壁ドンに憧れる女がサンドイッチを作ったら。
ドンッ「あっ、先輩…」「君の瞳に惚れたんだ」
きゃー、私はドラマでヒロインが先輩に壁ドンをされているシーンを見て興奮していた。
私は高校三年生の綾香、青春真っ只中の壁ドンに憧れる女の子。でも、もうすぐ卒業なの。
私も卒業前に一度で良いから卓巳君に壁ドンされたーい。
とうっとりしながら、ポテチをかじり独り言を言っていたの。そしたら最近生意気になって来た妹に言われたの。憧れるのは勝ってだけど、そのお腹どうにかしたらと。
そう、私はかなりのぽっちゃり体型。
それに比べて生意気な妹はスラーっとした体型をしていたの。
憧れるのは勝ってだし、妄想するのも勝ってよと言い返し、私はお風呂に向かった。
そして、翌日私は憧れの卓巳君を校舎裏に呼び出したの。告白するには定番でしょ。
遂に卓巳君に卒業する前に一度で良いから壁ドンしてと。
卓巳君は最初は戸惑ったけど、私が背中を壁に向けると、卓巳君が近づいて来てもう心臓がドキドキして、まともに顔も見れなくて、来る来るドーンと来るーと目を閉じていたの。でもなかなか来ないから目を開けたら、
な、何と私のお腹がつかえてて卓巳君の手が壁に届かなかったの(涙)
私はもう最期だからと開き直り、卓巳君を逆に壁に押し付けて、壁と私のお腹で卓巳君をサンドイッチにしてあげたわ。
卓巳君は目を白黒させてもがいてたから、
このままだと、卓巳君の命が危ないと思い私は名残惜しかったけど、卓巳君から離れたの。
すると、卓巳君は何度も深呼吸してから一言。
「あぁー素敵だ、もっと僕を痛め付けてー」
卓巳君は実はドエムだったのー。
そんな卓巳君に私は再度ドーンとサンドイッチしてあげたわ。大好き卓巳君。