マクアの憂鬱
今回は少し短いです。
マクア「ふぁ〜...」
大きなあくびをかき、誰もいない屋上で1人居眠りをしていた。
マクア「暇だな」
寝起きの体を無理やり起き上がらせ
屋上から見える景色をただ、ぼーっと見ていた。
すると下の扉から声が聞こえてきた
聞く限り2人のようらしい。
不良生徒2「クソッ!あの野郎マジムカつくぜ...」
不良生徒1「ああ、1回痛い目見ないと分からないようだな」
どうやら同じクラスの不良達のようだ
話からすると何かあったらしい
しかしマクアは興味を示さずそのまま横になり眠りこけた。
不良生徒2「どうしますか?あっちやん?」
不良生徒1「おい、俺をあっちゃんって呼ぶんじゃねぇ!」
不良生徒2「す、すんません!兄貴...」
兄貴「クソ...おいジル、お前確か魔法以外にも使える技あったよな?」
ジル「あぁ一応、拳闘士の心得はあるが」
兄貴「そうか、なら俺にいい考えがある、ちょっと耳かせ」
兄貴説明中
ジル「ッ!?兄貴...あんた根っからの悪だよ...」
兄貴「へっ、いいか?手初どおりに事を進めろ決行は今日の夕方からだ」
ジル「OKだ兄貴!早速準備してくるぜ!」
兄貴「ククク...アーロンめ...あの生意気な口が開けるのも今日が最後だ...ククク...」
そう言うと兄貴は屋上から姿を消した
マクア「.........アーロンか」
マクアは再び体を起こしその名前を何度も繰り返した。
マクア「アーロン...アーロン...アーロン?ああ、同じクラスにいるあいつか」
マクア「ふっ」
軽く鼻で笑うとマクアは教室へと向かった。そして自分の教室へ入ろうとした時2人の人影が見えた。
すぐ体を隠しその会話に耳を傾けた
生徒3「ぼ、僕も手伝」
アーロン「...早く行きたまえ」
どうやらアーロンと同じクラスの生徒3だったようだ。
中を見てみると酷く荒らされた状態だった。
それをアーロンはひとりで片付けている。
マクア「こりゃ酷いな」
しばらくその姿を眺めてると、どうやら終わったらしくアーロンは教室から出ていった。
おそらく入学式に行くつもりだろう
確か今日は新一年生が入ってくると聞いた覚えがある。
マクア「さてと、俺もさっさと終わらせますかね」
マクアはアーロンの席に1枚の紙を置いた。その内容は【何やら不穏な空気がお前に近づいている。用心しておけ、まあ、お前なら大丈夫だとおもうがな】
マクア「さて、用事も終わったし俺は...3度寝しま〜す」
再び屋上へと足を運ぼうとしたその時後ろから声が聞こえてくる。
女先生『こら!あなたこんな所で何してるの!』
そこには、羽を生やし体をぷかぷか浮かしている妖精魔法分野を教えているフィー先生が声をかけてきた。
マクア「げ...フィー先生...」
この人は苦手だ、何かと俺にちょっかいを出してくる先生だ。
種族はフィーと言う珍しい種族らしいが皆何故かフィー先生と呼んでいる
実名は誰も知らないと言う謎多き先生なのだ。
フィー先生『さあ!マクア君!どうせまた屋上で寝てたんでしょ!今日が入学式って事覚えてるわよねぇ〜?』
マクア「え、え〜と...明日って聞いたような〜...?」
フィー先生『(ニコニコ)』
顔は笑ってるのに笑っているように見えないのは何故だろう。
その無言の圧力に耐えきれずマクアは
フィー先生に首根っこを掴まれ、ズルズルとホールに向かった。
マクア「はあ...憂鬱だ...」
GM『そう言えばマクアは何でフィー先生の事苦手なんだ?』
マクア「聞くな」
GM『え、でも気になる...』
マクア「聞くな、いいな?」
GM『(あ、絶対なんかあったやつだこれ)』
マクア「まあ...そのうち分かる」
GM『ほう、なら楽しみにしておこうかなw』
パンッ!(重声
GM『うわっ!?何で撃つんだよ!』
マクア「なんかイラって来たから」
GM『理不尽だ...』