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剣と魔法と銃器を武器に僕は世界に立ち向かう  作者: 雨空涼夏
一章 若き少女と竜の巫女
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事情聴取

やっと投稿出来た…

アルカネについていくと先程戦闘を行った場所にたどり着いた。先程は気付かなかったが、青白い物が沢山落ちている。


「魔石ってのは魔物の体の中の魔力が結晶化した物なの。魔石が大きいほど魔物は強くなるわ。ほら、これよ」


そう言ってアルカネは青白い物を拾い上げた。トランプのダイヤのような形をしている。大きさはこぶし大くらいで、大きいほど価値も高いらしい。アルカネは魔石を売って生活しているとのことだ。


袋を取り出し、詰めていくと人一人入る袋がパンパンになった。


「これだけあれば2年は暮らせそうね」

「そんなに?」

「ええ。売りに行くには街に行かないといけないんだけどね」

それより逃げた人達は無事だろうか。様子を見に行きたい。


「アルカネ、逃げた人達の様子を見に行こう。心配だ」

「そうね。たしかあっちに逃げていったはずよ」

二人は逃げた住民の後を追った。


逃げたらしい方向へ進むと、魔物を食い止めていた若者たちが見えた。何やら兵士のような格好をしたひとがいた。


「大量の魔物たちが出たと聞いて駆けつけたのだが、それらしい影が一つもないではないか。一体どういうことだ?」


どうやら事情聴取されているらしい。戦った場所は結構離れているのでここから移動する必要がある。


「すいません。現場ならあっちです。付いてきて下さい」

「お前たちが倒したのか?」

「はい。そうです」

「分かった、案内してくれ」


兵士の人を連れていくと、唖然としていた。

おそるおそるといった様子で、こちらに聞いてきた。


「この数を2人だけで倒しきったのか…?

…少し質問をしたいのだがいいか?」

「かまいませんよ」

「では。この焼き払った後はなんだ。見たところ、これで大半の魔物を倒したようだが」

「僕が魔法で焼きました」

「すごい…。一体どれだけの魔力をもっているんだ…」


兵士の人が驚きながらも質問を繰り返していく。僕とアルカネはそれに答えていった。


「最後の質問だ。この無数の穴はなんだ」


少し迷った。銃はこの世界には無いはずだ。詳しいことを話せば面倒くさい事になりそうだ。そう判断して、銃のことについては伏せることにした。


「石を高速で飛ばしたんです。魔力で思い切り」

「こんなに威力があるのだな。…よし、質問は以上だ。城へ報告に行くが、後からお前たちがまた呼ばれるかもしれん。その時は使いの者を出す」


兵士の人はそのまま行ってしまった。


「城って、どんな城なんだろう。国があるの?」

「ええ、アルトノリアって言う国があるわよ」


アルカネから話をきくと、魔法の発展した国らしい。生活の至る所で魔力を使って動く魔道具があり、豊かなのだそうだ。


「ここがちょっと変わってるんだけど、王様は一ばん強い人が王になるのよ。それも民衆やただの兵士とかがね」


これも昔のことらしいが、小さな町に一人の兵士がいた。戦争に巻き込まれて町は滅ぶと思われたが、その兵士が率いる部隊が大国の軍を追い返したらしい。何度もそのような事が続き、しだいに人が集まり町は大きくなった。兵士は、住民を率いて城下町を作り、城を建てた。そしてアルトノリアを建国したらしい。王の決め方もこのとき決まったそうだ。


「少し変わった国なんだね」

「まあ変わってるわね。さ、この魔物、どうしましょうか。あ、カズト、魔法で全部灰に出来る?畑の肥料にしたいんだけど」

アルカネがさらっと恐ろしいことを言っているが特に気にとめる事も無く魔物の死骸を焼いた。どっちみち邪魔になるからだ。灰をまとめて若者たちに渡すと、僕たちは家に帰った。



「ウソ、全部倒しちゃった…。どうしよう…また叱られるよー。私、生きて戻れるかな…」

「ん?」

「カズト、どうかした?」

「いや、何でも無い」


どこかで、少女の不安げな声が聞こえた気がした。

別の小説を書かなくてはいけなくなったので、更新ペースががた落ちします。ご了承下さい。何とか時間見つけて上げます。

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