プロローグ
最近流行ってると聞いて書いてみる事にした
「よ、ようやく届いたか・・・・これが・・・・VRヘッドギア・・・・」
大きなダンボールに梱包材に包まれて入ってい
たソレを俺、名為楼 優希は持ち上げた。ソレはヘルメットの形をしていた。ソレは俺を、人間をVRの世界に誘う機械なのだ。
VRゲームは最近、と言っても15年ほど前に誕生した新たなゲームの世界だ。そしてVRヘッドギアは人間の脳に電気信号を送り込み、仮想世界に連れて行ってくれる夢の機械。ソレが今俺の手の中にある。
「えーと・・・・カセットは・・お、コレだな。名前は・・・『トワイライト・オンライン』・・・・よしよし、ちゃんと買ったのと同じだな」
『トワイライト・オンライン』。それは今日サービスが開始されたのゲームの名前だ。βテスト版の頃から話題になっていた今期一番期待の新作ゲーム。このカセットとVRヘッドギアの二つ合わせてかなりの額が飛んだ。おかげで俺の財布と貯金はすっからかんだ。まったく、高校生には高い。いや、高すぎる買い物だった。それでも俺はこのゲームがしたかった。この現実から逃げる為に。
「さ!早速ログインしよう!新たな世界が俺を待っているんだ!!」
パソコンにカセットを挿入し、ヘッドギアを装着する。パソコンとヘッドギアは無線で繋がっているのだ。ベッドに横になり、楽な姿勢になる。ヘッドギアの電源を入れ、俺の目の前の画面にはカウントダウンが始まった。
「トイレは行った。水も飲んだ。飯も食った。さぁ、夢の世界へ!!コネクト!!」
その言葉を叫んだ瞬間、カウントダウンはゼロになり、俺の意識は遠のいた。
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