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lost world

前の話の余った部分です。継ぎ接ぎするのも面倒でしたのでそのまま投稿させて頂きます。

ぶっちゃけ読まなくても構いません、気になる方だけ、どうぞ。

「はっ、はははははははっ、はははははははははっ! そうか、そう来るか!やっと分かった、引っ掛かってた事がようやく分かった! いいよ、許可してあげる! その願い、叶えてあげよう! 一応確認するけど、後悔はしないよね?」

「……しないよ。助けられるなら、それでいい」


動じるな、決心したんだ。


僕を犠牲にしてでも、僕は皆を助けたい。


「OK、それじゃあ注意事項だ。世界の再構築後、君の自我は消失する。そして、君はこの空間から自力・・で脱出することは不可能になる。安心してね、君の望む世界を僕がきちんと創ってあげるから」


「世界の再構築は、どうやってやるんだ?」


「僕の存在を消費して、世界というかたちを創るんだ。多分、次の再構築で僕は消滅するね。ナビゲーターの部下に力を殆ど分け与えちゃったから。大丈夫、約束くらい流石の僕だってきちんと守るさ。彼女達の無事は保証してあげるよ」


話を聞きながら僕は、アルカネの方を見る。


「ごめん、アルカネ」


自分の事を顧みず永遠を救うことを選んでくれたアルカネの思いを、



僕は今、踏みにじる。

僕が救われるために、僕を捨てることをゆるしてくれ。

皆を助けることを、赦してくれ。


「congratulations、君は世界を再び創り直し、人々は平和な生活を取り戻す。救世主は高潔にも自らの存在を犠牲にして、幼馴染みと失った仲間を蘇らせた。君の願いは叶い、彼女らは生を全うするその時まで幸福に過ごすだろう。さようなら、救世主」


淡々と男が口上を述べる中、世界が、色を失っていく。ありとあらゆるものが白と黒の2種に染め上げられる。


「けど、歴史は繰り返す。そうならないことを祈っているよ、新しい


最後に男が何か言ったような気がしたが、もう僕にはよく聞き取れなかった。

その言葉を最後に、全てを無が埋め尽くした―――

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