『ゲーテ問題』
『ゲーテ問題』
㈠
自分が学生の頃、悩んでいた時に、ゲーテの格言集は、その悩みを救ってくれたのである。今でも、ゲーテには頭が上がらないが、それほど、ゲーテはしっかりとしているし、まともな見識と理想を持っているのである。
㈡
であるからして、ゲーテ問題とは、ゲーテには非の打ち所がない、と言う問題である。誰が何と言おうと、ゲーテは絶対的に存在する。『ファウスト』は難しいが、それでも、随所に見られる格言に、圧倒される訳である。
㈢
雲の上の存在のゲーテ、我々はゲーテの書物がある限りにおいて、安心しよう。我々を救済するゲーテであるから。だから、という訳で、ゲーテ問題とは、ゲーテには非の打ち所がない、と言う問題である、ということになる。