていると?

 俺は大鎌を地面に突き刺し、その柄に登った。するとやはり火傷は消え、俺は残りの時間を快適に過ごすのだった。無論、快適とはいえ、結構集中力を使ったが。


『うむ。第二の試練突破である。では最期。最終試練である。』


 お、最終試練か。よーし、来い!

 そう思った束の間、閻魔大王は高台から飛び降り、俺の目の前にフワッと着地した。そのまま腰の剣を引き抜き、叫んだ。


『最終試練始め!!』


 その声と同時に襲って来た。

 て最終試練ってアンタを倒すことかよ!えーい、こうなったらヤケクソだ!付き合ってやるろうじゃねぇか!

 閻魔大王は巨軀だ。その体から繰り出される一撃はとてつもない威力だろう。だから攻撃は受けてはならない。

 俺は走り出すと同時に横へ回った。そのまま鎌で何度も斬りつける。閻魔大王は鬱陶しがる様に剣を振り回す。俺はそれを避けながら斬って斬って斬りまくる。

 斬りまくると同時に全ての攻撃に《残響》を発動させてあるので、絶大なダメージが出る。しばらく距離をとって《残響》の効果が終わるのを待った。

 何故って?そりゃあ、スキルで終わらせるなんてつまらないからな!

 閻魔大王のHPはのこりわずか。次で決めよう。俺は大鎌を水平に構え、一直線に走り出した。閻魔大王も俺に向かって走り出した。2人が重なり、そして離れた。

 ダメージを受け、膝をついたのは俺だった。みるみるHPが減っていく。その減少は残り1というところで止まった。後ろを振り返ると閻魔大王はこちらを見てニッカリと笑っていた。


『うむ・・・・・・見事。これにて、全ての試練の終わりである。これは褒美だ。受け取るがよい。』


 そう言って閻魔大王は消えていった。

 その跡には、一振りの大鎌が突き刺さっていた。大鎌は白く、柄や刃には紅い線が入っている。俺が手に取ると、大鎌の情報が現れた。



======================


断罪者:ガラーセク】

所有者:ユキ

[冥界とその間の狭間に鍛えられた大鎌。罪深き魂を裁くために存在する]

ステータス

STR 200

保有スキル

《影身ノ残像》 自身の視界内全ての敵が効果対象。相手の影から自身の分身が現れて死角から相手を襲う。


《影裂》 相手の身体を攻撃せず、影を攻撃する。影を立体的に捉え、攻撃。攻撃が当たった場所を切り取り、相手は切り取られたその箇所が3分間使えなくなる。


《偽影の残像》 この大鎌を装備している時のみランダムで発動。敵に自分の動きとのタイムラグを見せる。タイムラグは常に自分の実際の行動よりも早く動いている様に見える。


《判決・地獄行き》 常時発動。極低確率で即死効果付与


======================


隠しクエスト『地獄の沙汰も武力次第』をクリアしました。


レベルが25まで上がりました!

ステータスポイント50を獲得しました!


【断罪者】を獲得しました!


スキル《ガッツ》を獲得しました!


《ガッツ》 一日に一度HPを全損する攻撃を喰らっても必ず1で耐える。

獲得条件:自身よりレベルが上のモンスターの攻撃を受けて生き残る


スキル《黎明の灯火》を獲得しました!


《黎明の灯火》 HPが低ければ低いほど攻撃力と素早さが上がる。

獲得条件:HP1割以下で自身よりレベルが上のモンスターを倒す


スキル《孤高》を獲得しました!


《孤高》 味方が居ない場合、全ステータス上昇

獲得条件:ソロでダンジョンを攻略する


======================



「フ・・・・フフ、フハハハハ・・・・・・よっしゃぁぁぁぁ!!!!!!大鎌ゲットぉぉぉぉぉ!!!!!」


 強力な武器の獲得に、俺は雄叫びを上げて喜ぶのだった。

地獄の武器なのに色は白・・・・


応援、アイデア、アドバイス等お待ちしてます

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