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俺の学名はなんだ
浮いた手足は疲れない。
時が止まるということは疲労の不在を意味する。
何に手を伸ばしているわけでもない。
いつものように歩き続けて、
次の一歩を踏み出そうとした瞬間だ。
腕だって少しは浮いている。
ずっとこの状態で居たら間違いなく、
次の日に俺は筋肉痛で泣いている。
しかしそもそも死んでいるような体だ。
疲れないのも当然なのかもしれない。
時が流れていようと止まっていようと
死んだ体の前では関係ないのかもしれない。
時が止まることは死を意味するのかもしれない。
つまり俺はゾンビなのかもしれない。