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幕間 スカウト王アルドリーの伝説

 アルドリーは数奇な運命の下にスカウト王として称えられた、狼の神格。その伝説はこうだ──



 古代の聖魔侵攻。禁忌魔法解放で荒れ果てた辺境地帯を走る、狼神ろうしんの一群があった。彼らは禁忌魔法による呪いを受け、立ち上る障気から生まれた悪鬼デーモンしか食べることができない。全ての悪鬼を滅ぼし尽くしたときに、呪いが解けるのだ。


 狼神は百二十年に渡り血塗れの旅を続け、ついには最後の悪鬼を倒し辺境を悪鬼の支配から解放した。しかし厳しい旅と戦いにより、すでに仲間は三体だけになっていた。彼らは狼の姿を捨て人型となり、障気が消え去った辺境への入植人類を守り、スカウトによる自治領とした。


 世界が落ち着きヒューマンの領地が広がると共に、辺境は王国の支配に次第に組み込まれ、森林生産地として位置づけられた。


 アルドリーは隷属を拒否し、王国との交渉は決裂。王国の圧迫と脅しに武力で抵抗することはなく、何処いずことも知れず消え去った。



 辺境の人間は信じている。アルドリーはまた狼神の姿に戻り、今も森や野山を駆け巡っていると。遠くから全てを見通し、現在でも辺境の民を守護してくれていると……。



★次話は本編。明日公開です!



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